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公開番号2025007824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109473
出願日2023-07-03
発明の名称アキシャルギャップ型モータ、送風装置、及び空気調和機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類H02K 5/24 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】アキシャルギャップ型モータの駆動中、ロータの軸方向の微小な振動により、ロータとステータとの間のエアギャップの固有振動数付近の周波数において音圧レベルのピークを有する異音が発生する。
【解決手段】モータ40は、ロータ50,60と、ステータ70と、を備える。ロータ50,60は、円板状である。ステータ70は、ロータ50,60の軸方向にエアギャップG1,G2を介してロータ50,60と対向する。ステータ70は、複数のステータコア71と、それぞれのステータコア71に巻回されるコイル72と、を有する。複数のステータコア71は、ロータ50,60の軸方向から見たとき環状に配置される。ロータ50,60は、ロータ50,60の軸方向に貫通する複数の貫通孔54,64を有する。複数の貫通孔54,64は、ロータ50,60の軸方向から見たときコイル72よりもロータ50,60の径方向内側に設けられる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
円板状のロータ(50,60)と、
前記ロータの軸方向(X)にエアギャップ(G1,G2)を介して前記ロータと対向するステータ(70)と、
を備え、
前記ステータは、前記軸方向から見たとき環状に配置される複数のステータコア(71)と、それぞれの前記ステータコアに巻回されるコイル(72)と、を有し、
前記ロータは、前記軸方向に貫通する複数の貫通孔(54,64)を有し、
前記複数の貫通孔は、前記軸方向から見たとき前記コイルよりも前記ロータの径方向内側に設けられる、
アキシャルギャップ型モータ(40)。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記複数の貫通孔は、前記軸方向から見たとき前記ロータの回転軸を中心とする円形の第1領域(R1)に設けられ、
前記第1領域の半径は、前記ロータの半径の40%以下である、
請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項3】
前記複数の貫通孔の総面積と、前記エアギャップの外縁部分の開口面積との比である第1比は、3%以上である、
請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項4】
前記第1比は、10%以上である、
請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項5】
前記第1比は、20%以上である、
請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項6】
前記第1比は、40%以下である、
請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項7】
前記複数の貫通孔は、前記軸方向から見たとき前記ロータの回転軸を中心とする第1円の円周上に前記貫通孔の中心が位置するように、前記第1円の円周に沿って配置される、
請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項8】
一対の前記ロータと、一対の前記ロータに挟まれている前記ステータと、を備える、
請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ(40)と、
前記アキシャルギャップ型モータにより駆動されるファン(20,30)と、
を備える、送風装置(100)。
【請求項10】
請求項9に記載の送風装置(100)を備える、空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アキシャルギャップ型モータ、送風装置、及び空気調和機に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特開2006-353078号)に開示されるように、ロータと、ロータの軸方向にエアギャップを介してロータと対向するステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アキシャルギャップ型モータにおいて、ロータとステータとの間の空間(エアギャップ)は固有振動数を有する。そのため、モータの駆動中に、ロータの軸方向の微小な振動により、エアギャップの固有振動数付近の周波数において音圧レベルのピークを有する異音が発生することがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点のアキシャルギャップ型モータは、ロータと、ステータと、を備える。ロータは、円板状である。ステータは、ロータの軸方向にエアギャップを介してロータと対向する。ステータは、複数のステータコアと、それぞれのステータコアに巻回されるコイルと、を有する。複数のステータコアは、ロータの軸方向から見たとき環状に配置される。ロータは、ロータの軸方向に貫通する複数の貫通孔を有する。複数の貫通孔は、ロータの軸方向から見たときコイルよりもロータの径方向内側に設けられる。
【0005】
第1観点のアキシャルギャップ型モータは、ロータ中央部に貫通孔を設けてエアギャップの固有振動数を所定の周波数より大きくすることで、貫通孔を設けない場合の固有振動数付近の周波数における音圧レベルを低下させる。これにより、モータから発生する異音が低減する。
【0006】
第2観点のアキシャルギャップ型モータは、第1観点のアキシャルギャップ型モータであって、複数の貫通孔は、ロータの軸方向から見たときロータの回転軸を中心とする円形の第1領域に設けられる。第1領域の半径は、ロータの半径の40%以下である。
【0007】
第3観点のアキシャルギャップ型モータは、第1観点又は第2観点のアキシャルギャップ型モータであって、複数の貫通孔の総面積と、エアギャップの外縁部分の開口面積との比である第1比は、3%以上である。
【0008】
第4観点のアキシャルギャップ型モータは、第3観点のアキシャルギャップ型モータであって、第1比は、10%以上である。
【0009】
第5観点のアキシャルギャップ型モータは、第3観点のアキシャルギャップ型モータであって、第1比は、20%以上である。
【0010】
第6観点のアキシャルギャップ型モータは、第3乃至第5観点のいずれか1つのアキシャルギャップ型モータであって、第1比は、40%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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