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公開番号2025010794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113010
出願日2023-07-10
発明の名称測光装置、測光方法および校正システム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人個人
主分類G01J 3/51 20060101AFI20250116BHJP(測定;試験)
要約【課題】光減衰部材を被測定光の光路に挿入しない場合と挿入した場合とで、測定値に直線的な連続性が得られないという問題を解消できる測光装置、測光方法および校正システムを提供する。
【解決手段】被測定物1からの被測定光2を受光する1個または複数個の受光センサ13b、14b、15bを有する受光部と、受光センサからの出力に基づいて測定値を算出する制御手段17と、被測定光2の光路に挿抜可能に設けられ受光部に入射する光を減光する光減衰部材40と、被測定物1の特性によって変動する、前記光減衰部材40が前記光路に挿入された状態で前記制御手段17により算出された測定値と、光減衰部材40が光路に挿入されていない状態で制御手段17により算出された測定値との差を補正する補正手段と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被測定物からの被測定光を受光する1個または複数個の受光センサを有する受光部と、
前記受光センサからの出力に基づいて測定値を算出する制御手段と、
前記被測定光の光路に挿抜可能に設けられ前記受光部に入射する光を減光する光減衰部材と、
前記被測定物の特性によって変動する、前記光減衰部材が前記光路に挿入された状態で前記制御手段により算出された測定値と、前記光減衰部材が前記光路に挿入されていない状態で前記制御手段により算出された測定値との差を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする測光装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記補正手段は、前記光減衰部材が前記光路に挿入された状態のときに光路に挿入され、前記光減衰部材が前記光路から退避している状態のときに光路から退避する反射部材である請求項1に記載の測光装置。
【請求項3】
前記反射部材は前記光減衰部材と一体に形成されている請求項2に記載の測光装置。
【請求項4】
前記反射部材は1個または複数の部材からなる、前記光減衰部材とは別の部材である請求項2に記載の測光装置。
【請求項5】
前記反射部材の反射率は、最適反射率±4%である請求項1~4の何れかに記載の測光装置。
【請求項6】
前記補正手段は、前記測定物の物性に対応した補正係数を用いて測定値を算出する制御手段によって構成されている請求項1に記載の測光装置。
【請求項7】
前記補正係数を保存する記憶部を備えている請求項6に記載の測光装置。
【請求項8】
前記制御手段は、ユーザーによる指示に基づいて、前記光減衰部材が光路に挿入された状態で前記受光部から出力された出力値と、前記光減衰部材が光路に挿入されていない状態で前記受光部から出力された出力値とを求め、これらに基づいて前記補正係数を求める請求項6または7に記載の測光装置。
【請求項9】
前記光減衰部材が挿入された状態で前記受光部から出力された出力値を得るための露光時間は、前記光減衰部材が挿入されていない状態で前記受光部から出力された出力値を得るための露光時間よりも長い請求項8に記載の測光装置。
【請求項10】
前記光減衰部材が光路に挿入された状態で前記受光部から出力された出力値と、前記光減衰部材が光路に挿入されていない状態で前記受光部から出力された出力値が所定の範囲内の場合に、前記補正係数を求める請求項8に記載の測光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばスマートホンのディスプレイや液晶モニタ等の被測定物から出射される光の輝度や色度等を計測可能な測光装置、測光方法、及び測光装置を校正する校正システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような測光装置として、図25に示すように、被測定物200からの被測定光201を複数に分岐する分岐光学系120を備えた測光装置100が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
この測光装置は、凸レンズ等からなる対物光学系110と、分岐光学系120と、測色光学系130~150を備えている。分岐光学系120には一例としてバンドルファイバが用いられる。バンドルファイバは、径の小さな素線ファイバを複数本束ね、出射端(出口)側でそれをランダムに複数(例えばCIE(国際照明委員会)で規定されている等色関数X,Y,Zの3刺激値に対応した3つ)に分岐して複数本ずつ束ねたものである。また、分岐光学系120として拡散板が用いられる場合もある。
【0004】
測色光学系130~150としては、例えば波長選択フィルタと受光素子である受光センサが、分岐光学系120の分岐数と等しい数だけ組み合わされて用いられる。
【0005】
各受光センサで受光された光は電気信号に変換されたのち、対応する電気処理部161a~161cでI/V変換、増幅等の処理を施され、受光データとして制御部162に入力される。制御部162は、入力された受光データを基に演算を行い、測定値を算出する。
【0006】
ところで、昨今、スマートホン等には、輝度ダイナミックレンジの広いディスプレイが使用されている。このため、測光装置には、ガンマ検査・調整などを行う際に、暗い輝度から明るい輝度まで測定できる性能を有していることが要請されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5454675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
測光装置100のダイナミックレンジを広げるためには、受光センサの光電変換能力(受光センサの飽和)、電気処理部161a~161cの設計条件の制約から、受光光量を制御する必要がある。このために、被測定物200から放射され受光センサに入射するまでの被測定光201の光路中に、被測定物200の明るさに応じて光減衰部材を挿抜することが考えられる。
【0009】
ところが、ダイナミックレンジを広げるために光減衰部材を挿抜すると、光減衰部材の表面の被測定物側の反射率が、測光装置の内部反射率(XYZ波長選択フィルタや受光センサの反射)と異なる光減衰部材を用いた場合、光減衰部材の挿抜による誤差を生じる。
【0010】
そこで、測光装置の製造工場での校正(工場校正)に、光減衰部材が光路に挿入されていない状態での補正係数だけでなく、光減衰部材が光路に挿入されている状態での補正係数も、測光装置に保存しておくことが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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