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公開番号2025006042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106589
出願日2023-06-29
発明の名称コネクタおよびワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ケーシングの大型化を抑制することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、電線Wの端末に設けられた端子3を内部に保持し、相手装置100(接続対象)の相手側コネクタ110と嵌合方向Xに沿って嵌合される筒状部11Aを有したケーシング2と、筒状部11Aの外周面と相手側コネクタ110との間の環状の空間をシールするパッキン30と、ケーシング2の嵌合方向Xの一端面に形成された貫通孔2aから筒状部11Aの内部を嵌合方向Xに沿って貫通するように取り付けられ、筒状部11Aと相手側コネクタ110とが嵌合された状態で、相手装置100の固定壁面103aに固定される締結部材40と、締結部材40の外周面と貫通孔2aの内面との間の環状の隙間をシールするシール部材50と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に設けられた端子を内部に保持し、接続対象の相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合される筒状部を有したケーシングと、
前記筒状部の外周面と前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキンと、
前記ケーシングの前記嵌合方向の一端面に形成された貫通孔から前記筒状部の内部を前記嵌合方向に沿って貫通するように取り付けられ、前記筒状部と前記相手側コネクタとが嵌合された状態で、前記接続対象の固定壁面に固定される締結部材と、
前記締結部材の外周面と前記貫通孔の内面との間の環状の隙間をシールするシール部材と、
を備えた、コネクタ。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記締結部材は、
前記貫通孔に挿通されるボルトと、
前記ボルトの頭部と前記貫通孔の周縁部との間に介在される環状の座金本体と、前記座金本体の内面と前記ボルトの軸部との間に介在され前記シール部材と前記嵌合方向に隣接する環状の止水ゴムと、を有した防水座金と、
を含んで構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記電線は、前記ケーシングに対して前記嵌合方向と交差する高さ方向に沿って引き出される、
請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
導電性を有する電線と、
前記電線の端末に設けられるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記電線の端末に設けられた端子を内部に保持し、接続対象の相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合される筒状部を有したケーシングと、
前記筒状部の外周面と前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキンと、
前記ケーシングの前記嵌合方向の一端面に形成された貫通孔から前記筒状部の内部を前記嵌合方向に沿って貫通するように取り付けられ、前記筒状部と前記相手側コネクタとが嵌合された状態で、前記接続対象の固定壁面に固定される締結部材と、
前記締結部材の外周面と前記貫通孔の内面との間の環状の隙間をシールするシール部材と、
を有する、ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、接続対象の相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合される筒状部を有したケーシングと、筒状部の外周面と相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキンと、筒状部の外側でケーシングと接続対象の固定壁面とを固定する締結部材と、を備えたコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-102307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のコネクタでは、例えば、締結部材によって筒状部の外側、すなわちパッキンによる防水領域の外側でケーシングと接続対象の固定壁面とを固定する必要があるため、ケーシングが比較的大型化してしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ケーシングの大型化を抑制することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、電線の端末に設けられた端子を内部に保持し、接続対象の相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合される筒状部を有したケーシングと、前記筒状部の外周面と前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキンと、前記ケーシングの前記嵌合方向の一端面に形成された貫通孔から前記筒状部の内部を前記嵌合方向に沿って貫通するように取り付けられ、前記筒状部と前記相手側コネクタとが嵌合された状態で、前記接続対象の固定壁面に固定される締結部材と、前記締結部材の外周面と前記貫通孔の内面との間の環状の隙間をシールするシール部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタおよびワイヤハーネスは、締結部材の外周面とケーシングの嵌合方向の一端面に形成された貫通孔の内面との間の環状の隙間をシールするシール部材を備える。この構成により、コネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、シール部材によって筒状部の内側、すなわちパッキンによる防水領域の内側に締結部材を設けることができる。この結果、コネクタおよびワイヤハーネスは、ケーシングの大型化を抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な断面図である。
図2は、実施形態に係るコネクタの例示的な斜視図である。
図3は、実施形態に係るコネクタの例示的な平面図である。
図4は、実施形態に係るコネクタの例示的な分解斜視図である。
図5は、実施形態に係るコネクタの例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの断面図である。図1に示される本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ1等で当該複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、例えば、導電性を有する複数の電線Wと、複数の電線Wの端末に設けられるコネクタ1と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、プロテクタや、固定具等を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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