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公開番号
2025002538
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102778
出願日
2023-06-22
発明の名称
火災警報器とそのためのデータ処理システム及びプログラム
出願人
能美防災株式会社
代理人
弁理士法人朝日特許事務所
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20241226BHJP(信号)
要約
【課題】連動して音声により発報を行う複数の火災警報器を備える火災警報システムにおいて、当該火災警報システムの監視領域内又は監視領域の近くにいる人等が、火元の場所を容易に特定できるようにする。
【解決手段】空間R1において火災F1が発生すると、火災警報器11はその火災を検知し、火災警報器12~14に火災を検知したことを示す指示信号を送信すると共に、「火事です。」と発音し、周囲の人に火災の発生を通知する。火災警報器11から指示信号を受信した火災警報器12~14は、「○○で火事です。」と発音し、周囲の人に火災の発生を通知する。ここで、「○○」は火災警報器11の設置場所を示すユーザにより自由に設定された言葉(例えば、「2階の太郎の部屋」等)である。建物9内、又は、建物9の近くにいる人は、火災警報器11~14が発音する音声により、火元の場所を容易に認知できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
火災を検知する検知手段と、
他の火災警報器に火災発生の通知を指示する指示信号を送信する送信手段と、
他の火災警報器から送信された前記指示信号を受信する受信手段と、
1以上の他の火災警報器の各々に応じた音を示す音データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した音データを記憶する記憶手段と、
前記受信手段が他の火災警報器から前記指示信号を受信した場合は前記記憶手段が記憶している当該他の火災警報器に応じた音データが示す音を発音する発音手段と
を備える火災警報器。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記取得手段は、記録媒体からの音データの読み取り、無線通信による外部装置から送信された音データの受信、有線通信による外部装置から送信された音データの受信、拾音装置による音の拾音及び当該音を示す音データの生成、のうちの1以上により音データを取得する
請求項1に記載の火災警報器。
【請求項3】
前記記憶手段は前記取得手段が取得した音データに加え、定型文を発音した音を示す既定の音データを記憶し、
前記発音手段は、前記記憶手段が記憶している前記取得手段が取得した音データが示す音と前記既定の音データが示す音とを繋ぎ合わせた音を発音する
請求項1に記載の火災警報器。
【請求項4】
前記発音手段は外部装置によりデコード可能なコード化された音を発音する
請求項1に記載の火災警報器。
【請求項5】
前記発音手段は非可聴域の音を発音する
請求項1に記載の火災警報器。
【請求項6】
複数の火災警報器の各々に関し、当該火災警報器を識別する識別データを取得する識別データ取得手段と、
前記複数の火災警報器の各々に関し、当該火災警報器に応じた音を示す音データを取得する音データ取得手段と、
前記複数の火災警報器の各々に関し、当該火災警報器を識別する識別データと当該火災警報器に応じた音データとを対応付けて出力する出力手段と
を備えるデータ処理システム。
【請求項7】
ユーザにより入力又は選択されたテキストデータを取得するテキストデータ取得手段と、
前記テキストデータ取得手段が取得したテキストデータが示すテキストを読み上げた音声を合成する音声合成手段と
を備え、
前記音データ取得手段は、前記音声合成手段により合成された音声を示す音データを取得する
請求項6に記載のデータ処理システム。
【請求項8】
音を拾音する拾音手段
を備え、
前記音データ取得手段は、前記拾音手段が拾音した音声を示す音データを取得する
請求項6に記載のデータ処理システム。
【請求項9】
複数の火災警報器の各々に関し、当該火災警報器を識別する識別データと当該火災警報器に応じた音データとを対応付けて記憶する記憶手段と、
音を拾音する拾音手段と、
音を発音する発音手段と
を備え、
前記拾音手段が前記複数の火災警報器のいずれかを識別する識別データに応じた音を拾音した場合、前記発音手段は、当該識別データに対応付けて前記記憶手段が記憶している音データが示す音を発音する
データ処理システム。
【請求項10】
前記拾音手段が拾音したコード化された音をデコードしていずれかの火災警報器を識別する識別データを取得するデコード手段
を備え、
前記発音手段は、前記デコード手段により取得された識別データに対応付けて前記記憶手段が記憶している音データが示す音を発音する
請求項9に記載のデータ処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災の発生を検知し発報する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
監視領域内に配置された複数の火災警報器を備え、いずれかの火災警報器が火災を検知した場合、火災を検知した火災警報器(以下、「火元の火災警報器」という)が自ら音を発して火災の発生を周囲の人等(人及び音認識が可能なロボット等の装置)に通知(以下、「発報」という)するとともに、他の火災警報器(以下、「火元以外の火災警報器」という)に信号を送信し、当該信号を受信した火元以外の火災警報器も発報する火災警報システムが知られている。
【0003】
上述した連動して発報する火災警報システムを記載している文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1においては、火災警報システムが備える複数の火災警報器の各々が、自装置の履歴情報に加えて他の火災警報器の履歴情報を記憶することで、いずれかの火災警報器が火災等により破損し記憶していた履歴情報が失われても、その火災警報器の履歴情報を他の火災警報器から回収可能とする仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-61316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
連動して発報する複数の火災警報器を備える火災警報システムのあるものにおいては、例えば、火元の火災警報器が「火事です。」と発音する一方で、火元以外の火災警報器が「○○番で火事です。」と発音することで、周囲の人等に対し火元の場所を通知することが行われている。それらの音声を聞いた人等は、「火事です。」と発音している火災警報器の設置場所の近くが火元であること、また、火元以外の火災警報器が発音している音声の「○○番」が示す火災警報器の設置場所の近くが火元であることを知ることができる。
【0006】
しかしながら、火災警報器から発音された音声を聞いた人等が、複数の火災警報器の各々から発音される音声を聞き分けられない場合や、「○○番」等の音声が示す情報から火元の火災警報器の設置場所を特定できない場合がある。それらの場合、監視領域内又は監視領域の近くにいる人等は、火元の場所を特定することができない。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑み、連動して音声により発報する複数の火災警報器を備える火災警報システムにおいて、当該火災警報システムの監視領域内又は監視領域の近くにいる人等が、火元の場所を容易に特定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、火災を検知する検知手段と、他の火災警報器に火災発生の通知を指示する指示信号を送信する送信手段と、他の火災警報器から送信された前記指示信号を受信する受信手段と、1以上の他の火災警報器の各々に応じた音を示す音データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した音データを記憶する記憶手段と、前記受信手段が他の火災警報器から前記指示信号を受信した場合は前記記憶手段が記憶している当該他の火災警報器に応じた音データが示す音を発音する発音手段とを備える火災警報器を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる火災警報器によれば、連動して音声により発報を行う複数の火災警報器を備える火災警報システムにおいて、当該火災警報システムの監視領域内又は監視領域の
近くにいる人等が、火元の場所を容易に特定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態にかかる火災警報システムの構成の一例を示した図。
一実施形態にかかる火災警報器の構成の一例を示した図。
一実施形態にかかる火災警報器が記憶しているデータテーブルの構成を示した図。
一実施形態にかかるデータ処理システムの構成を示した図。
一実施形態にかかる端末装置とサーバ装置の機能構成を示した図。
一実施形態にかかる端末装置が表示する画面を示した図。
一変形例にかかる火災警報システムの構成の一例を示した図。
一変形例にかかるスマートフォンと火災警報器の機能構成を示した図。
一変形例にかかるスマートフォンが記憶しているマップデータが示す画像を例示した図。
一変形例にかかるスマートフォンが火災の発報を行っている状態を示した図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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