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公開番号
2025005492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105659
出願日
2023-06-28
発明の名称
ワイヤハーネス及びクランプ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02G
3/32 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【解決手段】車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップ11と、平板状に形成されて平板の長手方向Xに沿って配索材Wが配索される配索部12と、を備え、配索部12は、クリップ11と反対側の他方の面31Bに配索材Wが配索される基体部31と、この基体部31にヒンジ連結され、基体部31に重ねて他方の面31Bを覆う蓋部32と、を有し、基体部31の他方の面31B及び他方の面31Bに対向する蓋部32の他方の面32Bには、配索材Wとの摩擦力を高める複数のリブ36が形成され、基体部31の他方の面31Bに配索材Wを配索して他方の面31Bを蓋部32で覆い、かつ、配索部12に固定バンド2を巻き付けた状態で、基体部31と蓋部32とで配索材Wを挟んで固定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
配索材と、
前記配索材を支持するクランプと、
前記配索材に前記クランプを固定する固定部材と、を備え、
前記クランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
平板状に形成されて平板の長手方向に沿って前記配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、前記クリップと反対側の面に前記配索材の配索面が形成される基体部と、この基体部にヒンジを介して連結され、前記基体部に重ねて前記配索面を覆う蓋部と、を有し、前記基体部の前記配索面及び該配索面に対向する前記蓋部の対向面の少なくとも一方には、前記配索材との摩擦力を高める凹凸形状が形成され、
前記配索面に前記配索材を配索して該配索面を前記蓋部で覆い、かつ、前記配索部に前記固定部材を巻き付けた状態で、前記基体部と前記蓋部とで前記配索材を挟んで固定していることを特徴とするワイヤハーネス。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記基体部及び前記蓋部は、前記長手方向の両端側にそれぞれ該長手方向と交差する高さ方向に表面が凹んで前記固定部材が取り付けられる凹部を有し、前記凹凸形状は、前記配索面及び前記対向面における前記凹部に対応する領域に形成されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記蓋部は、前記長手方向における前記クリップに対応する位置に、前記長手方向と交差する高さ方向に表面が突出する突出部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記突出部は、前記基体部の前記配索面との間に形成された隙間を備え、
前記隙間を通じて前記クランプから引き出され、前記配索材から分岐した分岐配索材を備えることを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、前記クリップと反対側の面に前記配索材の配索面が形成される基体部と、この基体部にヒンジを介して連結され、前記基体部に重ねて前記配索面を覆う蓋部と、を有し、前記基体部の前記配索面及び該配索面に対向する前記蓋部の対向面の少なくとも一方には、前記配索材との摩擦力を高める凹凸形状が形成され、
前記配索面に前記配索材を配索して該配索面を前記蓋部で覆い、かつ、前記配索部に固定部材を巻き付けた状態で、前記基体部と前記蓋部とで前記配索材を挟んで固定することを特徴とするクランプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス及びクランプに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に配設されるワイヤハーネスとして、車体パネルに形成された貫通孔に取付けられるクランプと、このクランプに支持される電線などの配索材と、この配索材をクランプに固定するバンドとを備えた技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-192266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術のクランプは、平板状の基板と、この基板の長さ方向の両端にそれぞれ第一屈曲片及び第二屈曲片とを備え、これら第一屈曲片及び第二屈曲片を配索材の外形に沿わせて変形させつつ、第一屈曲片及び第二屈曲片から配索材の周囲にテープ部材を巻き付けて固定している。この構成では、配索材とクランプとの接触面積が少なくなることにより、配索材とクランプとの固定が不十分な状態になり、配索材に対するクランプの位置ずれを起こしやすい。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に、上記した貫通孔とクランプとの位置が合わず組付け困難となり、作業性の面で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、配索材と、配索材を支持するクランプと、配索材にクランプを固定する固定部材と、を備え、クランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、クリップと反対側の面に配索材の配索面が形成される基体部と、この基体部にヒンジを介して連結され、基体部に重ねて配索面を覆う蓋部と、を有し、基体部の配索面及び該配索面に対向する蓋部の対向面の少なくとも一方には、配索材との摩擦力を高める凹凸形状が形成され、配索面に配索材を配索して該配索面を蓋部で覆い、かつ、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、基体部と蓋部とで配索材を挟んで固定していることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るクランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、クリップと反対側の面に配索材の配索面が形成される基体部と、この基体部にヒンジを介して連結され、基体部に重ねて配索面を覆う蓋部と、を有し、基体部の配索面及び該配索面に対向する蓋部の対向面の少なくとも一方には、配索材との摩擦力を高める凹凸形状が形成され、配索面に配索材を配索して該配索面を蓋部で覆い、かつ、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、基体部と蓋部とで配索材を挟んで固定することを特徴とするクランプ。
【発明の効果】
【0008】
本発明のワイヤハーネス、及び、クランプによれば、クリップと反対側の面に配索材の配索面が形成される基体部と、この基体部にヒンジを介して連結され、基体部に重ねて配索面を覆う蓋部と、を有し、基体部の配索面及び該配索面に対向する蓋部の対向面の少なくとも一方には、配索材との摩擦力を高める凹凸形状が形成され、配索面に配索材を配索して該配索面を蓋部で覆い、かつ、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、基体部と蓋部とで配索材を挟んで固定するため、配索材に対するクランプの位置ずれを防止することができる。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に適正な作業性を確保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネスの概略構成の一部を示す斜視図である。
図2は、本実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付ける前の状態を示す図である。
図3は、本実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付けた後の状態を示す図である。
図4は、本実施形態に係るワイヤハーネスのクランプの斜視図であり、基体部に対して蓋部を開いた状態をクリップ側から見た斜視図である。
図5は、図4をクリップと反対側から見た斜視図である。
図6は、本実施形態に係るワイヤハーネスを、配索材の軸線に垂直な面で切断した側断面図であり、固定バンドを締めた状態を示す図である。
図7は、変形例に係るワイヤハーネスの概略構成の一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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