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公開番号2025025787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130912
出願日2023-08-10
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60W 10/06 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約【課題】気筒判別の判別精度を向上させることができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンと発電モータを動力源として含む車両の制御装置であって、発電モータの制御状態からエンジントルクを推定する推定部と、発電モータの回転角を検出するレゾルバの出力信号からレゾルバ角度を算出する角度算出部と、推定部により推定されたエンジントルクが予め定められた基準値を下回ったときの角度算出部により算出されたレゾルバ角度を取得し、当該レゾルバ角度に基づいて圧縮工程にある気筒を判別する気筒判別部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと発電モータを動力源として含む車両の制御装置であって、
前記発電モータの制御状態からエンジントルクを推定する推定部と、
前記発電モータの回転角を検出するレゾルバの出力信号からレゾルバ角度を算出する角度算出部と、
前記推定部により推定された前記エンジントルクが予め定められた基準値を下回ったときの前記角度算出部により算出された前記レゾルバ角度を取得し、当該レゾルバ角度に基づいて圧縮工程にある気筒を判別する気筒判別部と、
を備える、車両の制御装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記エンジントルクの前記基準値は、前記エンジンの運転状態に応じて可変である、請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記エンジントルクの前記基準値は、スロットル開度とエンジン回転数を軸とした3次元マップから決定される、請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記エンジンの始動を要求する始動要求を受信した場合に、前記気筒判別部は、前記気筒の判別を実行する、請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のハイブリッド車両が有する制御装置は、発電モータの回転数の変動をレゾルバの電気信号から求め、その回転数の変動からエンジンの気筒判別を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-90915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、回転数の変動は、エンジンが発生させるトルク以外にも、エンジンピストンなどによる往復慣性の速度変化や、発電モータの制御トルクなど多岐にわたる変化要因がある。このため、上記特許文献1の制御装置のように、回転数の変動で気筒判別をすると、誤差が大きく、判別精度が不十分であるという問題があった。また、上記特許文献1の制御装置では、回転数の低下の回数による判別であるため、レゾルバの極数によっては判別することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、車両の制御装置が提供される。この車両の制御装置は、エンジンと発電モータを動力源として含む車両の制御装置であって、前記発電モータの制御状態からエンジントルクを推定する推定部と、前記発電モータの回転角を検出するレゾルバの出力信号からレゾルバ角度を算出する角度算出部と、前記推定部により推定されたエンジントルクが予め定められた基準値を下回ったときの前記角度算出部により算出された前記レゾルバ角度を取得し、当該レゾルバ角度に基づいて圧縮工程にある気筒を判別する気筒判別部と、を備える。
この形態によれば、発電モータ制御用のレゾルバを用いて、レゾルバ角度に基づいて気筒判別を行うため、レゾルバの極数に依存せず判別精度を向上させることができる。ひいては、発電モータ効率および燃費を向上させることができる。また、気筒判別のために、エンジンクランク角センサや、気筒判別センサを別途設ける必要がないため、追加コストを削減できる。低燃費および低コストが可能となる。
(2)上記形態の車両の制御装置において、前記エンジントルクの前記基準値は、前記エンジンの運転状態に応じて可変であってもよい。この形態によれば、気筒判別の判定精度を向上させることができる。
(3)上記形態の車両の制御装置において、前記エンジントルクの前記基準値は、スロットル開度とエンジン回転数を軸とした3次元マップから決定されてもよい。
(4)上記形態の車両の制御装置において、前記エンジンの始動を要求する始動要求を受信した場合に、前記気筒判別部は、前記気筒の判別を実行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の第1実施形態における車両の構成を示すブロック図である。
エンジン始動時における、エンジントルク、レゾルバ角度、およびクランク角度、の時間変化における対応関係を説明するための図である。
PCUが実行するエンジン始動時の制御手順を示すフローチャートである。
スロットル開度が異なる場合のエンジントルクの変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.実施形態:
A1.車両の構成:
図1は、本開示の第1実施形態における車両1の構成を示すブロック図である。本実施形態では、車両1は、駆動力源として発電モータ12およびエンジン11を搭載したハイブリッド自動車として構成された電動車両である。
【0009】
車両1は、ハイブリッドシステム2を搭載している。ハイブリッドシステム2は、エンジン(E/G)11、発電モータ(MG1)12、駆動モータ(MG2)13、バッテリ14、およびPCU(Power Control Unit:パワーコントロールユニット)15を備えている。PCU15は、車両1の制御装置に相当する。
【0010】
エンジン11は、周知の内燃機関であり、例えば、3気筒4ストロークのガソリンエンジンである。なお、エンジンの気筒数は2でもよく、4でもよく、5以上でもよい。エンジン11は、後述するPCU15によって、その作動状態(運転状態、停止状態)が制御される。エンジン11に備えられたスロットルアクチュエータやインジェクタや点火装置等が制御されることによりエンジン11の出力トルクであるエンジントルクTe[Nm]が制御される。発電モータ12は、たとえば、永久磁石同期モータである。発電モータ12は、図示しない電池システムから電力を供給されることによりトルクを発生させる。
(【0011】以降は省略されています)

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