TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025064162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173698
出願日2023-10-05
発明の名称ポリシルセスキオキサン化合物及びその製造方法、並びに組成物
出願人JSR株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/38 20060101AFI20250410BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】製膜性に優れたポリシルセスキオキサン化合物を提供すること。
【解決手段】ラダー状構造のポリシルセスキオキサン骨格を有し、かつ、1級アミノ基又はその塩構造を有しない炭素数1以上の特定側鎖を3種以上有するポリシルセスキオキサン化合物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラダー状構造のポリシルセスキオキサン骨格を有し、かつ、1級アミノ基又はその塩構造を有しない炭素数1以上の特定側鎖を3種以上有する、ポリシルセスキオキサン化合物。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記特定側鎖は、下記式(2)で表される部分構造を有する、請求項1に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
TIFF
2025064162000011.tif
6
169
(式(2)中、X

は、-NR

-CO-、-NR

-、-NR

-CO-NR

-、-CO-NR

-CO-又は下記式(n)
TIFF
2025064162000012.tif
25
169
(式(n)中、R

は1価の有機基である。mは0~3の整数である。mが2又は3の場合、複数のR

は同一又は異なる。「*

」は上記式(2)中のR

との結合手を表す。「*」は結合手を表す。)
で表される基である。R

及びR

は、互いに独立して、水素原子又は1価の炭化水素基である。R

は1価の有機基である。「*」は結合手を表す。)
【請求項3】
前記特定側鎖の少なくとも1種が、カルボキシ基、ヒドロキシ基、保護されたカルボキシ基及び保護されたヒドロキシ基よりなる群から選択される1種以上を有する、請求項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項4】
前記特定側鎖の少なくとも1種が、架橋性の炭素-炭素不飽和結合基を有する、請求項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項5】
前記特定側鎖として、構造が互いに異なる第1側鎖と第2側鎖と第3側鎖とを有し、
前記第1側鎖、前記第2側鎖及び前記第3側鎖のうち少なくともいずれかが、カルボキシ基、ヒドロキシ基、保護されたカルボキシ基及び保護されたヒドロキシ基よりなる群から選択される1種以上を有し、
前記第1側鎖、前記第2側鎖及び前記第3側鎖のうち少なくともいずれかが、架橋性の炭素-炭素不飽和結合基を有する、請求項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項6】
前記特定側鎖の少なくとも1種が、炭素数1~50の1価の疎水性基(ただし、架橋性の炭素-炭素不飽和結合基を除く。)を有する、請求項5に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項7】
前記特定側鎖の少なくとも1種が複素環を有する、請求項5に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項8】
重量平均分子量が10,000以上である、請求項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン化合物。
【請求項9】
アミノ基を有するアルコキシシラン化合物の加水分解縮合体塩と、前記加水分解縮合体塩と反応可能な官能基を有する反応性化合物とを反応させる反応工程を含み、
前記加水分解縮合体塩はラダー状構造を有し、
前記反応工程では、前記加水分解縮合体塩と、3種以上の前記反応性化合物とを同時に反応させる、ポリシルセスキオキサン化合物の製造方法。
【請求項10】
3種以上の前記反応性化合物が、酸無水物基、環状エーテル基、保護されたカルボキシ基及び保護されたヒドロキシ基よりなる群から選択される少なくとも1種と、架橋性の炭素-炭素不飽和結合基とを異なる分子内に有するか、又は、酸無水物基、環状エーテル基、保護されたカルボキシ基及び保護されたヒドロキシ基よりなる群から選択される少なくとも1種と、架橋性の炭素-炭素不飽和結合基とを同一分子内に有する、請求項9に記載のポリシルセスキオキサン化合物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリシルセスキオキサン化合物及びその製造方法、並びに組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリシルセスキオキサン化合物は、シロキサン結合により形成された無機骨格を主骨格とし、側鎖に有機官能基を有する無機化合物であり、ランダム状構造やかご状構造、ラダー状構造等の種々の構造のものが知られている。ポリシルセスキオキサン化合物は、耐熱性等の特性に優れることから、従来、エレクトロニクスやフォトニクス等の様々な技術分野において使用することが試みられている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、ラダー状構造のポリシロキサン骨格を有し、かつ側鎖に疎水基含有アミド構造を有し、疎水基含有アミド構造が、-N(H)-C(=O)-R(Rは、炭素数1~30の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3~30の飽和脂環式炭化水素基、又は炭素数6~30の芳香族炭化水素基である。)で表される基を含むポリシロキサン化合物が開示されている。また、特許文献2には、ラダー状構造のポリシロキサン骨格を有し、かつ側鎖にイミド構造を有し、数平均分子量が4,500以上であるポリシロキサン化合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-11340号公報
特開2015-206030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリシルセスキオキサン化合物の使用方法の一例として、ポリシルセスキオキサン化合物を溶媒に溶解した重合体溶液を基材に塗布して製膜する方法がある。ポリシルセスキオキサン化合物を用いて形成した膜のパターニングを行うことができれば、ポリシルセスキオキサン化合物を新たな用途に適用でき、あるいは更なる高機能化を図ることができると考えられる。具体的には、ポリシルセスキオキサン化合物を用いて現像液への溶解コントラスト(現像性)を発現可能な膜を形成できれば、例えばレジスト用途への展開や、パターニングが求められる硬化膜への展開が期待される。
【0006】
その一方で、ポリシルセスキオキサン化合物は、側鎖に有機官能基を有することに起因して結晶性が比較的高く、基材上に製膜した際に表面平滑性が不十分であったりクラックが入ったりしやすく、製膜性に劣ることが懸念される。そのため、上記のような用途への適用が制限されることが考えられる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、製膜性に優れたポリシルセスキオキサン化合物及びその製造方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、以下の手段が提供される。
〔1〕 ラダー状構造のポリシルセスキオキサン骨格を有し、かつ、1級アミノ基又はその塩構造を有しない炭素数1以上の特定側鎖を3種以上有する、ポリシルセスキオキサン化合物。
〔2〕 アミノ基を有するアルコキシシラン化合物の加水分解縮合体塩と、前記加水分解縮合体塩と反応可能な官能基を有する反応性化合物とを反応させる反応工程を含み、前記加水分解縮合体塩はラダー状構造を有し、前記反応工程では、前記加水分解縮合体塩と、3種以上の前記反応性化合物とを同時に反応させる、ポリシルセスキオキサン化合物の製造方法。
〔3〕 上記〔1〕のポリシルセスキオキサン化合物と、溶剤とを含有する、組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、製膜性に優れ、かつ現像性を発現可能なポリシルセスキオキサン化合物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
合成例1で得られた重合体(R-1)の
29
Si-NMRスペクトル図。
実施例1で得られた重合体(P-1)の

H-NMRスペクトル図。
比較例1で得られた重合体(Q-1)の

H-NMRスペクトル図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

JSR株式会社
液晶表示装置の製造方法及び露光装置
18日前
JSR株式会社
ポリシルセスキオキサン化合物及びその製造方法、並びに組成物
9日前
JSR株式会社
感放射線性組成物、レンズの製造方法、表示素子、表示装置、固体撮像素子、撮像装置及び化合物
16日前
JSR株式会社
樹脂組成物、化合物(Z)、光学フィルターおよびその用途
16日前
JSR株式会社
増殖性肝オルガノイド、代謝活性化肝オルガノイド、及びそれらの使用
3日前
JSR株式会社
感光性組成物、硬化物、ブラックマトリクス、ブラックバンク、カラーフィルター、画像表示パネル、画像表示装置、硬化物の製造方法、および化合物
2か月前
東ソー株式会社
押出成形体
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
射出成形体
3か月前
東レ株式会社
多孔質構造体
18日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
2か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
3か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
AGC株式会社
組成物
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
花王株式会社
樹脂組成物
2か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
2か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
11日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
3か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
24日前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
29日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
16日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
18日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
3か月前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
1か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
3か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
2か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
2か月前
続きを見る