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公開番号2025025935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131201
出願日2023-08-10
発明の名称蓄電セル
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電解液の含浸速度を高めること。
【解決手段】蓄電セルは、ケース、電極体、絶縁フィルムおよび電解液を含む。ケースは、電極体、絶縁フィルムおよび電解液を収納している。電極体は、上面、下面および周面を有する。ケースにおいて、上面と対向する面に注液孔が設けられている。周面は、上面および下面を接続している。周面は、第1領域および第2領域を含む。第1領域は、絶縁フィルムに覆われている。第2領域は、絶縁フィルムに覆われていない。第2領域は、上面から下面まで延びている。第2領域は、第1領域に比して、小さい面積を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
ケース、電極体、絶縁フィルムおよび電解液を含み、
前記ケースは、前記電極体、前記絶縁フィルムおよび前記電解液を収納しており、
前記電極体は、上面、下面および周面を有し、
前記ケースにおいて、前記上面と対向する面に注液孔が設けられており、
前記周面は、前記上面および前記下面を接続しており、
前記周面は、第１領域および第２領域を含み、
前記第１領域は、前記絶縁フィルムに覆われており、
前記第２領域は、前記絶縁フィルムに覆われておらず、
前記第２領域は、前記上面から前記下面まで延びており、かつ
前記第２領域は、前記第１領域に比して、小さい面積を有する、
蓄電セル。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
絶縁部材をさらに含み、かつ
前記ケースにおいて、前記第２領域と対向する位置に前記絶縁部材が配置されている、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項３】
前記第２領域は、前記注液孔の下方に配置されている、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項４】
絶縁テープをさらに含み、
前記周面の周回方向において、前記第２領域は、前記第１領域に挟まれており、かつ
前記絶縁テープは、前記第２領域をまたいで、前記第１領域同士を架橋するように延びている、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項５】
前記絶縁フィルムは、帯状である、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項６】
前記絶縁フィルムは、前記周面に巻き付けられている、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項７】
前記絶縁フィルムは、長さ方向および幅方向を有し、
前記幅方向は、前記長さ方向と直交し、かつ
前記長さ方向の寸法は、前記周面の周囲長に比して短い、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項８】
前記電極体は、立方体状の外形を有し、かつ
前記電極体は、積層型である、
請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項９】
前記周面は、前記第１領域および前記第２領域からなる、
請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の蓄電セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、蓄電セルに関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特開２０１６－１００２７０号公報は、電極体の最外周に接合される絶縁テープを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－１００２７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
蓄電セルは、ケースおよび電極体を含む。ケースは、電極体を収納する。電極体の収納後、ケース内に電解液が注入される。蓄電セルのエネルギー密度の観点から、ケースと電極体とのクリアランスを小さくすることが求められる。クリアランスが小さくなる程、電極体の周囲における電解液の流通経路が減少し得る。そのため、電解液が電極体全体に行き渡るために、長時間を要する傾向がある。すなわち、電解液の含浸速度に改善の余地がある。
【０００５】
本開示の目的は、電解液の含浸速度を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
以下、本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし作用メカニズムは推定を含む。作用メカニズムは、本開示の技術的範囲を限定しない。
【０００７】
１．蓄電セルは、ケース、電極体、絶縁フィルムおよび電解液を含む。ケースは、電極体、絶縁フィルムおよび電解液を収納している。電極体は、上面、下面および周面を有する。ケースにおいて、上面と対向する面に注液孔が設けられている。周面は、上面および下面を接続している。周面は、第１領域および第２領域を含む。第１領域は、絶縁フィルムに覆われている。第２領域は、絶縁フィルムに覆われていない。第２領域は、上面から下面まで延びている。第２領域は、第１領域に比して、小さい面積を有する。
【０００８】
注液孔から注入された電解液は、電極体の上面に供給される。絶縁フィルムの厚さにより、第２領域とケースとの間に隙間が形成され得る。当該隙間が電解液の流通経路となることにより、上面から下面へと電解液が迅速に供給され得る。よって含浸速度の向上が期待される。
【０００９】
２．上記「１」の蓄電セルは、例えば、次の構成を含んでいてもよい。
蓄電セルは、絶縁部材をさらに含む。ケースにおいて、第２領域と対向する位置に絶縁部材が配置されている。
【００１０】
絶縁部材は、ケースから第２領域を電気的に絶縁し得る。
（【００１１】以降は省略されています）

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