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公開番号2025025352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130045
出願日2023-08-09
発明の名称車両用電源装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人中部国際特許事務所
主分類B60R 16/02 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約【課題】電源が失陥した場合でも、車両を安全に退避させるために必要な車載負荷の作動能力を維持することができる車両用電源装置を提供すること。
【解決手段】車両用電源装置10は、各々のセル111,112,…,113の異常状態を検出する電圧モニタ13と、セル111,112,…,113を電気回路12から切り離す遮断部14と、車載負荷20の作動を停止させる停止部15と、電圧モニタ13から異常情報Iを取得して遮断部14及び停止部15の作動を制御する制御部17と、を備える。制御部17は、異常情報Iに基づいて異常状態のセル111を電気回路12から切り離すように遮断部14を作動させ、遮断部14によるセル111の切り離しに伴って電力の低下が生じた場合における優先度に従い、優先度の低い非安全装置21,23の作動が停止するように停止部15を作動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセルから構成される電源から電気回路を介して複数の車載負荷の各々に電力を出力して供給する車両用電源装置であって、
各々の前記セルの異常状態を検出する異常検出部と、
前記セルを前記電気回路から切り離す遮断部と、
前記車載負荷の作動を停止させる停止部と、
前記異常検出部から前記異常状態を表す異常情報を取得して前記遮断部及び前記停止部の作動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記異常情報に基づいて前記異常状態の前記セルを前記電気回路から切り離すように前記遮断部を作動させ、
前記遮断部による前記セルの切り離しに伴って前記電力の低下が生じた場合において前記車載負荷の各々に対して前記電力を供給する際の優先度に従い、前記優先度の低い前記車載負荷の作動が停止するように前記停止部を作動させる、車両用電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電源装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に開示された車両用電源システムが知られている。従来の車両用電源システムは、高圧の電源やDC/DCコンバータが失陥した場合に備えて、自動運転において車載負荷であるブレーキ及びステアリング等に電力供給が可能な補助用のバッテリを備えるようになっている。又、従来の車両用電源システムは、通常時においてはDC/DCコンバータと補助用のバッテリとが接続されており、高圧の電源やDC/DCコンバータが失陥した場合には補助用のバッテリがDC/DCコンバータから切り離されて車載負荷に電力を供給するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-36465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の車両用電源システムにおいては、補機電源とは別に補助用のバッテリを搭載する必要があるため、車両における搭載スペースの制約を生じると共にコストが増大する。又、従来の車両用電源システムにおいては、高圧の電源やDC/DCコンバータに異常が発生した場合、補助用のバッテリが電気的に切り離されるため、補助用のバッテリへの蓄電が不能になる。又、補助用のバッテリに経年劣化等が生じた場合には、補助用のバッテリの残容量が少なくなる。その結果、ブレーキやステアリング等の大電流を消費する車載負荷が複数回作動すると補助用のバッテリの残容量を使い果たす可能性がある。従って、この場合には、車載負荷の作動能力が低下する虞がある。
【0005】
本発明の目的は、電源が失陥した場合でも、車両を安全に退避させるために必要な車載負荷の作動能力を維持することができる車両用電源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両用電源装置は、複数のセルから構成される電源から電気回路を介して複数の車載負荷の各々に電力を出力して供給する車両用電源装置であって、各々のセルの異常状態を検出する異常検出部と、セルを電気回路から切り離す遮断部と、車載負荷の作動を停止させる停止部と、異常検出部から異常状態を表す異常情報を取得して遮断部及び停止部の作動を制御する制御部と、を備え、制御部は、異常情報に基づいて異常状態のセルを電気回路から切り離すように遮断部を作動させ、遮断部によるセルの切り離しに伴って電力の低下が生じた場合において車載負荷の各々に対して電力を供給する際の優先度に従い、優先度の低い車載負荷の作動が停止するように停止部を作動させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両用電源装置によれば、電源を構成するセルの異常状態を特定し、異常状態のセルを電気回路から切り離すことができる。又、本発明の車両用電源装置によれば、セルの切り離しに伴って電力が低下した場合において、電力を供給する優先度の低い車載負荷の作動を停止させることができる。これにより、優先度の高い、即ち、車両を安全に退避させるために必要な車載負荷に電源から継続して電力を供給することができて、必要な車載負荷の作動能力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車両用電源装置の概略的な構成図である。
電源が失陥した場合の車両用電源装置の作動を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態である車両用電源装置を、図面を参照しながら詳しく説明する。尚、本発明は、以下に説明する実施形態の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
【0010】
本実施形態の車両用電源装置10は、図1に示すように、電源11、電気回路12、異常検出部としての電圧モニタ13、遮断部14及び停止部15を備え、車載負荷20に電力を出力して供給する。更に、車両用電源装置10は、電圧モニタ13から出力される異常情報Iに基づいて、遮断部14及び停止部15の作動を制御する制御部17を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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