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公開番号
2025022456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127043
出願日
2023-08-03
発明の名称
防舷材構造体
出願人
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
,
シバタ工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02B
3/26 20060101AFI20250206BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】大きな接岸圧力に対応可能な係留機能を有する防舷材構造体を提供する。
【解決手段】船舶を係留させる係留領域Rを有する係留施設Qに設置される防舷材構造体は、係留施設Qに取り付けられ、船舶が接舷する時の衝撃を緩和する防舷材10と船舶の離岸に抵抗力を及ぼす船舶捕捉ユニット20とを含む。船舶捕捉ユニット20は、船舶の接舷時に船体に接触する接触子51と、接触子51を船体の接触位置に定着させる定着手段とを備える。接触子51を表面に配置したスライド板52を防舷材10の表面に設けた一対のガイド部30の間に配置し、スライド板左右のローラー部53を、ガイド部30の溝部31内へ挿入することにより、接触子51を昇降可能としている。船舶が潮位変化等で昇降しても、船体に追従させて接触子51を昇降させることができるから、船舶の係留状態を安定化させることができる。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
船舶を係留させる係留領域を有する係留施設に設置される防舷材構造体であって、
前記係留施設に取り付けられ、前記船舶が接舷する時の衝撃を緩和する防舷材と、
前記防舷材と一体的に又は前記防舷材の周囲に配置され、前記船舶の接舷時に前記船舶の船体に接触する接触子と、前記接触子を前記船体の接触位置に定着させる定着手段とを備え、前記接触子の定着状態を維持することにより、前記船舶の離岸に抵抗力を及ぼす船舶捕捉ユニットとを含む、
防舷材構造体。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記船舶捕捉ユニットの複数個が配置され、
複数個の前記船舶捕捉ユニットは互いに独立して制御可能である、請求項1記載の防舷材構造体。
【請求項3】
前記船舶捕捉ユニットは、前記係留施設に配置される架台を更に備え、
前記架台は、前記船舶が前記係留領域に対し離接する方向に沿って進退可能なように構成される、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
【請求項4】
前記架台を進退させる駆動手段を更に備える、請求項3記載の防舷材構造体。
【請求項5】
前記船舶捕捉ユニットは、前記係留施設に配置される架台と、前記接触子と前記架台とを接続する接続手段とを更に備え、
前記接続手段は、前記船舶が前記係留領域に対し離接する方向に沿って進退可能なように前記接触子を保持する、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
【請求項6】
前記船舶捕捉ユニットは、前記係留施設に配置される架台と、前記接触子と前記架台とを接続する接続手段とを更に含み、
前記接続手段は、前記接触子を前記架台に対し昇降可能に保持するための昇降案内部材を含む、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
【請求項7】
前記昇降案内部材は、前記架台に設けられた、上下方向に延びる溝部を有するガイド部と、前記接触子に装着され、前記溝部内を上下方向に移動可能なローラー部とを備える、請求項6記載の防舷材構造体。
【請求項8】
前記防舷材の受衝面に設けられた受衝板を更に備え、
前記船舶捕捉ユニットが前記受衝板の表面に配置される、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
【請求項9】
前記船舶捕捉ユニットは、前記接触子の背面側を支持する支承板と、前記係留領域に固定される架台と、前記接触子と前記架台とを接続する接続手段とを更に備える、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
【請求項10】
前記防舷材の受衝面を覆う受衝板を更に備え、
複数個の前記船舶捕捉ユニットが前記受衝板の周囲を囲むように配置される、請求項1又は請求項2記載の防舷材構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防舷材構造体に関し、特に岸壁に防舷材を設置して構築される防舷材構造体に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、港湾等における岸壁や桟橋等の係留施設に対し船舶を接舷させる作業に関し、省人力化・効率化を図ると共に作業人員の安全性を向上させるため、種々の工夫が試みられている。
【0003】
例えば特許文献1には、真空カップにアームを接続し、更に垂直方向の移動を可能とするフレームガイドを設けることにより、接舷時の船舶の動きに対応させようとする係留ロボットが記載されている。
【0004】
又、特許文献2には、岸壁に設置した円筒型防舷材の船舶側に、柔軟性を有する防舷クッションを設けると共に、この防舷材の中空部に真空装置を設けた係留装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2005-501768号公報
実開昭53-053788公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
引用文献1に記載の係留ロボットは、船舶の係留が目的であるため、大型客船等の大型船舶が接岸する際の圧力に対する耐久性が十分ではない。そこで、大きな圧力にも耐え得るようにするためには、フレームやアンカー部分を強化することが必要である。或いは、1台当たりが受ける圧力を少なくするため、ロボットの設置台数を増やして接岸圧力を分散させなくてはならない。
【0007】
引用文献2に記載の係留装置は、船舶との接触部位が岸壁に固定されているため、船舶の接岸の際に、潮位の変化に従って上下動する船舶から斜め方向のせん断力が作用する。これにより防舷クッションは、防舷材と比べ柔軟性を有する素材であるため、横方向の変形圧力が繰り返し作用する結果、摩耗が早期に進行するおそれが有る。更に、真空ポンプ等の吸着手段を岸壁内に埋設する構造であるため、施工コストが上昇すると共に、吸着手段のメンテナンスが困難である等の問題がある。
【0008】
本発明は、上述のような従来技術の問題を解決できる防舷材構造体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、船舶を係留させる係留領域を有する係留施設に設置される防舷材構造体であって、係留領域に取り付けられ、船舶が接舷する時の衝撃を緩和する防舷材と、防舷材と一体的に又は防舷材の周囲に配置され、船舶の接舷時に船舶の船体に接触する接触子と、接触子を船体の接触位置に定着させる定着手段とを備え、接触子の定着状態を維持することにより、船舶の離岸に抵抗力を及ぼす船舶捕捉ユニットとを含むものである。
【0010】
このように構成すると、船舶の接舷時においては、船舶からの接舷圧力を主として防舷材で受け止めることができ、船舶捕捉ユニットに対する接舷圧力が少なくなる。接舷後においては、船舶捕捉ユニットが船体との定着状態を維持することにより、船舶が係留領域から離れようとするのに対し抵抗力を及ぼす。
(【0011】以降は省略されています)
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