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公開番号
2025004940
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023104853
出願日
2023-06-27
発明の名称
柱の接合構造及び柱の接合構造の構築方法
出願人
戸田建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/30 20060101AFI20250108BHJP(建築物)
要約
【課題】本発明は、接合構造における鋼管の内部にせん断補強筋が不要な配筋とすることで施工時の作業性に優れた柱の接合構造を提供する。
【解決手段】柱の接合構造1は、鋼管柱12に鉄骨梁が接合される柱梁接合部10と、鉄筋コンクリート柱30とを接合する構造である。接合構造1は、筒状の接合鋼管部32と、環状の水平固定板34と、複数の鉛直固定板36a,36bと、を備える。鉄筋コンクリート柱30は、接合鋼管部32内に延びる複数の主筋38a,38bを備える。水平固定板34は、下面が複数の鉛直固定板36a,36bの上端に接合される。水平固定板34は、複数の貫通孔35a,35bが互いに間隔を空けて形成される。複数の主筋38a,38bは、複数の貫通孔35a,35bを貫通すると共に、接合鋼管部32の内部に打設されるコンクリート17によって水平固定板34と一体化する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼管柱に鉄骨梁が接合される柱梁接合部と、鉄筋コンクリート柱とを接合する柱の接合構造であって、
前記接合構造は、
前記柱梁接合部から上方に突出する筒状の接合鋼管部と、
前記接合鋼管部の内面から内側に水平方向に突出する環状の水平固定板と、
前記内面から内側に突出しかつ鉛直方向に延びる複数の鉛直固定板と、
を備え、
前記鉄筋コンクリート柱は、前記接合鋼管部内に延びる複数の主筋を備え、
前記水平固定板は、前記接合鋼管部の上端付近に設けられると共に、該水平固定板の下面が前記複数の鉛直固定板の上端に接合され、
前記水平固定板は、前記複数の主筋の位置に適合する複数の貫通孔が互いに間隔を空けて形成され、
前記貫通孔は、前記主筋の最大径よりも大きい開口径を有し、
前記複数の主筋は、前記水平固定板に機械的手段で接合されることなく前記複数の貫通孔を貫通すると共に、前記接合鋼管部の内部に打設されるコンクリートによって前記水平固定板と一体化する、柱の接合構造。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の前記柱の接合構造において、
前記接合鋼管部は、横断面が略矩形であって、
前記複数の主筋は、略矩形の前記接合鋼管部の角部にそれぞれ1本ずつ配置される第1主筋と、前記第1主筋間に配置される複数の第2主筋と、を含み、
前記複数の鉛直固定板は、前記第1主筋と該第1主筋に隣接する前記第2主筋との間に配置される第1鉛直固定板と、隣接する前記第2主筋間に配置される第2鉛直固定板と、を含み、
前記第1主筋を挟んで隣り合う2枚の前記第1鉛直固定板は、所定の間隔をあけて配置され、
前記第1鉛直固定板の内側端部は、環状の前記水平固定板の内周縁よりも外側にあり、
前記第2鉛直固定板の内側端部は、環状の前記水平固定板の内周縁まである、柱の接合構造。
【請求項3】
請求項1に記載の前記柱の接合構造において、
前記水平固定板の下面から前記複数の主筋の下端までの長さは、30db(dbは鉄筋径)以上である、柱の接合構造。
【請求項4】
請求項3に記載の前記柱の接合構造において、
前記複数の主筋は、前記下端が前記柱梁接合部の上面に接触する、柱の接合構造。
【請求項5】
鋼管柱に鉄骨梁が接合される柱梁接合部と、鉄筋コンクリート柱とを接合する柱の接合構造の構築方法であって、
前記柱梁接合部から上方に突出する筒状の接合鋼管部内に、上方から複数の主筋を挿入する工程と、
前記複数の主筋が挿入された前記接合鋼管部内にコンクリートを打設する工程と、
を含み、
前記柱の接合構造は、前記接合鋼管部の内面から内側に水平方向に突出する環状の水平固定板と、前記内面から内側に突出しかつ鉛直方向に延びる複数の鉛直固定板と、を備え、
前記水平固定板は、前記接合鋼管部の上端付近に設けられると共に、前記水平固定板の下面が前記複数の鉛直固定板の上端に接合され、
前記水平固定板は、前記複数の主筋の位置に適合する複数の貫通孔が互いに間隔を空けて形成され、
前記挿入する工程は、前記複数の貫通孔のそれぞれに前記水平固定板に機械的手段で接合されることなく前記複数の主筋を挿入し、
前記打設する工程は、前記接合鋼管部内に打設されるコンクリートが前記複数の主筋を前記水平固定板に一体化する、柱の接合構造の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管柱と鉄筋コンクリート柱とを接続して構成される柱の接合構造及び柱の接合構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、RC造(鉄筋コンクリート造)の超高層建築物が大規模な再開発案件で多く採用されている。これらの超高層建築物は多用途を目的とした複合施設が多い。そして、用途が異なると要求される柱スパンや階高なども異なり、骨組みの構成に適した構造種別も異なるものが用途に合わせて要求される。
【0003】
例えば、低層階に店舗・事務所など柱スパンが比較的大きな空間を要求される用途が配置され、高層階に住宅・ホテルなど柱スパンが小さく剛性と遮音性の高い空間が要求される用途が配置されることがある。その場合、下層階にS造(鉄骨造)やCFT造(コンクリート充填鋼管構造)が採用され、上層階にRC造が採用されることがある。このように骨組みの構造種別を途中階で切り替えて、施設の用途に合わせた合理的な構造を構築することが求められる。
【0004】
従来、このような途中階でS造やCFT造からRC造の柱を接続する接合構造が提案されている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1のCFT柱から上方に延びる接合鋼管と上層階のRC柱との接合構造は、RC柱の主筋と接合鋼管は直接的に接合されていないためコンクリートを介して応力伝達を行う。また、特許文献2のCFT柱とRC柱との接合構造は、柱梁接合部を超えてCFT柱の上端までRC柱の主筋が延ばされてプレートナットで定着されてコンクリートを介して応力伝達を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-557号公報
特開2016-132948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の接合構造では鋼管の内部までせん断補強筋が配筋されており、配筋の施工時に作業しにくい。
【0007】
そこで、本発明は、接合構造における鋼管の内部にせん断補強筋が不要な配筋とすることで施工時の作業性に優れた柱の接合構造及び柱の接合構造の構築方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0009】
[1]本発明に係る柱の接合構造の一態様は、
鋼管柱に鉄骨梁が接合される柱梁接合部と、鉄筋コンクリート柱とを接合する柱の接合構造であって、
前記接合構造は、
前記柱梁接合部から上方に突出する筒状の接合鋼管部と、
前記接合鋼管部の内面から内側に水平方向に突出する環状の水平固定板と、
前記内面から内側に突出しかつ鉛直方向に延びる複数の鉛直固定板と、
を備え、
前記鉄筋コンクリート柱は、前記接合鋼管部内に延びる複数の主筋を備え、
前記水平固定板は、前記接合鋼管部の上端付近に設けられると共に、該水平固定板の下面が前記複数の鉛直固定板の上端に接合され、
前記水平固定板は、前記複数の主筋の位置に適合する複数の貫通孔が互いに間隔を空けて形成され、
前記貫通孔は、前記主筋の最大径よりも大きい開口径を有し、
前記複数の主筋は、前記水平固定板に機械的手段で接合されることなく前記複数の貫通孔を貫通すると共に、前記接合鋼管部の内部に打設されるコンクリートによって前記水平固定板と一体化することを特徴とする。
【0010】
[2]前記柱の接合構造において、
前記接合鋼管部は、横断面が略矩形であって、
前記複数の主筋は、略矩形の前記接合鋼管部の角部にそれぞれ1本ずつ配置される第1主筋と、前記第1主筋間に配置される複数の第2主筋と、を含み、
前記複数の鉛直固定板は、前記第1主筋と該第1主筋に隣接する前記第2主筋との間に配置される第1鉛直固定板と、隣接する前記第2主筋間に配置される第2鉛直固定板と、を含み、
前記第1主筋を挟んで隣り合う2枚の前記第1鉛直固定板は、所定の間隔をあけて配置され、
前記第1鉛直固定板の内側端部は、環状の前記水平固定板の内周縁よりも外側にあり、
前記第2鉛直固定板の内側端部は、環状の前記水平固定板の内周縁まであることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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