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公開番号2025010908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113211
出願日2023-07-10
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20250116BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災時における樹脂製の連結部材の焼失に伴う二つの金属形材の離隔を、より簡素な構成によって抑制することが可能な建具を提供する。
【解決手段】金属部材250は、外方下金属成形体120Bと固定される。金属部材250の延部251は、室内外方向に延びて貫通孔122cを貫通する。引掛部252は、延部251から下内方見付け板部122の室内側で上方に突出する。当該構成によれば、ブリッジ材120Cが焼失し、外方下金属成形体120Bが内方下金属成形体120Aから室外側に離隔しようとした場合、引掛部252が、下内方見付け板部122の室内側に引っ掛かる。これにより、金属部材250および外方下金属成形体120Bは、それ以上室外側へ移動できなくなる。金属部材250の内方下金属成形体120Aとの固定が不要な分、外方下金属成形体120Bと内方下金属成形体120Aとの離隔を抑制する構成を、より簡素に実現できる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
左右の縦枠、上枠、下枠が四周組された枠体と、下枠の延在方向にスライドする状態で前記枠体に配設した障子と、を備え、
前記下枠は、室内側の第一金属形材と、室外側の第二金属形材と、前記第一金属形材と前記第二金属形材との間に位置し樹脂材料で作られ前記第一金属形材と前記第二金属形材とを連結する連結部材と、を有した建具であって、
前記第一金属形材は、内周側の見込み面と、当該見込み面から上方に突出するとともに前記延在方向に延び室内外方向に貫通した貫通孔が設けられた縦壁と、を有し、
前記下枠は、前記第二金属形材と固定される固定部と、室内外方向に延びて前記貫通孔を貫通する延部と、当該延部から前記縦壁の室内側の面に沿って上方に突出した引掛部と、を有した金属部材を備えた、建具。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第二金属形材は、室内外方向および前記延在方向に延びた横壁と、前記横壁の下方で前記第二金属形材を補強する補強部材と、を有し、
前記固定部および前記延部は、前記横壁より上方に位置し、
前記金属部材は、前記横壁を貫通する結合具を介して前記補強部材と固定された、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記縦壁と前記引掛部との間に、当該縦壁および前記引掛部より熱伝導率が低い介在部材を備えた、請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記介在部材は、熱膨張性を有した、請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記障子は、前記枠体の開状態で互いに重なり合う室内側障子と室外側障子とを有し、
前記建具は、前記室内側障子と前記室外側障子との間の空間と面するように前記延部に取り付けられた熱膨張性部材を備えた、請求項1に記載の建具。
【請求項6】
前記障子は、前記枠体の開状態で互いに重なり合う室内側障子と室外側障子とを有し、
前記金属部材は、少なくとも、前記枠体の閉状態で前記室内側障子と前記室外側障子とが室内外方向に重なった召し合わせ框部の下方に位置した、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
引き違い窓等のように枠体に対して障子がスライド可能に配設された建具として、枠体が、室内側の金属形材と、室外側の金属形材と、連結部材と、を有したものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1において、連結部材は、それら二つの金属形材の間に介在するとともに、当該二つの金属形材を連結している。また、連結部材は、金属材料より熱伝導性の低い樹脂材料によって作られている。このような構成により、枠体における断熱性や防露性の向上が図られている。
【0003】
この種の建具においては、火災時には、樹脂材料で作られた連結部材が焼失する虞があり、ひいては、室外側の金属形材が室内側の金属形材から室外側に離れてしまう虞がある。そこで、特許文献1では、二つの金属形材を、連結部材とは別の金属材料で作られた部材によって、連結している。これにより、火災時において連結部材が焼失した場合にあっても、二つの金属形材が離れるのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-154161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1において、当該別の部材は、二つの金属形材の双方に固定されている。これに伴って、二つの金属形材が離れるのを抑制するための構成は、形状が複雑化するとともに部品点数が多くなっており、製造の手間やコストが増大してしまう虞があった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、火災時における樹脂製の連結部材の焼失に伴って二つの金属形材が離れるのを、より簡素な構成によって抑制できる建具を提供することを、目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の建具は、左右の縦枠、上枠、下枠が四周組された枠体と、下枠の延在方向にスライドする状態で前記枠体に配設した障子と、を備え、前記下枠は、室内側の第一金属形材と、室外側の第二金属形材と、前記第一金属形材と前記第二金属形材との間に位置し樹脂材料で作られ前記第一金属形材と前記第二金属形材とを連結する連結部材と、を有した建具であって、前記第一金属形材は、内周側の見込み面と、当該見込み面から上方に突出するとともに前記延在方向に延び室内外方向に貫通した貫通孔が設けられた縦壁と、を有し、前記下枠は、前記第二金属形材と固定される固定部と、室内外方向に延びて前記貫通孔を貫通する延部と、当該延部から前記縦壁の室内側の面に沿って上方に突出した引掛部と、を有した金属部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、連結部材が焼失し、第二金属形材が第一金属形材から室外側に離隔しようとした場合にあっても、当該第二金属形材と固定された金属部材の引掛部が、第一金属形材の縦壁の室内側に引っ掛かり、それ以上室外側へ移動できなくなる。本発明によれば、金属部材を第一金属形材と固定することなく、火災時における第一金属形材と第二金属形材との離隔を抑制できる。よって、当該離隔を抑制する構造を、より簡素に実現でき、当該構造を有した下枠ひいては建具の製造の手間やコストを、抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の障子を除く下部を拡大した縦断面図である。
図1に示した建具の障子および樹脂形材を除く下部を拡大した縦断面図であって、図4とは別の位置における縦断面図である。
図1に示した建具の障子および樹脂形材を除く下部を拡大した縦断面図であって、図4,5とは別の位置における縦断面図である。
図1に示した建具に含まれる金属部材の側面図である。
図1に示した建具に含まれる金属部材の平面図である。
図1に示した建具に含まれる金属部材の図7とは別の方向に見た側面図である。
図1に示した建具の一部の側面図であって、金属部材が挿入される貫通孔を示す図である。
図1に示した建具の障子および樹脂形材を除く下部を拡大した縦断面図であって、金属部材が建具に取り付けられる手順を示す図である。
図1に示した建具に含まれる下枠の樹脂形材を除く平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、建具の奥行きに沿った方向であって、室内外方向とも称されうる。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。上枠や下枠のように水平方向に沿って延在する部材について、見付け方向とは、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠のように上下方向に沿って延在する部材について、見付け方向とは、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。また、見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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