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公開番号
2025019745
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123534
出願日
2023-07-28
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
B60B
35/18 20060101AFI20250131BHJP(車両一般)
要約
【課題】ハブボルトのボルト孔に対する耐スリップトルクの向上と、ハブボルトの圧入によるハブフランジの歪の抑制とを図ることができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】内周に複列の外側軌道面23、24を有する外輪2と、外周に外側軌道面24と対向する一方の内側軌道面33および車輪を取り付けるためのハブフランジ32を有するハブ輪3と、ハブ輪3に連結され、外周に外側軌道面23と対向する他方の内側軌道面41を有する内輪4と、から構成される内方部材と、外輪2とハブ輪3および内輪4との両軌道面間に転動自在に収容されたインナー側ボール列5およびアウター側ボール列6と、ハブフランジ32に形成されるボルト孔35に圧入されるハブボルト36とを備える車輪用軸受装置1であって、ハブフランジ32におけるボルト孔35の表面硬度と、ハブボルト36の表面硬度との差が、42HRC~50HRCである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に前記外側軌道面と対向する一方の内側軌道面および車輪を取り付けるためのハブフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結され、外周に前記外側軌道面と対向する他方の内側軌道面を有する軌道面形成部材と、から構成される内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記ハブフランジに形成されるボルト孔に圧入されるハブボルトと、
を備える車輪用軸受装置であって、
前記ハブフランジにおける前記ボルト孔の表面硬度と、前記ハブボルトの表面硬度との差が、42HRC~50HRCである車輪用軸受装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ハブボルトは、軸方向に延びる凸部が周方向に沿って複数形成され、前記ボルト孔に圧入されるナール部を有し、
前記凸部は、前記凸部の先端側へいくに従って周方向における互いの距離が小さくなる側に傾斜する第1傾斜面と第2傾斜面とを有し、
前記凸部の第1傾斜面と第2傾斜面とが成す角度は鋭角である請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記ボルト孔の内周面は、前記凸部よりも小径に形成されるとともに前記凸部に対して締め代を有して嵌合可能な複数の凹部を有する請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記ハブフランジは軸方向一側に面するフランジ面を有し、
前記ボルト孔に前記ハブボルトが圧入されていない状態の前記ハブフランジにおいて、前記フランジ面の前記ボルト孔よりも外径側に位置する部分は、外径側へいくに従って軸方向他側に傾斜している請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記ハブフランジは軸方向一側に面するフランジ面を有し、
前記ボルト孔に前記ハブボルトが圧入されていない状態の前記ハブフランジにおいて、前記フランジ面の前記ボルト孔よりも外径側に位置する部分は、外径側へいくに従って軸方向一側に傾斜している請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項6】
前記ハブフランジは、軸方向一側に面するフランジ面と、軸方向他側に面する側面とを有し、
前記ボルト孔に前記ハブボルトが圧入されていない状態の前記ハブフランジにおいて、前記フランジ面および前記側面の前記ボルト孔よりも外径側に位置する部分は、外径側へいくに従って軸方向他側に傾斜している請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項7】
前記ハブフランジは、軸方向一側に面するフランジ面と、軸方向他側に面する側面とを有し、
前記ボルト孔に前記ハブボルトが圧入されていない状態の前記ハブフランジにおいて、前記フランジ面および前記側面の前記ボルト孔よりも外径側に位置する部分は、外径側へいくに従って軸方向一側に傾斜している請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項8】
前記フランジ面の軸方向と直交する方向に対する傾斜角度と、前記側面の軸方向と直交する方向に対する傾斜角度とは、異なっている請求項6または請求項7に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置においては、内方部材であるハブ輪が外径側に延びるハブフランジを有しており、ハブフランジに形成されるボルト孔には、ハブ輪と車輪等とを締結するためのハブボルトが圧入されている。
【0003】
ハブフランジのボルト孔にハブボルトを圧入する際に、ハブボルトのボルト孔に対する耐スリップトルクを十分に確保するために、ボルト孔に対するハブボルトの締代を大きくすると、ハブフランジに歪が加わって、ハブフランジのフランジ面の振れや倒れが大きくなる。フランジ面の振れや倒れが大きくなると、フランジ面に固定されるブレーキロータに面振れが生じ、ブレーキジャダーや騒音の発生につながるおそれがある。
【0004】
特に、近年においては、車両の低燃費化を図るために車輪用軸受装置の更なる軽量化が求められており、車輪用軸受装置の軽量化に伴うハブフランジの肉薄化によって、ハブフランジに生じる歪が増大する傾向にある。
【0005】
ハブボルトの圧入によりハブフランジに生じる歪の抑制については、例えば、ハブフランジのボルト孔が形成された部分に、ハブ輪に形成した焼き入れ硬化層の熱影響が及ぶと、ハブフランジに生じる歪が大きくなることから、ハブ輪に形成した焼き入れ硬化層の熱影響がハブフランジのボルト孔が形成された部分に及ばないように構成することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-219006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、ボルト孔にハブボルトを圧入することによるハブフランジの歪を抑制するためには、ボルト孔に対するハブボルトの締代を小さくすることが考えられるが、ボルト孔に対するハブボルトの締代を小さくすると、ハブボルトのボルト孔に対する耐スリップトルクを十分に確保できないおそれがある。
【0008】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ハブボルトのボルト孔に対する耐スリップトルクの向上と、ハブボルトの圧入によるハブフランジの歪の抑制との両立を図ることが可能な車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に前記外側軌道面と対向する一方の内側軌道面および車輪を取り付けるためのハブフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結され、外周に前記外側軌道面と対向する他方の内側軌道面を有する軌道面形成部材と、から構成される内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記ハブフランジに形成されるボルト孔に圧入されるハブボルトと、を備える車輪用軸受装置であって、前記ハブフランジにおける前記ボルト孔の表面硬度と、前記ハブボルトの表面硬度との差が、42HRC~50HRCである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ハブボルトのボルト孔に対する耐スリップトルクを向上するとともに、ハブフランジに生じる変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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