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公開番号
2025010564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-22
出願番号
2024159085,2023086606
出願日
2024-09-13,2019-01-31
発明の名称
治療用モノクローナル抗体の品質特性の定量化及びモデル化
出願人
リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
,
REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/68 20060101AFI20250115BHJP(測定;試験)
要約
【課題】抗体を投与した後の、目的の翻訳後修飾を伴う該抗体のインビボ血清中濃度を予測する方法を、該抗体の翻訳後バリアントへの対象の曝露を予測する方法とともに提供する。
【解決手段】目的の翻訳後修飾を伴う該抗体のパーセンテージを、該翻訳後修飾に対して特定されるインビボ速度定数を用いて予測すること、及び目的の翻訳後修飾を伴う該抗体の予測されたパーセンテージに、該抗体のインビボ濃度を掛けて、目的の翻訳後修飾を伴う抗体の濃度を特定することを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
抗体の製品品質特性(PQA)の許容範囲を特定する方法であって、
(a)抗体の単回投与後の、PQAを伴う前記抗体のインビボ血清中濃度を、
(i)PQAを伴う前記抗体のパーセンテージを、前記PQAに対して特定されるインビボ速度定数を用いて予測すること、及び
(ii)PQAを伴う前記抗体の前記予測されたパーセンテージに、前記抗体の全インビボ濃度を掛けて、PQAを伴う前記抗体の濃度を特定すること、およびそれにより単回投与モデルを作製すること;
により予測し、
(b)工程(a)を少なくとも1回繰り返し、それにより、1つ以上の追加の単回投与モデルを作製すること;
(c)工程(a)および工程(b)の複数の単回投与モデルを重ね合わせること、およびそれにより複数回投与モデルを作製すること;
(d)複数回投与モデルを使用して、初期PQAレベルと、抗体の複数回投与後のPQAレベルの間の関係を特定すること;ならびに
(e)前記関係を使用して、抗体のPQAの許容範囲を特定すること、
を含む、前記方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記PQAについての前記インビボ速度定数が、
前記PQAのパーセンテージを時間の関数として定量化すること、及び
前記PQAの前記定量化されたパーセンテージを、方程式
TIFF
2025010564000031.tif
9
77
にフィットさせること
によって特定され、
式中、P
PQA
(t)は、時間の関数としての前記PQAの割合であり、P
0
は、PQAの初期パーセンテージであり、k
PQA
は、前記PQAの速度定数である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PQAを伴う前記抗体への曝露を特定することをさらに含み、前記PQAを伴う前記抗体への曝露を特定することが、前記PQAを伴う前記抗体の濃度の曲線下面積(AUC)を特定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記抗体の前記血清中濃度が、2コンパートメント薬物動態モデルの方程式C(t)=Ae
-αt
+Be
-βt
で示され、式中、A及びBは、それぞれ、α及びβがハイブリッド一次定数である場合のハイブリッド係数である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
抗体のPQAの許容範囲が、抗体の複数回投与後のPQAレベルが、実質的に前記初期PQAレベルに対して非感受性であるPQAレベルの範囲を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
抗体のPQAの許容範囲が、抗体の複数回投与後の前記PQAを伴う前記抗体への曝露が、実質的に前記初期PQAレベルに対して非感受性であるPQAレベルの範囲を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
抗体のPQAの許容範囲が、約0%及び約10%の間、約0%及び8%の間、約0%及び約5%の間、約0%及び約4%の間、約0%及び約3%の間、約0%及び約2%の間、約0%及び約1%の間、約0%及び約0.5%の間、約0%及び約0.2%の間、または約0%及び約0.1%の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体が、治療用組み換えモノクローナル抗体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PQAが、薬物の安定性、安全性、及び/または有効性に影響を与え得る、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記PQAが、脱アミド化、酸化、糖化、ジスルフィド形成、N末端ピログルタミン酸形成、C末端リジン除去、及び高マンノースグリコシル化のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
配列表
本出願は、2019年1月31日に作成され、514バイトを含む10421WO01-Sequence.txtとしてコンピュータ可読形式で提出された配列表を参照することにより組み込む。
続きを表示(約 3,700 文字)
【0002】
発明の分野
本発明は、バイオ医薬品に関し、また、治療用抗体のインビボ翻訳後修飾の予測及びモデル化に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
治療用モノクローナル抗体(mAb)は、哺乳類細胞で産生される異種分子であり、翻訳後修飾(PTM)に起因するバリアント等、多くの製品バリアントを含む。PTMを介して産生されるバリアントは、製造中、精製中、保存中、及び投与後のmAbの存続期間を通して生じ得る。これらバリアントまたは製品関連の修飾は、製品品質特性(PQA)とも呼ばれる。事前に定義された許容基準内でPQAを制御することは、一貫した製品品質を保証し、薬物の安全性と有効性への潜在的な影響を低減することから、バイオ医薬品業界にとって不可欠である。薬物の製造及び保存中に生じる修飾は、多くの場合、確実に監視及び制御することができる。しかしながら、薬物の投与後、製剤緩衝液に対して著しく異なる血流の環境のため、さらなる修飾が生じ得る。mAbのインビボ修飾は、通常、監視が困難であり、あまり研究されていない。PTMのインビボでの変化の評価及び予測は、製品のリスク評価における品質特性の重要度の理解を促進するだけでなく、製品の設計及び開発チームが、インビボでの安定性が向上したmAb薬物候補を設計するのにも役立つ。
【0004】
食品医薬品局の業界向けガイダンスでは、インビボ環境内での修飾に対する治療用タンパク質の感受性をスポンサーが評価するべきであることを推奨している(Guidance for Industry,Immunogenicity Assessment for Therapeutic Protein Products.2014参照)。結果として、脱アミド化(例えば、Huang et al.,Analytical chemistry 2005;77:1432-9、Ouellette et al.,mAbs 2013;5:432-44、Yin et al.,Pharmaceutical research 2013;30:167-78、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al.,mAbs 2016:0参照)、酸化(例えば、Yin et al.,Pharmaceutical research 2013;30:167-78、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al.,mAbs 2016:0参照)、糖化(例えば、Goetze et al.,Glycobiology 2012;22:221-34参照)、グリコシル化(例えば、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al.,mAbs 2016:0、Goetze et al.,Glycobiology 2011;21:949-59、Alessandri et al.,mAbs 2012;4:509-20.参照)、ジスルフィド(例えば、Li Yet al.,mAbs 2016:0、Liu et al.,The Journal of biological chemistry 2008;283:29266-72参照)、N末端ピログルタミン酸(例えば、Yin et al.,Pharmaceutical research 2013;30:167-78、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al., mAbs 2016:0、Liu et al., The Journal of biological chemistry 2011;286:11211-7参照)、及びC末端リジン除去(例えば、Li et al.,mAbs 2016:0、Cai et al.,Biotechnology and bioengineering 2011;108:404-12参照)を含めた多くのPQAのインビボでの挙動が動物またはヒトサンプルで調べられている。血清サンプルから治療用mAbを抽出し、分析での内因性タンパク質バックグラウンドの干渉を低減するため、親和性精製がしばしば使用される(例えば、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al.,mAbs 2016:0参照)。動物での試験の場合、抗ヒトFc抗体または抗原が、捕捉試薬として容易に使用され得る。ヒトでの試験の場合、当該治療用mAb固有の相補性決定領域(CDR)を特異的に認識する抗原または抗体が、捕捉試薬として使用され得る。親和性精製後、液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析(LC-MS/MS)ペプチドマッピングが、PTM製品バリアントの相対存在量を定量化するためにしばしば使用される。最近、単回投与レジメンにおいて、インビボPTM定量を薬物動態(PK)モデルと組み合わせ、PTM製品バリアントの形成及び排除を評価し、当該対象のPQAへの曝露を定量的に評価し(例えば、Li et al.,mAbs 2016:0、Li et al.,mAbs 2016:0、Goetze et al.,mAbs 2010;2:500-7参照)、製品リスク評価のためのPQAの重要度の確立を支援している。しかしながら、複数回投与レジメンにおいてPTMのインビボでの進行及び対象のPQAへの曝露をシミュレートし、PQAの重要度を定量的に評価するモデル化は試みられていない。
【発明の概要】
【0005】
1つの態様では、本発明は、抗体の単回投与後の、目的の翻訳後修飾を伴う該抗体のインビボ血清中濃度を予測する方法を提供し、該方法は、(a)目的の翻訳後修飾を伴う抗体のパーセンテージを、該翻訳後修飾に対して特定されるインビボ速度定数を用いて予測すること、及び(b)目的の翻訳後修飾を伴う抗体の該予測パーセンテージに、該抗体のインビボ濃度を掛け、目的の翻訳後修飾を伴う抗体の濃度を特定することを含む。場合によっては、次の方程式が計算に使用される:C
PTM
(t)=C(t)・P(t)、式中、C
PTM
(t)は、目的の翻訳後修飾を伴う抗体の血清中濃度であり、C(t)は、抗体の血清中濃度であり、P(t)は、目的の翻訳後修飾のパーセンテージである。
【0006】
いくつかの実施形態では、翻訳後修飾についてのインビボ速度定数は、目的の翻訳後修飾のパーセンテージを時間の関数として定量化すること、及び目的の該翻訳後修飾の定量化されたパーセンテージを、方程式
TIFF
2025010564000002.tif
5
128
にフィットさせることによって特定される。式中、P
PTM
(t)は、時間の関数としての翻訳後修飾の割合であり、P
0
は、翻訳後修飾の初期パーセンテージであり、k
PTM
は、翻訳後修飾の速度定数である。
【0007】
いくつかの実施形態では、該方法は、さらに、目的の翻訳後修飾を伴う抗体への対象の曝露を特定することを含む。場合によっては、目的の翻訳後修飾を伴う抗体への対象の曝露を特定することには、目的の翻訳後修飾を伴う抗体の濃度(C
PTM
(t))の曲線下面積(AUC)を特定することが含まれる。
【0008】
いくつかの実施形態では、該抗体の血清中濃度は、2コンパートメント薬物動態モデルの方程式C(t)=Ae
-αt
+Be
-βt
で示される。式中、A及びBは、それぞれ、α及びβがハイブリッド一次定数である場合のハイブリッド係数である。
【0009】
いくつかの実施形態では、該方法はさらに、該抗体の複数回投与後に、目的の翻訳後修飾を伴う該抗体のインビボ血清中濃度を予測することを含む。場合によっては、該抗体の複数回投与後に目的の翻訳後修飾を伴う該抗体のインビボ血清中濃度を予測することには、複数の単回投与モデルを重ね合わせることが含まれ、この場合、各投与での該抗体の血清中濃度は、2コンパートメント薬物動態モデルの方程式C(t)=Ae
-αt
+Be
-βt
によって個々に示され、式中、A及びBは、それぞれ、α及びβがハイブリッド一次定数である場合のハイブリッド係数である。
【0010】
該方法の様々な実施形態では、該抗体は、治療用組み換えモノクローナル抗体を含む。場合によっては、該翻訳後修飾は、薬物の安定性、安全性、及び/または有効性に影響を与え得る製品品質特性を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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