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公開番号2025006521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107361
出願日2023-06-29
発明の名称レゾルバの励磁装置及び励磁方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G01D 5/20 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約【課題】励磁異常や検出異常が発生した場合に、異常の態様に応じて、レゾルバの励磁状態を適切に制御すること。
【解決手段】決定部32が、励磁異常検出部26及び検出異常検出部28によって検出された異常の態様に応じて、連続的に励磁信号を出力する連続励磁、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁、及び励磁信号の出力を停止する励磁停止のいずれの励磁状態とするかを決定する。このため、励磁相コイル14の励磁異常、Sin相コイル16の検出異常、及びCos相コイルの検出異常18の少なくとも1つが発生した場合に、その発生した異常の態様に適した励磁状態で、レゾルバ10の励磁を行うことが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
励磁信号が通電される励磁相コイル(14)と、検出信号を出力するSin相コイル(16)及びCos相コイル(18)とを有するレゾルバ(10)の励磁装置であって、
前記励磁相コイルの励磁異常、前記Sin相コイルの検出異常、及び前記Cos相コイルの検出異常の少なくとも1つが発生したことを検出する異常検出部(26、28)と、
前記異常検出部によって検出された異常の態様に応じて、連続的に励磁信号を出力する連続励磁、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁、及び励磁信号の出力を停止する励磁停止のいずれの励磁状態とするかを決定する決定部(32)と、
前記決定部によって決定された前記励磁状態に従って、前記励磁相コイルに出力する励磁信号を制御する励磁信号制御部(22、24、34、36、38)と、を備えるレゾルバの励磁装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記決定部は、前記異常検出部によって励磁信号の前記励磁異常、前記Sin相コイルの検出信号の前記検出異常、及び前記Cos相コイルの検出信号の前記検出異常がともに検出された場合、前記励磁状態を前記間欠励磁にすることを決定する、請求項1に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記間欠励磁を行っている間、前記異常検出部によって継続して励磁信号の前記励磁異常が検出されると、前記励磁異常が確定したとみなして、前記励磁状態を前記励磁停止にすることを決定する、請求項2に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記異常検出部によって、前記励磁異常は検出されず、前記Sin相コイルの検出信号の前記検出異常と前記Cos相コイルの検出信号の前記検出異常がともに検出された場合、前記励磁状態を前記間欠励磁にすることを決定する、請求項1に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項5】
前記決定部は、前記間欠励磁を行っている間、前記異常検出部によって前記Sin相コイルの検出信号の前記検出異常と前記Cos相コイルの検出信号の前記検出異常のいずれか一方は検出されなくなり、他方の前記検出異常だけが検出されるようになると、前記励磁状態を前記連続励磁又は前記励磁停止にすることを決定する、請求項4に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項6】
前記決定部は、前記異常検出部によって前記励磁異常を確定する異常が検出された場合、前記励磁状態を前記励磁停止にすることを決定する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項7】
前記異常検出部は、励磁信号の周波数と振幅との少なくとも一方が正常範囲を逸脱した場合に、前記励磁異常を検出する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項8】
前記異常検出部は、対応する検出信号の振幅が所定の閾値を超えない場合に、前記Sin相コイル及び/又は前記Cos相コイルの検出信号の前記検出異常を検出する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項9】
前記励磁信号制御部は、励磁信号を生成して出力する電力増幅回路(24)を含み、
前記間欠励磁におけるオン時間比率は、地絡による大電流が前記電力増幅回路に流れたとしても、オン時間による電力損失が前記電力増幅回路の許容電力損失より小さくなるように設定される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレゾルバの励磁装置。
【請求項10】
前記間欠励磁のオン時間は、少なくとも前記励磁相コイルへの励磁信号の通電によって、前記Sin相コイル及び前記Cos相コイルにそれぞれ前記検出信号が誘導される時間以上に設定される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレゾルバの励磁装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、励磁信号が通電される励磁相コイルと、検出信号を出力するSin相コイル及びCos相コイルとを有するレゾルバの励磁装置及び励磁装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、レゾルバの駆動装置が開示されている。特許文献1に記載されたレゾルバの駆動装置は車両に搭載される。車両が移動中である場合には、励磁信号を常時出力する常時励磁モードでレゾルバに励磁信号が出力される。一方、車両が停車中である場合には、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁モードでレゾルバに励磁信号が出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5763420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のレゾルバの駆動装置では、車両が停車中で、角度検出の必要性が低い場合、間欠励磁モードとすることで、レゾルバの励磁のための電力の低減を図っている。しかしながら、特許文献1のレゾルバの駆動装置では、レゾルバにおいて励磁異常や、検出異常が生じた場合の対処についてはなんら考慮されていない。
【0005】
例えば、励磁相に繋がる配線が地絡する励磁異常が生じたときに、常時励磁モードで励磁が継続されると、励磁信号を出力する回路に大電流が流れ、過大な電力損失が生じる。一方、例えば、Sin相やCos相などの検出相に検出異常が生じた場合、角度が検出できなくなるが、上述したような過大な電力損失は発生しない。このため、常時励磁モードで励磁が行われたとしても、大きな問題とはならない。
【0006】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、励磁異常や検出異常が発生した場合に、異常の態様に応じて、レゾルバの励磁状態を適切に制御することが可能なレゾルバの励磁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示によるレゾルバの励磁装置は、励磁信号が通電される励磁相コイル(14)と、検出信号を出力するSin相コイル(16)及びCos相コイル(18)とを有するレゾルバ(10)の励磁装置であって、
励磁相コイルの励磁異常、Sin相コイルの検出異常、及びCos相コイルの検出異常の少なくとも1つが発生したことを検出する異常検出部(26、28)と、
異常検出部によって検出された異常の態様に応じて、連続的に励磁信号を出力する連続励磁、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁、及び励磁信号の出力を停止する励磁停止のいずれの励磁状態とするかを決定する決定部(32)と、
決定部によって決定された励磁状態に従って、励磁相コイルに出力する励磁信号を制御する励磁信号制御部(22、24、34、36、38)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本開示によるレゾルバの励磁方法は、励磁信号が通電される励磁相コイル(14)と、検出信号を出力するSin相コイル(16)及びCos相コイル(18)とを有するレゾルバ(10)を励磁する励磁装置(20)が実施する励磁方法であって、
励磁相コイルの励磁異常、Sin相コイルの検出異常、及びCos相コイルの検出異常の少なくとも1つが発生したことを検出することと、
検出された異常の態様に応じて、連続的に励磁信号を出力する連続励磁、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁、及び励磁信号の出力を停止する励磁停止のいずれの励磁状態とするかを決定することと、
決定された励磁状態に従って、励磁相コイルに出力する励磁信号を制御すること、を備えることを特徴とする。
【0009】
本開示によるレゾルバの励磁装置及び励磁方法では、上述したように、検出された異常の態様に応じて、連続的に励磁信号を出力する連続励磁、間欠的に励磁信号を出力する間欠励磁、及び励磁信号の出力を停止する励磁停止のいずれの励磁状態とするかが決定される。このため、励磁相コイルの励磁異常、Sin相コイルの検出異常、及びCos相コイルの検出異常の少なくとも1つが発生した場合に、その発生した異常の態様に適した励磁状態で、レゾルバの励磁を行うことが可能となる。
【0010】
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本開示の範囲を制限することを意図したものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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