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公開番号2025023523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127715
出願日2023-08-04
発明の名称液体クロマトグラフ用検出器
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人野口新生特許事務所,個人
主分類G01N 21/01 20060101AFI20250207BHJP(測定;試験)
要約【課題】ランプの交換作業が容易で、検出器信号のベースラインが環境温度の変動に起因して変動することを抑制する液体クロマトグラフ用検出器を提供する。
【解決手段】ランプハウス6と、発光部16及び前記発光部からのリード線が引き出されている基端部18を有し、前記発光部が前記ランプハウスの内部に収容され、内部空間、前記内部空間へ外気を取り込んで前記内部空間から空気を排気するための通気口24、32を有し、筐体2の前記内部空間に空気の流れを形成するためのファン12と、前記筐体の前記内部空間に取り込まれる空気を加熱するためのヒータ10と、を備え、前記筐体の前記内部空間を流れる空気が前記ランプ8の基端部8を通過する前に前記ヒータによって加熱されるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ランプハウスと、
光を発する発光部及び前記発光部からのリード線が引き出されている基端部を有し、前記発光部が前記ランプハウスの内部に収容され、前記基端部が前記ランプハウスの外側に露出した状態で前記ランプハウスに対して取り付けられているランプと、
内部空間、前記内部空間へ外気を取り込んで前記内部空間から空気を排気するための通気口を有し、前記内部空間を流れる空気の流通経路上に前記ランプハウス及び前記ランプの前記基端部が位置するように前記内部空間に前記ランプハウスを収容する筐体と、
前記筐体の前記内部空間に空気の流れを形成するためのファンと、
前記筐体の前記内部空間に取り込まれる空気を加熱するためのヒータと、を備え、
前記筐体の前記内部空間を流れる空気が前記ランプの前記基端部を通過する前に前記ヒータによって加熱されるように構成されている、液体クロマトグラフ用検出器。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記ヒータによって加熱された空気の温度を検出する位置に設けられた温度センサと、
前記温度センサにより検出される温度が設定された温度になるように前記ファン及び/又は前記ヒータの出力を制御する制御部と、をさらに備えている、請求項1に記載の液体クロマトグラフ用検出器。
【請求項3】
前記ヒータは前記ランプハウスに熱的に接しながら前記ランプハウスを直接的に加熱するように設けられており、
前記ファンは、前記内部空間を流れる空気が前記ランプの前記基端部よりも先に前記ランプハウスを通過するように設けられている、請求項1に記載の液体クロマトグラフ用検出器。
【請求項4】
前記ヒータは前記内部空間に取り込むための吸気口として機能する前記筐体の前記通気口の近傍に設けられている、請求項1に記載の液体クロマトグラフ用検出器。
【請求項5】
前記ランプの前記基端部は、前記内部空間を流れる空気の流通経路における前記ヒータの下流に配置されている、請求項1から4に記載の液体クロマトグラフ用検出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸光度検出器などの液体クロマトグラフ用検出器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液体クロマトグラフ用検出器である吸光度検出器は、ランプから発せられる光を試料の流れるセルへ照射し、セルを透過した特定波長の光の強度を測定することで、セルを流れる試料に含まれる成分の検出及び定量を行なう。ランプの発光強度には温度依存性があることが知られている。ランプの温度が環境温度の影響を受けて変動すると、セルに照射される光の強度が変動して検出器信号のベースラインが変動し、正確な分析結果が得られなくなる。そのため、ランプの温度が環境温度の変動の影響を受けないように、ランプを収容するランプハウスにヒータと温度センサを取り付けてランプハウスの温度を一定に制御することが一般的である(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、液体クロマトグラフ用検出器のランプは、光を発する発光部、及び発光部からのリード線が引き出されている基端部を有する。ランプは、使用時間の経過とともに劣化する消耗品であり、劣化が進むと交換する必要がある。そのため、ランプの交換作業が容易なように、発光部がランプハウスの外側からランプハウスの内部へ挿し込まれた状態でランプがランプハウスに対して固定されるような構造が採用されていることがある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/016846号
特許第4269997号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようにランプの交換作業が容易な構造をもつ検出器では、ランプハウスにヒータと温度センサを取り付けてランプハウスの温度制御を行なっていても、環境温度が急激に変化したときに温度センサによってランプハウスの温度変動が検出されるよりも先に検出器信号のベースラインが変動してしまう現象が発生し得ることがわかった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ランプの交換作業が容易な構造を採用しながら、検出器信号のベースラインが環境温度の変動に起因して変動することを抑制することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述のようなランプの交換作業が容易な構造では、ランプの基端部がランプハウスの外側に露出した状態となっており、ランプハウスの温度が一定に制御されていたとしてもランプの基端部やリード線の温度は変動しやすい状態となっている。本発明者は、調査により、ランプハウスの温度制御を行なっているにも関わらず環境温度の変化によって検出器信号のベースラインが変動するのは、筐体内に取り込まれた外気がそのままの温度でランプの基端部を通過することによってランプの基端部の温度を変動させていることが原因であるとの知見を得た。本発明はこのような知見に基づいてなされたものである。
【0008】
すなわち、本発明に係る液体クロマトグラフ用検出器は、ランプハウスと、光を発する発光部及び前記発光部からのリード線が引き出されている基端部を有し、前記発光部が前記ランプハウスの内部に収容され、前記基端部が前記ランプハウスの外側に露出した状態で前記ランプハウスに対して取り付けられているランプと、内部空間、前記内部空間へ外気を取り込んで前記内部空間から空気を排気するための通気口を有し、前記内部空間を流れる空気の流通経路上に前記ランプハウス及び前記ランプの前記基端部が位置するように前記内部空間に前記ランプハウスを収容する筐体と、前記筐体の前記内部空間に空気の流れを形成するためのファンと、前記筐体の前記内部空間に取り込まれる空気を加熱するためのヒータと、を備え、前記筐体の前記内部空間を流れる空気が前記ランプの前記基端部を通過する前に前記ヒータによって加熱されるように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る液体クロマトグラフ用検出器によれば、ランプハウスの外側に露出したランプの基端部が筐体の内部空間を流れる空気の流通経路上に配置され、筐体の内部を流れる空気がランプの基端部を通過する前にヒータによって加熱されるように構成されているので、筐体内に取り込まれた外気がそのままの温度でランプの基端部を通過することがなくなり、ランプの基端部の温度が環境温度の変化の影響を受けにくくなる。その結果、ランプの交換作業が容易な構造を採用しながら、検出器信号のベースラインが環境温度の変動に起因して変動することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
液体クロマトグラフ用検出器の一実施例を示す概略内部構成図である。
ランプの構造を説明するための図である。
同実施例の制御系統を示す概略構成図である。
液体クロマトグラフ用検出器の他の実施例を示す概略内部構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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