TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025022439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127008
出願日2023-08-03
発明の名称感放射線性組成物、硬化物、表示装置、撮像装置、硬化物の製造方法および重合体
出願人JSR株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類G03F 7/032 20060101AFI20250206BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高屈折率でありながら、汎用溶媒への溶解性に優れ、汎用溶媒による希釈時の析出が起り難い重合体および感放射線性組成物を提供すること。
【解決手段】(A)成分:下記式(1)で表される部分構造を有する重合体と、(B)成分:光重合開始剤と、(C)成分:重合性化合物とを含む感放射線性組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025022439000027.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">39</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 〔式(1)中、Arは、芳香環および複素環のいずれか一方または双方を含む2価の有機基であり、X1およびX2は、それぞれ独立に、SまたはNR(Rは、水素原子または1価の有機基である。)であり、X1およびX2の少なくとも一方がSであり、*は結合手を表す。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:下記式(1)で表される部分構造を有する重合体と、
(B)成分:光重合開始剤と、
(C)成分:重合性化合物と
を含む感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000022.tif
37
168
〔式(1)中、Arは、芳香環および複素環のいずれか一方または双方を含む2価の有機基であり、

1
およびX
2
は、それぞれ独立に、SまたはNR(Rは、水素原子または1価の有機基である。)であり、X
1
およびX
2
の少なくとも一方がSであり、
*は結合手を表す。〕
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記式(1)中のArが、下記式(Ar-1)~(Ar-20)で表される群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000023.tif
196
170
〔式中、R
1
~R
12
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、酸性基、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基、または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルコキシ基であり、

13
は、水素原子または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基であり、

1
およびW
2
は、それぞれ独立に、単結合、CR
14

15
(R
14
およびR
15
は、それぞれ独立に、水素原子または1価の有機基(ただし、R
14
およびR
15
は互いに結合して環を形成していてもよい。)である。)、C=O、O、S、SO、SO
2
、またはNR
16
(R
16
は、水素原子または1価の有機基である。)であり、

1
およびZ
2
は、それぞれ独立に、単結合、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキレン基、または下記式(Z-1)で表される基である。
*は結合手を表す。〕
TIFF
2025022439000024.tif
40
170
〔式中、R
21
~R
24
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、酸性基、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基、または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルコキシ基であり、

1
およびY
2
は、それぞれ独立に、単結合または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキレン基である。
*は結合手を表す。〕
【請求項3】
前記式(1)中、X
1
およびX
2
の一方がSであり、もう一方がNR(Rは、水素原子または1価の有機基である。)である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
【請求項4】
前記式(1)で表される部分構造を有する重合体の重量平均分子量が、500~5,000である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
【請求項5】
前記式(1)で表される部分構造が、下記式(2)で表される部分構造である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000025.tif
45
170
〔式(2)中、Ar、X
1
およびX
2
は、前記式(1)中の同符号と同義であり、

3
は、S、OまたはNR’(R’は、水素原子または1価の有機基である。)であり、
Aは、炭素数1~20のアルキル基、または、芳香環および複素環のいずれか一方もしくは双方を含む1価の有機基であり、
*は結合手を表す。〕
【請求項6】
前記式(1)で表される部分構造を有する重合体の、波長550nmの光の屈折率が1.63以上である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
【請求項7】
前記式(1)で表される部分構造を有する重合体が、25℃のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に10質量%以上溶解する、請求項1に記載の感放射線性組成物。
【請求項8】
サーマルフロー方式によるマイクロレンズ製造用である、請求項1に記載の感放射線性組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の感放射線性組成物を硬化させた硬化物。
【請求項10】
波長550nmの光の屈折率が1.60以上である、請求項9に記載の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感放射線性組成物、硬化物、表示装置、撮像装置、硬化物の製造方法、および重合体に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、表示装置用高機能基板、(層間)絶縁膜、保護膜、平坦化膜、光学接着剤、反射防止膜、封止材、CMOSやCCDイメージセンサー用マイクロレンズ等の光学部材には、高屈折率であることが求められる場合がある。
【0003】
前記高屈折率の光学部材は、例えば、高屈折率の重合体や該重合体を含む組成物を用いて形成されている。
このような高屈折率の重合体を含む組成物として、例えば、特許文献1および2には、トリアジン環含有重合体を含む組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-107347号公報
国際公開第2017/138547号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記光学部材は、所望の形状を有する光学部材を容易に形成することができる等の点から、感放射線性組成物から形成されることも多い。
このような感放射線性組成物は、光学部材製造時のハンドリング性、均一な光学部材の形成性、安全性等の点から、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを代表とする汎用の有機溶媒(以下「汎用溶媒」ともいう。)がよく用いられている。
【0006】
しかしながら、前記特許文献1および2に記載のトリアジン環含有重合体などの高屈折率の重合体は、前記汎用溶媒への溶解性の点で、改良の余地があることが分かった。
また、前記光学部材を製造等する場合、感放射線性組成物(既に溶媒を含む感放射線性組成物も含む)をさらに前記汎用溶媒で希釈して使用することもある。しかしながら、従来の高屈折率の重合体を含む感放射線性組成物を前記汎用溶媒で希釈すると、該希釈時に、感放射線性組成物に含まれている成分(特に高屈折率の重合体であると考えられる)の析出(以下「汎用溶媒による希釈時の析出」ともいう。)が起こりやすいことが分かった。
【0007】
本発明は以上のことに鑑みなされたものであり、高屈折率でありながら、汎用溶媒への溶解性に優れ、汎用溶媒による希釈時の析出が起り難い重合体および感放射線性組成物を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、下記構成例によれば、前記課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明によれば、以下の感放射線性組成物、硬化物、表示装置、撮像装置、硬化物の製造方法および重合体が提供される。
本開示の構成例を以下に示す。
[1] (A)成分:下記式(1)で表される部分構造を有する重合体と、
(B)成分:光重合開始剤と、
(C)成分:重合性化合物と
を含む感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000001.tif
38
170
〔式(1)中、Arは、芳香環および複素環のいずれか一方または双方を含む2価の有機基であり、

1
およびX
2
は、それぞれ独立に、SまたはNR(Rは、水素原子または1価の有機基である。)であり、X
1
およびX
2
の少なくとも一方がSであり、
*は結合手を表す。〕
[2] 前記式(1)中のArが、下記式(Ar-1)~(Ar-20)で表される群から選ばれる少なくとも1種である、前記[1]に記載の感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000002.tif
199
170
〔式中、R
1
~R
12
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、酸性基、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基、または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルコキシ基であり、

13
は、水素原子または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基であり、

1
およびW
2
は、それぞれ独立に、単結合、CR
14

15
(R
14
およびR
15
は、それぞれ独立に、水素原子または1価の有機基(ただし、R
14
およびR
15
は互いに結合して環を形成していてもよい。)である。)、C=O、O、S、SO、SO
2
、またはNR
16
(R
16
は、水素原子または1価の有機基である。)であり、

1
およびZ
2
は、それぞれ独立に、単結合、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキレン基、または下記式(Z-1)で表される基である。
*は結合手を表す。〕
TIFF
2025022439000003.tif
39
170
〔式中、R
21
~R
24
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、酸性基、炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキル基、または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルコキシ基であり、

1
およびY
2
は、それぞれ独立に、単結合または炭素数1~10の分岐構造を有していてもよいアルキレン基である。
*は結合手を表す。〕
[3] 前記式(1)中、X
1
およびX
2
の一方がSであり、もう一方がNR(Rは、水素原子または1価の有機基である。)である、前記[1]または[2]に記載の感放射線性組成物。
[4] 前記式(1)で表される部分構造を有する重合体の重量平均分子量が、500~5,000である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の感放射線性組成物。
[5] 前記式(1)で表される部分構造が、下記式(2)で表される部分構造である、前記[1]~[4]のいずれかに記載の感放射線性組成物。
TIFF
2025022439000004.tif
43
170
〔式(2)中、Ar、X
1
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高屈折率でありながら、汎用溶媒(特にPGMEA)への溶解性に優れ、汎用溶媒(特にPGMEA)による希釈時の析出が起り難い重合体および感放射線性組成物を提供することができる。
なお、前記汎用溶媒としては、例えば、PGMEA、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、3-メトキシプロパン酸メチル、プロピレングリコール-n-プロピルエーテル、酢酸ブチル、乳酸エチル、3-メトキシプロパン酸エチル、酢酸メトキシブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルが挙げられる。PGMEAへの溶解性に優れる重合体および感放射線性組成物は、これらPGMEA以外の汎用溶媒への溶解性にも優れる傾向にあるといえる。
【0010】
本発明の一実施形態に係る感放射線性組成物によれば、低温での加熱による流動化(サーマルフロー)によって、所望形状で高屈折率の硬化物(例:マイクロレンズおよび平坦化膜)、特にマイクロレンズを容易に形成することができる。このような本発明の一実施形態に係る感放射線性組成物は、マイクロレンズ製造用または平坦化膜形成用として好適である。
さらに、本発明の一実施形態に係る感放射線性組成物は、現像液可溶性、特にアルカリ可溶性の感放射線性組成物とすることができ、該現像液可溶性の感放射線性組成物は、パターン形成性およびマイクロレンズ等の所望の形状の硬化物の形成性に優れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

JSR株式会社
液晶表示装置の製造方法及び露光装置
19日前
JSR株式会社
ポリシルセスキオキサン化合物及びその製造方法、並びに組成物
10日前
JSR株式会社
感放射線性組成物、硬化物、表示装置、撮像装置、硬化物の製造方法および重合体
2か月前
JSR株式会社
感放射線性組成物、レンズの製造方法、表示素子、表示装置、固体撮像素子、撮像装置及び化合物
17日前
JSR株式会社
樹脂組成物、化合物(Z)、光学フィルターおよびその用途
17日前
JSR株式会社
増殖性肝オルガノイド、代謝活性化肝オルガノイド、及びそれらの使用
4日前
JSR株式会社
感光性組成物、硬化物、ブラックマトリクス、ブラックバンク、カラーフィルター、画像表示パネル、画像表示装置、硬化物の製造方法、および化合物
2か月前
個人
スクリーン
19日前
株式会社リコー
撮影装置
17日前
キヤノン株式会社
撮像装置
20日前
キヤノン株式会社
撮像装置
20日前
株式会社リコー
画像形成装置
25日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
10日前
キヤノン株式会社
トナー
10日前
キヤノン株式会社
トナー
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
11日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
17日前
キヤノン株式会社
トナー
10日前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
24日前
個人
モニター付撮影機器の日よけカバー
5日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
18日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
24日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
20日前
株式会社ユピテル
撮像装置等
18日前
個人
露光装置、及び露光方法
17日前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
26日前
キヤノン株式会社
画像形成制御装置
17日前
キヤノン株式会社
電子機器、遮光装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
13日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
23日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
23日前
続きを見る