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公開番号
2024179960
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099311
出願日
2023-06-16
発明の名称
使い捨ておむつ
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A61F
13/533 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】股間における、尿受容空間の維持性の向上及び追従変形性の向上を図る。
【解決手段】上記課題は、吸収体56は、股間部Mにおける幅方向WDの一方側及び他方側に、前後方向LDに延びた一対の細長状のスリット56Lを有するとともに、一方のスリット56Lと他方のスリット56Lとの間として定まるセンター領域56Cと、幅方向WDの両側におけるスリット56Lと吸収体56の側縁との間として定まる一対のサイド領域56Sとを有し、センター領域56C及びサイド領域56Sには、その60%以上の前後方向LDの範囲にわたり、吸収体56の表面及び裏面の少なくとも一方から吸収体56内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部51を有する溝53が、幅方向WDに連続するパターンで設けられ、センター領域56Cは、サイド領域56Sと比べて、溝53の底部51の厚みが一定で溝53の底部51の面積率が低いことにより解決される。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
股間部と、前記股間部より前側及び後側にそれぞれ延びた前側部分及び後側部分とを有しており、
前記股間部を含む前後方向の範囲にわたり設けられた吸収体、及びこの吸収体を包む包装シートを有する吸収要素を備え、
前記吸収体は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなるものであり、
前記吸収体は、前記股間部における幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ設けられた、前後方向に延びた一対の細長状のスリットを有し、
前記吸収体は、一方の前記スリットと他方の前記スリットとの間として定まるセンター領域と、幅方向の両側における前記スリットと前記吸収体の側縁との間として定まる一対のサイド領域とを有し、
前記センター領域及び前記サイド領域には、その60%以上の前後方向の範囲にわたり、前記吸収体の表面及び裏面の少なくとも一方から前記吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が、幅方向に連続するパターンで設けられており、
前記センター領域は、前記サイド領域と比べて、前記溝の底部の厚みが一定で前記溝の底部の面積率が低いか、前記溝の底部の面積率が一定で前記溝の底部の厚みが厚いか、又は前記溝の底部の面積率が低いとともに、前記溝の底部の厚みが厚い、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記センター領域及び前記サイド領域は、それぞれ前記溝が格子状に連続した領域であり、
前記センター領域及び前記サイド領域における前記溝の底部の厚み及び前記溝の底部の幅が同一であるとともに、
前記センター領域における前記溝からなる単位枠の最大面積が、前記サイド領域における前記溝からなる単位枠の最大面積の1.5~4倍である、
請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記吸収体は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる一層又は複数の層からなるものであり、
前記吸収体における前記パルプ繊維の目付けが80~450g/m
2
であり、
前記吸収体におけるパルプ繊維:高吸収性ポリマー粒子が、重量比で20:80~80:20であり、
前記吸収体の厚みの最大値は1~20mmであり、
前記底部の厚みは前記吸収体の厚みの最大値の5~40%である、
前記底部の幅は1~3mmであり、
前記センター領域における前記溝からなる単位枠の面積が150~500mm
2
である、
請求項2記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記溝は、前後方向に対して平面視で時計回りに40~60°傾斜した第1部分と、前後方向に対して平面視で反時計回りに40~60°傾斜した第2部分とからなる斜め格子状に形成されている、
請求項2又は3記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記サイド領域における前記単位枠の幅方向の寸法が、前記サイド領域の幅方向の最小寸法の0.5倍以下である、
請求項2又は3記載の使い捨ておむつ。
【請求項6】
両方の前記サイド領域における前記溝のパターンは、前記スリットの側縁と前記溝とからなるスリット隣接枠、前記吸収体の側縁と前記溝とからなる側縁隣接枠、並びに同一の寸法及び形状を有する完全な前記単位枠のみからなり、
両方の前記サイド領域における各スリット隣接枠の面積及び各側縁隣接枠の面積が、前記単位枠の面積よりも小さい、
請求項5記載の使い捨ておむつ。
【請求項7】
前記吸収体の両側縁は前後方向に沿って直線的に延びているとともに、
前記一対のスリットは、前後方向の中間から前側及び後側にそれぞれ向かうにつれて、前記吸収体の側縁に近づくように延びている、
請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、股間における、尿受容空間(使い捨ておむつの股間部の表面と肌との隙間)の維持性の向上及び追従変形性の向上を図った使い捨ておむつに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつでは、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなる吸収体を用いることが一般的であり、このような吸収体は製造時及び製造後の形状維持性を高めるために、クレープ紙等からなる包装シートが巻き付けられてなる吸収要素として内蔵されることが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
使い捨ておむつの吸収要素は両脚の間に挟まれた状態で、歩行等の脚の動きにより幅方向両側から様々な方向の力を受けるため、股間幅に追従して変形可能な追従変形性が求められる一方で、好ましい装着形状を維持する形状維持性も求められている。もちろん、使い捨ておむつの吸収要素では、股間部における吸収量の確保等も要求される。
【0004】
例えば、一般的な使い捨ておむつの股間部は、着用時には股間部の幅方向の中間が底をなすとともに、その両側方が起き上がって側壁をなすことにより略U字状の断面形状となる。この結果、使い捨ておむつの股間部の表面と肌との間に尿受容空間が形成され、一度の排尿量が多い場合であっても漏れにくいものとなる。
【0005】
略U字状の断面形状への変形を容易にするために、従来から、股間部における吸収体の幅方向両側に、厚み方向に貫通する一対のスリットを前後方向に沿って形成することが行われている。この場合、吸収体がスリットで折れ曲がりやすくなり、一対のスリットの間のセンター領域が底をなすとともに各スリットより側方のサイド領域が起き上がって側壁をなすことにより、おむつの股間部が略U字状の断面形状となりやすいだけでなく、側壁が吸収体を有することにより剛性が高くなり(つまり尿受容空間が潰れにくくなり)、吸収機能も有するものとなる。ただし、このような機能は、尿の吸収により、高吸収性ポリマー粒子が膨張して吸収体の形状維持性が低下し、スリットが潰れると、失われるか又は極端に低下することとなる。
【0006】
吸収体の形状維持性を改善する手法としては、吸収要素を厚み方向に圧縮した底部を有する溝を格子状等のパターンで設けることが知られている(例えば特許文献1参照)。しかし、圧縮により溝を設けることは剛性の向上につながるため、尿吸収後の形状維持性を考慮して吸収体全体にわたり一様に密なパターンで圧縮による溝を設けると、股間部が略U字状の断面形状に変形した状態で、底に位置する部分が折れ曲がりにくくなり、股間幅に追従して変形しにくくなる(追従変形性の低下)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-000236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の主たる課題は、股間における、尿受容空間の維持性の向上及び追従変形性の向上を図ること等にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した使い捨ておむつは以下のとおりである。
<第1の態様>
股間部と、前記股間部より前側及び後側にそれぞれ延びた前側部分及び後側部分とを有しており、
前記股間部を含む前後方向の範囲にわたり設けられた吸収体、及びこの吸収体を包む包装シートを有する吸収要素を備え、
前記吸収体は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合・集積してなるものであり、
前記吸収体は、前記股間部における幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ設けられた、前後方向に延びた一対の細長状のスリットを有し、
前記吸収体は、一方の前記スリットと他方の前記スリットとの間として定まるセンター領域と、幅方向の両側における前記スリットと前記吸収体の側縁との間として定まる一対のサイド領域とを有し、
前記センター領域及び前記サイド領域には、その60%以上の前後方向の範囲にわたり、前記吸収体の表面及び裏面の少なくとも一方から前記吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が、幅方向に連続するパターンで設けられており、
前記センター領域は、前記サイド領域と比べて、前記溝の底部の厚みが一定で前記溝の底部の面積率が低いか、前記溝の底部の面積率が一定で前記溝の底部の厚みが厚いか、又は前記溝の底部の面積率が低いとともに、前記溝の底部の厚みが厚い、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
【0010】
(作用効果)
本使い捨ておむつは、次の理由で、股間における尿受容空間の維持性及び追従変形性がともに向上するものである。
(ア)吸収体がスリットで折れ曲がりやすくなり、センター領域が底をなすとともに各サイド領域が起き上がって側壁をなすことにより、おむつの股間部が略U字状の断面形状となりやすいだけでなく、側壁の剛性が高くなり(つまり尿受容空間が潰れにくくなり)、吸収機能も有するものとなる。
(イ)センター領域及びサイド領域ともに、吸収要素の表面及び裏面の少なくとも一方から吸収体内まで窪むとともに厚み方向に圧縮された底部を有する溝が所定のパターンで設けられているため、そうでない場合と比べて、吸収体は尿の吸収後も形状が維持されやすい。
(ウ)そして、上記(ア)及び(イ)の利点を有するものでありながら、センター領域は相対的に柔軟性に富み、サイド領域は相対的に形状維持性に富むことにより、おむつの股間部がU字状断面の着用状態になったときに、側壁はより高剛性となり、尿受容空間が潰れにくくなる一方で、底をなす部分は折れ曲がりやすくなり、股間幅に追従して変形しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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