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公開番号
2025002567
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102825
出願日
2023-06-22
発明の名称
油圧クラッチ及び走行用の伝動装置及び作業車
出願人
株式会社クボタ
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16D
48/02 20060101AFI20241226BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】油圧クラッチのピストンに対して押圧位置と離間位置との間の中間位置が設定された場合に、ピストンが中間位置に安定して保持されるように構成する。
【解決手段】動力を伝達可能な摩擦板57が備えられている。摩擦板57を押圧して動力が伝達される伝動状態が得られる押圧位置、及び、摩擦板57から離れて動力が遮断される遮断状態が得られる離間位置に移動可能で、押圧位置に向けて操作する作動油が供給されることにより押圧位置に操作されるピストン58が備えられている。ピストン58が当たることによりピストン58を押圧位置と離間位置との間の中間位置A3に保持及び解除可能な保持部材59が備えられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
動力を伝達可能な摩擦板と、
前記摩擦板を押圧して動力が伝達される伝動状態が得られる押圧位置、及び、前記摩擦板から離れて動力が遮断される遮断状態が得られる離間位置に移動可能で、前記押圧位置に向けて操作する作動油が供給されることにより前記押圧位置に操作されるピストンと、
前記ピストンが当たることにより前記ピストンを前記押圧位置と前記離間位置との間の中間位置に保持及び解除可能な保持部材とが備えられている油圧クラッチ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記中間位置は、前記押圧位置と前記離間位置との間の中央位置よりも前記摩擦板に近い側に設定されている請求項1に記載の油圧クラッチ。
【請求項3】
前記中間位置は、前記押圧位置と前記離間位置との間の中央位置よりも前記摩擦板から遠い側に設定されている請求項1に記載の油圧クラッチ。
【請求項4】
前記保持部材は、前記ピストンを前記中間位置に保持可能な保持位置、及び、前記保持位置に対して前記摩擦板の側に位置して、前記ピストンの前記押圧位置への移動を許容する許容位置に移動可能であり、
前記保持部材を前記保持位置に向けて付勢する第1付勢部材と、
前記ピストンを前記押圧位置に向けて付勢し、前記第1付勢部材よりも付勢力の小さい第2付勢部材とが備えられ、
前記第1付勢部材により前記保持位置に操作された前記保持部材に、前記第2付勢部材により前記押圧位置に向けて移動しようとする前記ピストンが当たることにより、前記ピストンが前記中間位置に保持される請求項1に記載の油圧クラッチ。
【請求項5】
前記ピストンを前記押圧位置に向けて操作する作動油が供給されることにより、前記第1付勢部材に抗して、前記ピストンが前記押圧位置に操作され、前記ピストンにより前記保持部材が前記許容位置に操作される請求項4に記載の油圧クラッチ。
【請求項6】
前記ピストンを前記離間位置に向けて操作する作動油が供給されることにより、前記第2付勢部材に抗して、前記ピストンが前記離間位置に操作される請求項4に記載の油圧クラッチ。
【請求項7】
前記ピストンと前記保持部材との間に形成された油室が備えられ、
前記油室に作動油が供給されることにより、前記第2付勢部材に抗して前記ピストンが前記離間位置に操作され、前記第1付勢部材に抗して前記保持部材が前記許容位置に操作される請求項6に記載の油圧クラッチ。
【請求項8】
伝動比が互いに異なる複数の変速段の伝動系と、
前記伝動系の各々に設けられた伝動クラッチとが備えられ、
前記伝動クラッチは、動力を伝達可能な摩擦板と、前記摩擦板を押圧して動力が伝達される伝動状態が得られる押圧位置、及び、前記摩擦板から離れて動力が遮断される遮断状態が得られる離間位置に移動可能で、前記押圧位置に向けて操作する作動油が供給されることにより前記押圧位置に操作されるピストンとを有し、
前記伝動クラッチが伝動状態に操作された前記伝動系を介して動力が伝達される走行用の伝動装置であって、
前記伝動クラッチのうちの少なくとも一つが、請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の前記油圧クラッチである走行用の伝動装置。
【請求項9】
全ての変速段のうちの低速領域の変速段の前記伝動系、及び全ての変速段のうちの高速領域の変速段の前記伝動系において、前記低速領域の変速段の前記伝動系の前記伝動クラッチが、前記油圧クラッチである請求項8に記載の走行用の伝動装置。
【請求項10】
前記押圧位置と前記離間位置との間隔において、前記高速領域の変速段の前記伝動系の前記伝動クラッチの前記間隔が、前記低速領域の変速段の前記伝動系の前記油圧クラッチの前記間隔よりも小さなものに設定されている請求項9に記載の走行用の伝動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、摩擦板及びピストンを備えた油圧クラッチ、油圧クラッチを備えた走行用の伝動装置、作業車に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
油圧クラッチでは、作動油がピストンに供給されて、ピストンが摩擦板を押圧する押圧位置に操作されると、動力が伝達される伝動状態となる。作動油が排出されて、ピストンが摩擦板から離れる離間位置に操作されると、動力が遮断される遮断状態となる。
【0003】
油圧クラッチが遮断状態に操作された場合、隣接する摩擦板の間でフリクショントルクが発生し、動力ロスが発生することがある。これにより、フリクショントルク(動力ロス)を抑える為に、ピストンの離間位置は摩擦板から十分に離れていることが好ましい。
【0004】
これに対して、油圧クラッチが伝動状態に操作される場合、ピストンの離間位置が摩擦板から離れていると、ピストンの離間位置から押圧位置への操作に時間を要して、油圧クラッチの伝動状態への操作に応答遅れが生じることがある。これにより、油圧クラッチの伝動状態への操作の応答遅れを抑える為に、ピストンの離間位置は摩擦板に近いことが好ましい。
【0005】
前述の互いに対立する状態に対して、特許文献1では、油圧クラッチにおいて、ピストンの離間位置が摩擦板から十分に離れた位置に設定され、ピストンの押圧位置及び離間位置との間に、中間位置が設定されている。
【0006】
特許文献1において、油圧クラッチが遮断状態に維持される場合、ピストンが摩擦板から十分に離れた離間位置に操作され維持されて、フリクショントルク(動力ロス)が抑えられる。
油圧クラッチが伝動状態に操作される場合、ピストンが事前に離間位置から中間位置に操作されている。次に伝動状態への操作指令があると、ピストンが中間位置から押圧位置される。これにより、油圧クラッチの伝動状態への操作の応答性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-85430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の油圧クラッチは、ピストンを離間位置に付勢するバネを備えており、ピストンを押圧位置に向けて操作する作動油が供給されると、作動油によりピストンはバネに抗して押圧位置に操作される。これにより、特許文献1では、作動油の圧力とバネの付勢力とがバランスすることにより、ピストンが中間位置に操作され維持される。
【0009】
しかしながら、作動油の温度変化や油圧クラッチの振動等により、作動油の圧力をバネの付勢力とバランスする値に正確に維持することは困難であると予想される。これによって、作動油の圧力の微妙な変化により、中間位置が適切な位置から押圧位置の側に移動したり、離間位置の側に移動したりすることが考えられる。
【0010】
前述のように中間位置が安定しない状態が生じると、フリクショントルク(動力ロス)を抑えながら、油圧クラッチの伝動状態への操作の応答性を向上させることが困難になると考えられるので、改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)
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