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公開番号
2025019747
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123537
出願日
2023-07-28
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250131BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】インナー側密封装置をコストアップさせることなく、外方部材と内方部材との間の環状空間の圧力上昇を抑制できる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1のインナー側密封装置10は、内嵌部111と側板部112とからなる芯金11、および弾性部材12を有するシール部材13と、外嵌部141と円環部142とを有するスリンガ14とを備え、内嵌部111は、外輪2の内周面と接触する外周接触面111aと、外周接触面111aに形成され、外周接触面111aのアウター側端からインナー側へ向けて延びる通気溝111cとを有し、通気溝111cの軸方向長さAと、外周接触面111aの軸方向長さBとは、A<Bの関係を有し、芯金11のアウター側端から通気溝111cのインナー側端までの軸方向長さCと、芯金11のアウター側端からシール部材13のインナー側端までの軸方向長さDとは、C<(D/2)の関係を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端、または前記環状空間の軸方向他端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記外方部材の内周に嵌合される内嵌部と、前記内嵌部から内径側へ延びる側板部とからなる芯金、および前記芯金に接合される弾性部材を有するシール部材と、
前記内方部材の外周に嵌合される外嵌部から外径側へ延びるスリンガとを備え、
前記内嵌部は、前記外方部材の内周面と接触する外周接触面と、前記外周接触面に形成され、前記外周接触面の軸方向内側端から軸方向外側へ向けて延びる通気溝とを有し、
前記通気溝の軸方向長さAと、前記外周接触面の軸方向長さBとは、A<Bの関係を有し、
前記芯金の軸方向内側端から前記通気溝の軸方向外側端までの軸方向長さCと、前記芯金の軸方向内側端から前記シール部材の軸方向外側端までの軸方向長さDとは、C<(D/2)の関係を有する車輪用軸受装置。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記通気溝の軸方向長さAと、前記外周接触面の軸方向長さBとは、A≧(B/2)の関係を有する請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記通気溝の深さdと、前記内嵌部の径方向における厚みtとは、d≦(t/2)の関係を有する請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記通気溝は、前記内嵌部の前記外周接触面における周方向の複数箇所に形成されている請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置には、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間の開口端を塞ぎ、泥水等の異物の入り込みを防止する密閉装置が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される車輪用軸受装置においては、外方部材と内方部材との環状空間のアウター側の開口端を塞ぐアウター側密封装置として3リップシールが設けられ、外方部材と内方部材との環状空間のインナー側の開口端を塞ぐインナー側密封装置としてパックシールが設けられている。
【0004】
特許文献1における車輪用軸受装置は、複列の外側軌道面を有する外方部材と、小径段部を有するハブ輪、およびハブ輪の小径段部に圧入された内輪からなり、複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、外方部材と内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、アウター側密封装置およびインナー側密封装置とを備えている。
【0005】
このような車輪用軸受装置の組立工程においては、一般的に、複列の転動体を装着するとともにグリースを封入した外方部材にアウター側密封装置を圧入した後に、外方部材をハブ輪に装着し、さらにハブ輪に内輪を圧入して、最後に外方部材と内方部材との間にインナー側密封装置を圧入することにより組み立てを完了する。
【0006】
また、インナー側密封装置は、外方部材である外輪の内周に嵌合される内嵌部と、内嵌部から内径側へ延びる側板部とからなる芯金、および芯金に一体的に接合され複数のシールリップが形成された弾性部材を有するシール部材と、内方部材である内輪の外周に嵌合される外嵌部と、外嵌部から外径側へ延び、軸方向において芯金の側板部と対向する円環部とを有するスリンガと、を備えている。
【0007】
このような構成のインナー側密封装置が組立工程において外方部材と内方部材との間に圧入されると、外方部材と内方部材との間の環状空間内に空気が押し込まれて、環状空間の内圧が、圧入されたインナー側密封装置の体積分だけ上昇する。
【0008】
環状空間の内圧が上昇すると、環状空間の内圧によって、インナー側密封装置のラジアルリップがスリンガに貼り付くように変形するとともに、アウター側密封装置のラジアルリップがハブ輪のシールランドに貼り付くように変形して、インナー側密封装置およびアウター側密封装置のシールトルクが増大する。
【0009】
そこで、特許文献2においては、アウター側密封装置の芯金に、車輪用軸受装置の内部と外部とを連通する通気路を形成して、外方部材と内方部材との間の環状空間の圧力上昇を緩和することが提案されている。
【0010】
また、特許文献1には、インナー側密封装置のシールリップとスリンガとで囲まれた空間内が負圧となり、シールリップがスリンガに貼り付くことを抑制するために、インナー側密封装置におけるスリンガのシールリップ摺動面に通気路を形成して、インナー側密封装置のシールリップとスリンガとで囲まれた空間を外部空間と連通可能にすることが開示されている。
(【0011】以降は省略されています)
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