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公開番号
2025029257
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023133783
出願日
2023-08-21
発明の名称
窒化物半導体装置および窒化物半導体装置の製造方法
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10D
30/83 20250101AFI20250227BHJP()
要約
【課題】2DEGの電気特性を安定化させる。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、電子走行層16と、電子供給層18と、電子供給層18上に形成されたゲート層22と、ゲート層22上に形成されたゲート電極24と、ソース開口部26Aおよびドレイン開口部26Bを有するパッシベーション層26とを含む。電子走行層16は、ゲート層22下に位置する第1部分41と、ゲート層22とソース開口部26Aとの間、およびゲート層22とドレイン開口部26Bとの間に位置する第2部分42と、を含む。電子供給層18は、第1部分41上に形成され、ゲート層22下に位置する第1電子供給層51と、第2部分42上に形成され、第1電子供給層51と繋がった第2電子供給層52と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化物半導体によって構成された電子走行層と、
前記電子走行層上に形成され、前記電子走行層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体によって構成された電子供給層と、
前記電子供給層の一部上に形成され、アクセプタ型不純物を含む窒化物半導体によって構成されたゲート層と、
前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、
前記電子供給層、前記ゲート層、および前記ゲート電極を覆うとともに、前記ゲート層を挟んで互いに離隔されたソース開口部およびドレイン開口部を有するパッシベーション層と、
前記ソース開口部を介して前記電子供給層に接しているソース電極と、
前記ドレイン開口部を介して前記電子供給層に接しているドレイン電極と、を含み、
前記電子走行層は、
前記ゲート層下に位置する第1部分と、
平面視において、前記ゲート層と前記ソース開口部との間、および前記ゲート層と前記ドレイン開口部との間に位置する第2部分と、を含み、
前記電子供給層は、
前記第1部分上に形成され、前記ゲート層下に位置する第1電子供給層と、
前記第2部分上に形成され、前記第1電子供給層と繋がった第2電子供給層と、を含む、窒化物半導体装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記電子供給層は、前記ゲート層の上面および側面を覆うとともに前記第2電子供給層に繋がった被覆部を含み、
前記被覆部における前記ゲート層の上面を覆う部分は、前記ゲート層と前記ゲート電極とによって挟まれている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記電子走行層の前記第1部分は、前記第2部分よりも上方に突出する突出部分を有し、
前記電子供給層の前記第1電子供給層は、前記突出部分上に形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート層を挟んで前記ソース電極および前記ドレイン電極が並ぶ方向において、
前記第1部分の前記突出部分の幅は、前記ゲート層の幅よりも短い、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
厚さ方向において、前記第2電子供給層の上面は、前記突出部分の上面と同じ位置、または前記突出部分の上面よりも下方に位置しており、
前記第2電子供給層は、前記突出部分の側面を覆うとともに前記第1電子供給層と繋がった接続部を含む、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
厚さ方向において、前記第2電子供給層の上面は、前記突出部分の上面よりも上方に位置している、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記電子走行層の前記第2部分の上面は、前記電子走行層の前記第1部分の上面と面一である、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記第2電子供給層の厚さは、前記第1電子供給層の厚さと同じである、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記パッシベーション層は、前記第2電子供給層を覆う第1パッシベーション層と、前記第1パッシベーション層および前記ゲート電極を覆う第2パッシベーション層とを含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記電子走行層は、GaN層であり、
前記電子供給層は、AlGaN層であり、
前記ゲート層は、前記アクセプタ型不純物を含むGaN層である、請求項1~9のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化物半導体装置および窒化物半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある)を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。HEMTは、半導体ヘテロ接合の界面付近に形成された二次元電子ガス(2DEG)を導電経路(チャネル)として使用する。HEMTを利用したパワーデバイスは、典型的なシリコン(Si)パワーデバイスと比較して低オン抵抗および高速・高周波動作を可能にしたデバイスとして認知されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の窒化物半導体装置は、窒化ガリウム(GaN)層によって構成された電子走行層と、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層によって構成された電子供給層とを含む。これら電子走行層と電子供給層とのヘテロ接合の界面付近において電子走行層中に2DEGが形成される。
【0004】
また、特許文献1の窒化物半導体装置では、アクセプタ型不純物を含むゲート層(例えばp型GaN層)が電子供給層上に設けられているとともに、ゲート層の上にゲート電極が配置されている。この構成では、ゲート層の直下の領域において、ゲート層が電子走行層と電子供給層との間のヘテロ接合界面付近における伝導帯のバンドエネルギーを持ち上げることによりゲート層の直下のチャネルが消失し、ノーマリーオフが実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-73506号公報
【0006】
[概要]
上記の窒化物半導体装置において、ゲート層は、電子供給層の上に形成された窒化物半導体層の一部をエッチングによって選択的に除去した後の残存部分として形成される。このとき、ゲート層が形成されない部分では、電子供給層が露出するまで上記窒化物半導体層がエッチングされる。このとき、当該部分に位置する電子供給層に、エッチングダメージが入る。電子供給層に入ったエッチングダメージは、電子走行層に発生する2DEGの電気特性を変動させる要因になる。
【0007】
本開示の一態様である窒化物半導体装置は、窒化物半導体によって構成された電子走行層と、前記電子走行層上に形成され、前記電子走行層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体によって構成された電子供給層と、前記電子供給層の一部上に形成され、アクセプタ型不純物を含む窒化物半導体によって構成されたゲート層と、前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、前記電子供給層、前記ゲート層、および前記ゲート電極を覆うとともに、前記ゲート層を挟んで互いに離隔されたソース開口部およびドレイン開口部を有するパッシベーション層と、前記ソース開口部を介して前記電子供給層に接しているソース電極と、前記ドレイン開口部を介して前記電子供給層に接しているドレイン電極と、を含み、前記電子走行層は、前記ゲート層下に位置する第1部分と、平面視において、前記ゲート層と前記ソース開口部との間、および前記ゲート層と前記ドレイン開口部との間に位置する第2部分と、を含み、前記電子供給層は、前記第1部分上に形成され、前記ゲート層下に位置する第1電子供給層と、前記第2部分上に形成され、前記第1電子供給層と繋がった第2電子供給層と、を含む。
【0008】
本開示の一態様である窒化物半導体装置の製造方法は、窒化物半導体によって構成された電子走行層上に、初期形成電子供給層を形成すること、前記初期形成電子供給層上に、アクセプタ型不純物を含む窒化物半導体によって構成されたゲート層を形成すること、前記ゲート層下に位置する部分を残しつつ、前記電子走行層を露出させるように前記初期形成電子供給層の一部をエッチングにより除去して、前記初期形成電子供給層の残存部分である第1電子走行層を形成すること、前記エッチングにより露出した前記電子走行層上に、前記第1電子供給層と繋がった再形成電子供給層を形成すること、前記再形成電子供給層の上にパッシベーション層を形成すること、前記ゲート層の上にゲート電極を形成すること、および前記再形成電子供給層の上にソース電極およびドレイン電極を形成すること、を含み、前記初期形成電子供給層および再形成電子供給層は、前記電子走行層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体によって構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1の2-2線断面図である。
図3は、一例のゲート層周辺の構造を示す拡大断面図である。
図4は、実施形態に係る窒化物半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図5は、図4に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図6は、図5に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図7は、図6に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図8は、図7に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図9は、図8に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図10は、図9に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図13は、図12に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図14は、図13に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図15は、図14に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図16は、変更例のゲート層周辺の構造を示す拡大断面図である。
図17は、変更例のゲート層周辺の構造を示す拡大断面図である。
図18は、変更例のゲート層周辺の構造を示す拡大断面図である。
【0010】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示における窒化物半導体装置の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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