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公開番号
2025023408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023127500
出願日
2023-08-04
発明の名称
農業用シート、内張シートおよび内張カーテン
出願人
東京インキ株式会社
代理人
個人
主分類
A01G
9/14 20060101AFI20250207BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】農業用ハウス等の農業施設において、過度な温度上昇を抑制しつつ、作物生育に必要な可視光を充分に取り込むことができる技術を提供する。
【解決手段】遮熱剤を含む帯状の遮熱ヤーン10と遮熱剤を含まない帯状の透明ヤーン20とが、並列配置された状態で、糸30による編み込みによって連結されている農業用シート1が提供される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
遮熱剤を含む帯状の遮熱ヤーンと遮熱剤を含まない帯状の透明ヤーンとが、並列配置された状態で、糸による編み込みによって連結されている農業用シート。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記糸による編み込みの方式はラッセル織りである、請求項1に記載の農業用シート。
【請求項3】
カトーテック株式会社製「KES-F7 サーモラボII型」の測定装置を用いて測定した保温率Pが55%以上57%以下であって、
前記測定装置は、
断熱材の上に置かれた縦100mm×横100mmのヒーターと、
前記ヒーターの表面温度を計測する温度センサと、
前記ヒーターの上部に断熱性のスペーサにより設けた縦100mm×横100mm×高さ5mmの空間Aと、
前記ヒーター、前記温度センサおよび前記空間Aとを収容する縦320mm×横460mm×高さ110mmの中空の試験室と、
前記試験室の上部に設けられた連通口において連通し前記試験室の内部に空気を導入可能に設けられた内径150mmの風洞と、
前記風洞に設けられ外部の空気を取り入れて前記空間に所定の風速で空気を供給するファンと、を有し、
前記ヒーターは前記温度センサの計測値にもとづいて、温度差比例電圧出力方式によって供給する電力量を制御することで所定温度に維持するように制御可能であって、
前記空間Aと前記風洞の前記連通口との距離が105mmであって、
前記ヒーターの表面に縦100mm×横100mm×厚み0.26mmの濾紙を濡れた状態で載置し、当該農業用シートを上面視で200mm×200mmにカットした試験片を、前記空間Aを覆うように前記スペーサの上面に配置した状態で、前記風洞から前記試験片に対して温度20℃、湿度65%の空気を風速0.3m/secで送風しながら、前記温度センサの計測値をもとに前記ヒーターの表面温度が30℃を維持するように前記ヒーターに供給する電力を制御したときの1分当たりの電力量をW、前記試験片を配置していない場合の1分当たりの電力量をW0としたときに、前記保温率Pが下記の式(1)により算出される、請求項1または2に記載の農業用シート。
P=(W0-W)/W0×100 (%)・・・(1)
【請求項4】
波長400~700nmの光の透過率が54%以上65%以下である、請求項1または2までのいずれか1項に記載の農業用シート。
【請求項5】
波長700~1000nmの光の透過率が43%以上65%以下である、請求項1または2までのいずれか1項に記載の農業用シート。
【請求項6】
波長600~700nmの光の透過率が52%以上65%以下である、請求項1または2に記載の農業用シート。
【請求項7】
前記遮熱ヤーンは、前記遮熱剤として酸化チタン被覆雲母を含有する、請求項1または2に記載の農業用シート。
【請求項8】
前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンとが周期的なパターンで並んでいる、請求項1または2に記載の農業用シート。
【請求項9】
前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンの幅方向の比率が1:1~5:1である、請求項8に記載の農業用シート。
【請求項10】
前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンの厚さの比率が1:1~5:1である、請求項1または2に記載の農業用シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用シート、内張シートおよび内張カーテンに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、いわゆる農業用ハウス等の農業施設内で作物を栽培する施設栽培が盛んに行われている。施設栽培では、施設内部の栽培作物に適した明るさを確保するとともに、生育適温を維持する必要がある。そのための技術の一つとして、ハウス内に設置する農業用カーテン(内張カーテンともいう)について様々な提案がある。
【0003】
遮光性及び遮熱性に加え、保温効果の高い農業用ネット及び農業用ハウスの内張りカーテンが提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示の農業用ネットは、糸状体を網状に編成することで構成され、所望の幅に形成された遮光テープが、複数本並列に配置されるとともに、遮光テープの少なくとも片面側に、遮光テープよりも熱反射率の高い熱反射部が備えられている。
【0004】
また、通気性、保温性、取扱性等の諸性能に優れ、かつ所望の透光性能を有する農業用被覆材を提供することを目的に、幅1~20mmのテープ状ヤーンからなる経糸が平面的には実質的に間隙がないように形成され、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸が0.5~30mm間隔で形成された織物からなる被覆材であって、ストライプ状にラミネートを行うことにより該織物表面の1~70面積%に透光性調整剤を含む線状の合成樹脂層が形成されている被覆材が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-80655号公報
特許第3763965号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
農業用ハウスにおいて、赤外線が過度に透過してしまうと、農業ハウス内の温度上昇が大きくなり作物の生育環境として不適切になることもあり、その場合には温度上昇抑制のために冷房等による冷却が必要になり、結果として燃料費等の増加につながってしまうという課題があった。上述のように温度上昇抑制のために内張りカーテンを設けた場合、効率的な植物育成に寄与する高い可視光の透過率が低下してしまうという課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、農業用ハウス等の農業施設において、過度な温度上昇を抑制しつつ、作物生育に必要な可視光を充分に取り込むことができる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、以下の技術が提供される。
(1) 遮熱剤を含む帯状の遮熱ヤーンと遮熱剤を含まない帯状の透明ヤーンとが、並列配置された状態で、糸による編み込みによって連結されている農業用シート。
(2) 前記糸による編み込みの方式はラッセル織りである、(1)に記載の農業用シート。
(3) カトーテック株式会社製「KES-F7 サーモラボII型」の測定装置を用いて測定した保温率Pが55%以上57%以下であって、
前記測定装置は、
断熱材の上に置かれた縦100mm×横100mmのヒーターと、
前記ヒーターの表面温度を計測する温度センサと、
前記ヒーターの上部に断熱性のスペーサにより設けた縦100mm×横100mm×高さ5mmの空間Aと、
前記ヒーター、前記温度センサおよび前記空間Aとを収容する縦320mm×横460mm×高さ110mmの中空の試験室と、
前記試験室の上部に設けられた連通口において連通し前記試験室の内部に空気を導入可能に設けられた内径150mmの風洞と、
前記風洞に設けられ外部の空気を取り入れて前記空間に所定の風速で空気を供給するファンと、を有し、
前記ヒーターは前記温度センサの計測値にもとづいて、温度差比例電圧出力方式によって供給する電力量を制御することで所定温度に維持するように制御可能であって、
前記空間Aと前記風洞の前記連通口との距離が105mmであって、
前記ヒーターの表面に縦100mm×横100mm×厚み0.26mmの濾紙を濡れた状態で載置し、当該農業用シートを上面視で200mm×200mmにカットした試験片を、前記空間Aを覆うように前記スペーサの上面に配置した状態で、前記風洞から前記試験片に対して温度20℃、湿度65%の空気を風速0.3m/secで送風しながら、前記温度センサの計測値をもとに前記ヒーターの表面温度が30℃を維持するように前記ヒーターに供給する電力を制御したときの1分当たりの電力量をW、前記試験片を配置していない場合の1分当たりの電力量をW0としたときに、前記保温率Pが下記の式(1)により算出される、請求項1または2に記載の農業用シート。
P=(W0-W)/W0×100 (%)・・・(1)
(4) 波長400~700nmの光の透過率が54%以上65%以下である、(1)から(3)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(5) 波長700~1000nmの光の透過率が43%以上65%以下である、(1)から(4)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(6) 波長600~700nmの光の透過率が52%以上65%以下である、(1)から(5)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(7) 前記遮熱ヤーンは、前記遮熱剤として酸化チタン被覆雲母を含有する、(1)から(6)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(8) 前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンとが周期的なパターンで並んでいる、(1)から(7)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(9) 前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンの幅方向の比率が1:1~5:1である、(8)に記載の農業用シート。
(10) 前記遮熱ヤーンと前記透明ヤーンの厚さの比率が1:1~5:1である、(1)から(9)までのいずれか1に記載の農業用シート。
(11) 農業用ハウスの内部において用いられる内張シートまたは内張カーテンであって、(1)から(10)までのいずれか1に記載の農業用シートを用いて形成されている、内張シートまたは内張カーテン。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、農業用ハウス等において、過度な温度上昇を抑制しつつ、作物生育に必要な可視光を充分に取り込むことができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る農業用ハウスの内部構造を模式的に示す図である。
実施形態に係る農業用シートを撮影した画像である。
実施形態に係る農業用シートを模式的に示した図である。
実施形態に係る保温率を測定する測定装置の概略構成を示す図である。
実施形態に係る測定装置の試験室の内部および試験片の配置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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