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公開番号2025016757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024195206,2022519387
出願日2024-11-07,2020-09-23
発明の名称近視用のフリーフォームコンタクトレンズソリューション
出願人エヌサルミック ホールディング ピーティーワイ リミテッド,NTHALMIC HOLDING PTY LTD,ブライトン オプティックス コーポレーション
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類G02C 7/04 20060101AFI20250128BHJP(光学)
要約【課題】近視のような眼軸長に関連した障害を発現している眼に装用するためのコンタクトレンズに関する。
【解決手段】近視を管理するためのコンタクトレンズに関し、このコンタクトレンズは、光学軸の周りの光学ゾーンと、光学ゾーンの周りの非光学周辺キャリアゾーンとを含み、光学ゾーンは、眼への矯正を提供する実質的に単焦点の屈折力プロファイルと、乱視またはトーリックまたは非対称の屈折力分布で構成された偏心された第二領域であって、光学中心から実質的に離れて位置し、眼への光停止信号を生成するスタームの領域的円錐体または間隔を少なくとも部分的に提供するように構成された第二領域とで構成され、非光学周辺キャリアゾーンは、近視進行を減少するための時間的および空間的に変動する停止信号をさらに提供するために実質的に回転対称の厚さプロファイルで構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
眼用のコンタクトレンズであって、
光学中心の周囲の光学ゾーンであって、表面領域をカバーする光学ゾーンと、
前記光学ゾーン内の第一領域であって、前記光学ゾーンの前記表面領域の実質的な部分をカバーする第一領域と、
前記光学中心に対して偏心された幾何学的中心を画定する、前記光学ゾーン内の偏心された第二領域と、を備え、
前記偏心された第二領域は、前記光学ゾーンの前記表面領域の前記第一領域とは異なる部分をカバーし、前記光学ゾーンの前記表面領域の少なくとも5%の表面積を有し、前記光学ゾーンの周囲に非光学周辺キャリアゾーンを有し、
少なくとも前記第一領域は、眼の屈折矯正を提供するベース処方で構成され、
前記偏心された第二領域は、眼の網膜上に少なくとも部分的にスタームの領域的円錐体を提供する非対称の屈折力分布で構成され、
前記非光学周辺キャリアゾーンは、眼上にあるとき前記コンタクトレンズが経時的に実質的に自由に回転できるよう、光学軸の周りに実質的に回転対称である厚さプロファイルで構成され、
眼上の前記コンタクトレンズの一回転位置において、前記コンタクトレンズは、眼の網膜の第一領域に前記スタームの領域的円錐体ではなく屈折矯正をもたらし、眼上の前記コンタクトレンズの他の回転位置において、前記コンタクトレンズは、網膜の前記第一領域に前記スタームの領域的円錐体を提供する、眼用のコンタクトレンズ。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記偏心された第二領域の表面積は、前記光学ゾーンの表面積の40%以下である、請求項1に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項3】
前記偏心された第二領域の前記幾何学的中心は、前記光学中心から少なくとも0.75mm離れている、請求項1又は2に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項4】
前記偏心された第二領域内の前記非対称の屈折力分布の大きさは、少なくとも+1.25DCである、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項5】
前記非対称の屈折力分布は、前記偏心された第二領域の最小直径にわたって定義される少なくとも+1Dの一次球面収差と組み合わされる、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項6】
前記非対称の屈折力分布は、前記偏心された第二領域の最小直径にわたって定義される少なくとも-1Dの一次球面収差と組み合わされる、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項7】
前記偏心された第二領域の形状は、実質的に円形または楕円形である、請求項1~6のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項8】
眼の網膜において、前記スタームの領域的円錐体は、実質的に前記網膜の前に構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項9】
前記スタームの領域的円錐体は、部分的に実質的に網膜の後ろに構成される、請求項1又は8に記載の眼用のコンタクトレンズ。
【請求項10】
任意の半経線にわたる前記非光学周辺キャリアゾーン内の最も厚いポイントは、任意の他の半経線の最も厚い周辺ポイントの最大30μmの変動以内である、請求項1~9のいずれか一項に記載の眼用のコンタクトレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2019年9月25日に出願された「近視用の回転非対称レンズ」と題する豪州特許仮出願第2019/903582号および2020年2月14日に出願された「フリーフォームレンズ設計」と題する豪州特許仮出願第2020/900414号に対する優先権を主張し、これらはいずれも参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
本開示は一般に、近視のような眼軸長に関連する障害を発現している眼に装用するためのコンタクトレンズに関する。本発明は、近視を管理するためのコンタクトレンズに関し、このコンタクトレンズは、光学軸の周りの光学ゾーンと、光学ゾーンの周りの非光学周辺キャリアゾーンとを含み、光学ゾーンは、実質的な眼への矯正を提供する実質的に単焦点の屈折力プロファイルと、乱視またはトーリックまたは非対称の屈折力分布で構成された偏心された第二領域であって、光学中心から実質的に離れて位置し、少なくとも部分的に網膜上に光停止信号を生成するスタームの領域的円錐体または間隔の形の指向性キューを提供するように構成された第二領域とで構成され、非光学周辺キャリアゾーンは、経時的な近視進行の速度を減速、改善、制御、阻害または減少するための時間的および空間的に変動する停止信号をさらに提供するために実質的に回転対称の厚さプロファイルで構成される。
【背景技術】
【0003】
人間の眼は出生時には眼球の長さが眼の全屈折力に対して短すぎる遠視である。人が小児期から成人期に成長するとともに、眼球も成長し続け、眼の屈折状態が安定する。眼の成長は、眼の光学系を眼軸長とマッチさせ、恒常性を維持するようにフィードバック機序によって制御され、主に視覚的経験によって調節されるものと理解される。このプロセスは、正視化と呼称される。
【0004】
正視化プロセスを導く信号は、網膜で受け取られる光エネルギーの変調によって始まる。網膜像の特性は、眼成長を開始または停止し、加速し、または減速するために信号を変調する生物学的プロセスによって監視される。このプロセスは、正視を達成または維持するために光学系と眼軸長とを調整する。この正視化プロセスから逸脱すると、近視のような屈折障害が生じる。
【0005】
近視の発生率は、世界の多くの地域、特に東アジア地域で憂慮すべき速度で増加している。近視の個体では、眼軸長が全体的な眼の力にマッチせず、遠くの物体の焦点が網膜の手前で合うことになる。
【0006】
単純な負単焦点レンズ対が、近視を矯正しうる。このようなデバイスは、眼軸長に関連する屈折誤差を光学的に矯正しうるが、近視進行における過度の眼成長の根本原因に対処しない。
【0007】
強度の近視における過度の眼軸長は、白内障、緑内障、近視性黄斑症、および網膜剥離のような視力を危うくする重大な状態と関連する。したがってそのような個体のために、根本的な屈折誤差を矯正するだけでなく、経時的に実質的に一貫した過度の眼伸長または近視進行を阻止する特定の光学デバイスの必要性がなお存在する。
【0008】
今日まで、眼成長の速度、すなわち近視の進行を制御するために多数のコンタクトレンズの光学設計が提案されている。以下の従来技術が参照により組み込まれる。コリンズ(Collins)らは、特許文献1において、近視進行の速度を制御する刺激を提供するための中心窩面での正の球面収差の導入を提案した。アラー(Aller)は、特許文献2において、近点内斜位が見られる近視患者への二焦点コンタクトレンズの使用を提案した。スミス(Smith)らは、特許文献3において、周辺焦点面を周辺網膜の前にシフトするレンズの使用を提案した。
【0009】
トー(To)らは、特許文献4において、フレネル光学系を用いて二次近視像を生成する方法を提案した。レガートン(Legerton)は、特許文献5において、正の球面収差を用いた別の方法を提案する。
【0010】
フィリップス(Phillips)は、特許文献6において、レンズの一部分が既存の近視を矯正し、別の部分が同時近視焦点ぼけ信号を生成する同時視の方法を提案する。ソーン(Thorn)らは、特許文献7において、近視進行の速度を減少させるためのより高次の収差を含む全ての光学収差の矯正を提案する。
(【0011】以降は省略されています)

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