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公開番号
2025013814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024173372,2021507945
出願日
2024-10-02,2019-08-16
発明の名称
IN VITROトランスサイトーシスアッセイ
出願人
ジェネンテック, インコーポレイテッド
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
G01N
33/15 20060101AFI20250121BHJP(測定;試験)
要約
【課題】分子のトランスサイトーシスを測定するために有用な方法を提供する。特に、治療用抗体分子並びにヒト及び動物におけるFc融合タンパク質のクリアランス速度を評価するためのin vitro受容体依存性トランスサイトーシスアッセイに関する。
【解決手段】分子の薬物動態(PK)パラメーターを決定するための方法であって、生理的pHの条件下、細胞又は複数の細胞を経由する前記分子又は複数の前記分子のトランスサイトーシスの尺度を決定するステップを含む、方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
分子の薬物動態(PK)パラメーターを決定するための方法であって、生理的pHの条件下、細胞又は複数の細胞を経由する前記分子又は複数の前記分子のトランスサイトーシスの尺度を決定するステップを含む、方法。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記PKパラメーターが、前記分子のin vivoクリアランスの尺度である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PKパラメーターが、前記分子のin vivo半減期の尺度である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記トランスサイトーシスの尺度が、トランスサイトーシスの速度である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記トランスサイトーシスの尺度が、トランスサイトーシスされている分子(1つ又は複数)の量の尺度である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記トランスサイトーシスの尺度が、第1のチャンバー内の溶液から第2のチャンバー内の溶液への分子(1つ又は複数)のトランスサイトーシスを測定することによって決定され、ここで、前記第1及び第2のチャンバーは、細胞単層によって分離され、各チャンバー内の前記溶液は、生理的pHである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記細胞又は複数の細胞が、メイディン・ダービー・イヌ腎臓(MDCK)細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記細胞が、少なくとも1つの異種遺伝子を含む、請求項1又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの異種遺伝子が、FCGRT遺伝子及びB2M遺伝子からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記細胞が異種細胞表面タンパク質を発現する、請求項2~9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2018年8月17日に出願された米国仮特許出願番号62/719,402号に対する優先権を主張するものであり、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 3,300 文字)
【技術分野】
【0002】
本開示は、分子のトランスサイトーシスを測定するために有用な方法及び組成物に関する。特に、本開示は、in vivo薬物動態プロファイル、例えば、クリアランス速度、並びに/又は、FcRnと相互作用する分子、例えば、治療用抗体、Fc融合分子及びアルブミンと結合している分子の、半減期を評価するための、in vitro受容体依存性トランスサイトーシスアッセイに関する。
【背景技術】
【0003】
治療用モノクローナル抗体(mAb)は、様々な疾患の処置におけるそれらの立証された効果及びそれらの望ましい薬理特性により、世界中で主要なクラスの医薬品製品となってきている。mAb薬の好都合な薬理特性の1つは、それらの典型的には長い循環半減期である。バイオ治療製品の長期間の半減期は、ケア費用を低減させ、患者のコンプライアンスを改善する、頻度の少ない投薬及び/又はより低用量の薬物、並びにより低い濃度依存性細胞毒性/有害事象を可能にし得る。
【0004】
動物及びヒトにおけるmAb薬の薬物動態(PK)プロファイルを理解することにおいては、著しい進歩がなされてきた。多くのmAb薬が内因性IgGに類似する同様のPK挙動を示すのに対し、ヒトにおけるmAb薬の非特異的クリアランス速度の実質的な不均質性は、一般的に観察される。したがって、望ましいPK特性のための臨床候補の評価及び選択は、薬物開発中の重要な初期ステップである。in silico、in vitro及びin vivo分析を伴う広範囲の技術が、ヒトにおけるmAbのPK挙動を評価する及び/又は予測するために用いられてきた(Dostalekら、2017年、MAbs第9巻(第5号):第756~766頁)。しかしながら、動物からヒトへ及びin vitroアッセイからin vivo読み出しへのPKデータの翻訳は、薬物開発者にとっては分かりにくいままである(Vugmeysterら、2012年、World J Biol Chem第3巻(第4号):第73~92頁)。加えて、ヒトFcRnトランスジェニックマウス(Avery、2010年)及び非ヒト霊長類(Dengら、2011年、Drug Metab Dispos第38巻(第4号):第600~605頁)等のいくつかの動物モデルがmAbのヒトPKを予想するために首尾よく使用されてきたが、これらの研究は、典型的には、時間がかかり、高価であり、動物の犠牲を伴う。
【0005】
動物研究及びin vitroアッセイからmAbのヒトPKを予測する際には、多くの複雑さがある。標的介在性の薬物体内動態(TMDD)は、mAbの用量依存性PK挙動に影響を及ぼして、非線形分布及び排除をもたらすことが公知である。TMDDの非存在下で、mAbは、標的非依存性の分子特異的な薬物異化作用を反映した線形排除及び非特異的クリアランス速度を示すことが期待される。mAbの非特異的クリアランスは、新生児Fc受容体(FcRn)介在性サベージ経路が主要な役割を果たす細網内皮系におけるリソソーム分解によって主に介在される。構造的に、FcRnは、主要組織適合性複合体(MHC)クラスI様分子と相同の膜貫通重鎖(FCGRT)及び可溶性軽鎖、β2ミクログロブリン(B2M)で構成される、ヘテロ二量体である。FcRnは、酸性pH(6.5未満)で内因性IgGのFcドメインと結合するが、中性又は塩基性pH(7.0超)では最小限のみである。この独自の特性は、FcRnがFc含有分子を、細胞への分子の取り込み後に酸性エンドソームにおいて結合することにより分解から保護し、次いで、それらを細胞表面へ輸送して戻し、生理的pHで循環中に放出することを可能にする。対照的に、FcRnと結合していない内在化分子は、分解のためにリソソームに向けられる(図6及びRoopenianら、Nat Rev Immunol.2007年9月;第7巻(第9号):第715~25頁を参照)。
【0006】
Fc含有タンパク質の半減期を延長する際におけるFcRnの寄与はよく認識されている(Ward、2015年)が、ヒトにおけるmAb薬についてのFcRn結合とPKとの間の相関の欠如の報告(Suzuki、2010年;Zheng、2011年;Hotzel、2012年)は、FcRnに対する結合親和性が、Fc含有タンパク質の排除率のための唯一の決定要因ではないことを示唆している。細胞内移動におけるFcRnの機能を考慮すると、Fc含有分子/FcRn複合体のエンドソーム選別及び移動の動力学は、FcRn介在性サルベージ機序の全体的効率、及びそれ故、分子の非特異的クリアランス速度に影響を及ぼす可能性が高い。加えて、飲作用又はエンドサイトーシスを介する細胞取り込み及びリソソームにおける分解のプロセスは、mAb分解の速度及び程度を決定する際にも役割を果たし得る(Gurbaxani、2013年)。最後に、電荷/pI及びグリコシル化パターン等の生化学的特徴は、mAb体内動態に影響を及ぼすと報告されている(Datta-Mannan、2015年;Igawa、2010年;Khawli、2010年)。これらの分子特徴は、FcRnとの「真の」相互作用をin vivoで変更するように、それら自体がmAb構造に影響し得るか、又は、内在化のモード/速度並びにリサイクリング及びトランスサイトーシスを含むFcRn介在性細胞内移動経路の相対的割合を変更する非特異的細胞表面結合に寄与し得る。
【0007】
IgG Fc-FcRn相互作用のモデルを作るために、様々なin vitroアッセイが開発されてきた。これらのアッセイの多くの本質的制限は、細胞、血漿タンパク質及び細胞外マトリックス(ECM)成分、並びに、mAbのリサイクリング、トランスサイトーシス及びリソソーム分解に関連する細胞内移動パラメーターを伴う、非特異的相互作用の非存在である。好ましくは、mAbクリアランスの予測のためのin vitroアッセイは、静電相互作用、Absの細胞取り込み、FcRnとの相互作用、及び分子の細胞内移動の複合効果を評価することができるであろう。しかしながら、mAb体内動態にin vivoで影響する複数の要因を考慮すると、mAb薬のPK挙動を正確にかつ一貫して予測する単純なin vitroアッセイを開発することは困難である。
【0008】
動物モデルの開発も同様に、課題を提示している。ヒトFcRnトランスジェニックマウス(Avery、2010年)及び非ヒト霊長類(Deng、2011年)等の動物モデルがmAbのヒトPKを予想するために首尾よく使用されてきたが、これらの研究は、典型的には、時間がかかり、高価であり、動物の犠牲を伴う。さらに、動物研究からヒトへのPK挙動の翻訳は簡単ではなく、一つには、FcRn結合、TMDD、及び抗薬物免疫応答の誘導における、種差による(Liu、2018年)。
【0009】
故に、治療用分子の評価及び選択を支援するために、短時間で及び合理的な費用で行うことができる、治療用分子のin vivo PK特性(例えば、クリアランス又は半減期)を予測するための方法が、依然として必要である。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、目的の分子のトランスサイトーシスを測定するために有用な方法及び組成物に関する。特に、本開示は、in vivo薬物動態プロファイル、例えば、クリアランス速度、並びに/又は、FcRnと相互作用する分子、例えば、治療用抗体、Fc融合分子及びアルブミンと結合している分子の、半減期を評価するための、in vitro受容体依存性トランスサイトーシスアッセイに関する。
(【0011】以降は省略されています)
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