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公開番号
2025014360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116854
出願日
2023-07-18
発明の名称
パネル部材
出願人
パーソルクロステクノロジー株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
G01M
9/08 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約
【課題】風洞試験を行う際の作業負荷を低減しつつ、風洞試験の精度を向上させる。
【解決手段】パネル部材は、3Dプリンタにより形成され、風洞試験に用いられるモデルにおける外面を構成する。パネル部材は、第1面と、第2面と、貫通孔と、構造部と、を備える。第1面は、モデルの外面を形成する。第2面は、第1面の反対側に位置する。貫通孔は、風洞試験に用いられる部分であって、第1面から第2面に向けてパネル部材を貫通する部分である。構造部は、風洞試験のため、貫通孔に対応して設けられる。貫通孔及び構造部は、3Dプリンタによりパネル部材と一体に形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
風洞試験に用いられるモデルにおける外面を構成する部材であって、3Dプリンタにより形成された部材であるパネル部材であって、
前記モデルの前記外面を形成する第1面と、
前記第1面の反対側に位置する第2面と、
前記風洞試験に用いられる部分であって、前記第1面から前記第2面に向けて前記パネル部材を貫通する部分である貫通孔と、
前記風洞試験のため、前記貫通孔に対応して設けられた構造部と、
を備え、
前記貫通孔及び前記構造部は、3Dプリンタにより前記パネル部材と一体に形成される
パネル部材。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のパネル部材であって、
前記構造部は、前記第2面から突出した状態で前記貫通孔に挿入された管状部材を保持するよう構成されており、前記管状部材は、その両端から離れた位置に、外周面から突出する突出部を有しており、
前記構造部は、
前記貫通孔の内周面における陥没した部分であって、前記貫通孔の前記第2面における開口に隣接し、前記貫通孔に挿入された前記管状部材の前記突出部を収容するよう構成された収容部と、
前記貫通孔における前記第2面の前記開口を囲む縁部から、前記貫通孔の伸長方向に沿って突出し、前記貫通孔に挿入された前記管状部材に当接するよう構成される爪部と、
を備え、
前記爪部は、前記貫通孔に挿入された前記管状部材に対面する内側面における前記第2面の周辺に位置する部分に、前記貫通孔に挿入された前記管状部材の前記突出部を収容するための凹部が形成されている
パネル部材。
【請求項3】
請求項2に記載のパネル部材であって、
前記突出部は、前記管状部材の前記外周面を周回するように設けられており、
前記収容部は、前記貫通孔の前記内周面を周回するように形成され、
前記構造部は、前記貫通孔の前記第2面における前記開口を囲むように並んで設けられた複数の前記爪部を備える
パネル部材。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のパネル部材であって、
2色成型により前記パネル部材を形成することで、前記爪部と、前記パネル部材における前記爪部の周辺部分とは、異なる樹脂で構成されている
パネル部材。
【請求項5】
請求項1に記載のパネル部材であって、
前記構造部は、前記第2面から突出するように設けられた部分であって、前記貫通孔に連通する開口が設けられ、前記風洞試験に用いられる試験用チューブが接続されるよう構成された部分である接続部を備える
パネル部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、風洞試験に用いられるモデルに用いられるパネル部材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2に記載されているように、飛行機等の移動体の風洞試験を行うため、3Dプリンタにより移動体のモデルを形成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4310043号公報
特許第4446608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような風洞試験では、移動体のモデルに形成された貫通孔を用いて、一例として風圧の測定が行われる場合がある。しかし、従来は、モデルの貫通孔をドリル等で形成していたため、作業負荷が大きく、さらに、貫通孔の位置に誤差が生じ、その結果、風洞試験の精度が低下する恐れがあった。
【0005】
本開示の一態様では、風洞試験を行う際の作業負荷を低減しつつ、風洞試験の精度を向上させるのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、風洞試験に用いられるモデルにおける外面を構成する部材であって、3Dプリンタにより形成された部材であるパネル部材に関する。パネル部材は、第1面と、第2面と、貫通孔と、構造部と、を備える。第1面は、モデルの外面を形成する。第2面は、第1面の反対側に位置する。貫通孔は、風洞試験に用いられる部分であって、第1面から第2面に向けてパネル部材を貫通する部分である。構造部は、風洞試験のため、貫通孔に対応して設けられる。貫通孔及び構造部は、3Dプリンタによりパネル部材と一体に形成される。
【0007】
上記構成によれば、貫通孔及び構造部が3Dプリンタによりパネル部材と一体に形成される。このため、風洞試験を行う際の作業負荷を低減しつつ、風洞試験の精度を向上させることができる。
【0008】
本開示の一態様では、構造部は、第2面から突出した状態で貫通孔に挿入された管状部材を保持するよう構成されており、管状部材は、その両端から離れた位置に、外周面から突出する突出部を有していてもよい。また、構造部は、収容部と、爪部と、を備えてもよい。収容部は、貫通孔の内周面における陥没した部分であって、貫通孔の第2面における開口に隣接し、貫通孔に挿入された管状部材の突出部を収容するよう構成される。爪部は、貫通孔における第2面の開口を囲む縁部から、貫通孔の伸長方向に沿って突出し、貫通孔に挿入された管状部材に当接するよう構成される。また、爪部は、貫通孔に挿入された管状部材に対面する内側面における第2面の周辺に位置する部分に、貫通孔に挿入された管状部材の突出部を収容するための凹部が形成されていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、管状部材を貫通孔に容易に挿入することや、貫通孔に挿入された管状部材を良好に保持することができる。このため、風洞試験を行う際の作業負荷を低減できる。
【0010】
本開示の一態様では、突出部は、管状部材の外周面を周回するように設けられていてもよい。収容部は、貫通孔の内周面を周回するように形成されてもよい。構造部は、貫通孔の第2面における開口を囲むように並んで設けられた複数の爪部を備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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