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公開番号2025017669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120825
出願日2023-07-25
発明の名称採取配置部材、採取配置装置および採取配置方法
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C12M 1/26 20060101AFI20250130BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】高い安定性、再現性および位置精度を有するように試料の採取および配置が可能な採取配置部材、採取配置装置および採取配置方法を提供する。
【解決手段】処理対象材を切り取り採取可能な、中空形状を有する採取ピン141と、採取ピン141内の処理対象材に採取ピン141内で接触し、処理対象材を押圧することで、処理対象材を採取ピン141外に配置する配置ピン142と、採取ピン141が固定された固定用ホルダ143とを備える。処理対象材は、採取すべき対象物を支持するゲルがシート状に形成されたゲルシートである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
処理対象材を切り取り採取可能な、中空形状を有する採取ピンと、
前記採取ピンの内部に挿入可能であり、前記採取ピンの押圧により切り取られた前記処理対象材に前記採取ピン内で接触し、前記処理対象材を押圧することで、前記処理対象材を前記採取ピン外に配置する配置ピンと、
前記採取ピンが固定された固定用ホルダとを備え、
前記処理対象材は、採取すべき対象物を支持するゲルがシート状に形成されたゲルシートである、採取配置部材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記配置ピンは、第1駆動部により上下方向に移動しながら、前記採取ピンの内部を挿通可能である、請求項1に記載の採取配置部材。
【請求項3】
前記第1駆動部は、第1モータと、前記第1モータに取り付けられた回転可能な円板部材と、前記円板部材の外周の一部に第1の端部が固定され上下方向に延在するリンク部材とを含み、
前記リンク部材の延在方向について前記第1の端部と反対側の第2の端部が前記第1モータによる前記円板部材の回転に伴い上下方向に移動することで、前記第2の端部は前記配置ピンを上下方向に移動させる、請求項2に記載の採取配置部材。
【請求項4】
前記第2の端部と前記配置ピンとの間に、前記配置ピンに固定された配置ピンホルダ固定部をさらに備える、請求項3に記載の採取配置部材。
【請求項5】
前記配置ピンは、配置ピン本体と、前記配置ピン本体を保持する配置ピンホルダとを含み、
前記配置ピンホルダの内部のうち前記配置ピン本体に隣接する領域には、バネが設置されている、請求項1または2に記載の採取配置部材。
【請求項6】
前記固定用ホルダを上下方向に移動可能な第2駆動部をさらに備え、
前記第2駆動部は、第2モータと、上下方向に延在し一方端に前記第2モータが取り付けられた鉛直延在ネジと、
前記鉛直延在ネジと前記固定用ホルダとを接続し、前記鉛直延在ネジの延在方向に沿って摺動可能であるネジ連結部とを含む、請求項1または2に記載の採取配置部材。
【請求項7】
請求項1に記載の採取配置部材と、
前記採取ピンにより切り取られる前記処理対象材を保持する保持台とを備える、採取配置装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の採取配置部材を準備する工程と、
前記採取ピンの先端部を下降させることにより、前記採取ピンの下側に配置された前記処理対象材を切り取り前記採取ピン内に採取し、前記配置ピンの先端部が下降により前記採取ピン内で前記処理対象材に接触、押圧することで前記処理対象材を前記採取ピン外に配置する工程とを含む、採取配置方法。
【請求項9】
採取すべき対象物を支持するゲルをフィルム上にシート状に形成し、ゲルシートを設ける工程と、
前記フィルム上の前記ゲルシートが中空形状を有する採取ピンで穿刺され、前記ゲルシートの一部であるゲルシート部分を切り取ることで、前記採取ピンに採取された前記ゲルシート部分が、配置ピンが押圧することにより前記採取ピン内から押し出され前記採取ピンの外部に配置される工程とを備え、
前記配置される工程においては、前記採取ピンの内部を前記配置ピンが挿通する、採取配置方法。
【請求項10】
前記配置される工程において、前記採取ピンにより前記対象物を含むように前記ゲルシート部分が切り取られた後、前記採取ピンは前記ゲルシート部分を内部に保持しながら前記フィルムを貫通する、請求項9に記載の採取配置方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、採取配置部材、採取配置装置および採取配置方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、単一の細胞を用いた解析により、目的とする細胞および細胞集団をセレクショニングする技術が急速に発展している。目的とする細胞をセレクショニングする技術としては、限界希釈法、セルソーター、マイクロ流路およびコロニーピックアップ法などの細胞の取捨選択方法が注目されている。
【0003】
また、少量の細胞をハンドリングする技術として、少量の液滴を扱う印刷技術が注目されている。印刷技術には、インクジェット方式、ディスペンサ方式および塗布方式がある。
【0004】
しかし、任意の細胞を任意の数量のみ採取することが好ましい場合がある。任意の細胞を任意の数量のみ適切に採取する観点からは、上記の印刷技術よりもさらに微量の物質を高精度に摘出する技術が要求される。この観点から、国際公開第2017/061387号(特許文献1)に開示される採取針を用いて、生体標本または細胞群から、任意の細胞を切断採取する方法が開発されている。
【0005】
また、微量の液滴を塗布する方法として、特開2020-015016号公報(特許文献2)には、外周が外筒に囲まれた塗布針を用いて、外筒を塗布針に対して相対的に移動させることで塗布針の先端から外側に突出させた液滴を形成する技術が開示される。特開2020-015016号公報によれば、液体材料が安定に塗布できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/061387号
特開2020-015016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
国際公開第2017/061387号においては、シリコーンゴムおよびゲルが細胞の標本に接触する。細胞の標本が切断されたものがいったん採取針内に収納される。その後、採取針内に液体が注入され、その圧力により採取針内の細胞の標本が採取針外に排出される。ただしシリコーンゴムおよびゲルは、組織および細胞の周囲を囲むように固定支持されていない。このため、細胞の標本は採取針外への排出時に試料の崩れおよび散逸が起こる。このため試料の採取および配置の位置精度が低下する可能性がある。
【0008】
また特開2020-015016号公報においては、外筒はばねに接続されている。このため外筒への外部からの鉛直方向の力が印加すれば、外筒のスライド位置の固定を維持することが困難である。つまり特開2020-015016号公報の機構は、試料に外筒を押し付けた際に外筒が意図せず動く場合があるため、試料を切り出すことが困難である。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みなされたものである。本開示の目的は、高い安定性、再現性および位置精度を有するように試料の採取および配置が可能な採取配置部材、採取配置装置および採取配置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に従った採取配置部材は、採取ピンと、配置ピンと、固定用ホルダとを備える。採取ピンは、処理対象材を切り取り採取可能であり、中空形状を有する。配置ピンは、採取ピンの内部に挿入可能であり、採取ピンの押圧により切り取られた処理対象材に採取ピン内で接触し、処理対象材を押圧することで、処理対象材を採取ピン外に配置する。固定用ホルダには、採取ピンが固定されている。処理対象材は、採取すべき対象物を支持するゲルがシート状に形成されたゲルシートである。
(【0011】以降は省略されています)

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