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公開番号2024179503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098399
出願日2023-06-15
発明の名称リサイクルプラスチック及びその製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20241219BHJP(積層体)
要約【課題】リサイクル性を向上させるヒートシール剤を設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチック、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】オレフィン基材上にヒートシール剤を設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチックであって、前記ヒートシール剤が(1)~(3)を満たすリサイクルプラスチック、及びその製造方法を提供する。
(1)ポリプロピレン成分を含有するマレイン酸変性ポリオレフィンである。
(2)ポリプロピレンに対するマレイン酸のIR吸収比が0.2~0.5である。
(3)マレイン酸変性ポリオレフィンの分子量分布が3.5以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
オレフィン基材上にヒートシール剤を設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチックであって、
前記ヒートシール剤が(1)~(3)を満たすことを特徴とするリサイクルプラスチック。
(1)ポリプロピレン成分を含有するマレイン酸変性ポリオレフィンである。
(2)ポリプロピレンに対するマレイン酸のIR吸収比が0.2~0.5である。
(3)マレイン酸変性ポリオレフィンの分子量分布が3.5以上である。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記変性ポリオレフィンの重量平均分子量が100,000以上である請求項1に記載のリサイクルプラスチック。
【請求項3】
オレフィン基材上にヒートシール剤に設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチックの製造方法であって、前記ヒートシール剤が(1)~(3)を満たすことを特徴とするリサイクルプラスチックの製造方法。
(1)ポリプロピレン成分を含有するマレイン酸変性ポリオレフィンである。
(2)ポリプロピレンに対するマレイン酸のIR吸収比が0.2~0.5である。
(3)マレイン酸変性ポリオレフィンの分子量分布が3.5以上である。
【請求項4】
オレフィン基材上にヒートシール剤に設けてなるヒートシール性フィルムを破砕する工程と、破砕したフィルム片を溶融混錬する工程と、溶融混錬した混錬物をペレット化する工程とを有する請求項3に記載のリサイクルプラスチックの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はリサイクルプラスチック及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品包装や医療用包装において、アルミニウム箔、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリオレフィン等のプラスチックフィルムにヒートシール剤をコーティングしたヒートシール性フィルムが利用されている。
特にポリプロピレンやポリエチレンといったポリオレフィンは、機械特性に優れ軽量であり、包装材として多用途に用いられている。しかし、ポリオレフィンフィルムは非極性であり、印刷や塗工がし辛いという難点がある。
このようなポリオレフィンフィルムに接着するヒートシール剤として、従来塩素化ポリオレフィンを主成分とするヒートシール剤が使用されてきたが、脱塩酸の問題があり、近年では主成分として酸変性ポリオレフィンが使用されている。
【0003】
近年では、内容物に高温をかけられない冷蔵食品、例えばチーズやソーセージ等の個包装材にヒートシール性フィルムが使用されるようになり、従来のヒートシール温度よりも低温の、例えば80℃での低温ヒートシールが可能なヒートシール剤が望まれている。さらに循環型社会構築への対応のためリサイクル性の向上も求められ、これらの観点から、現在ヒートシール剤には、低温ヒートシールが可能で、包装材に多用されるポリオレフィンと同素材のものが求められている。
【0004】
耐ブロッキング性を改良するために、多価アルコールをポリウレタン樹脂の原料とした例も知られている(例えば特許文献2 段落0029参照)。しかしながら、使用原料の重量平均分子量によっては、耐ブロッキング性や滑り性が確保できない場合があった。
【0005】
これに対し本発明者らは、ヒートシール性樹脂成分と、脂肪族ジオール成分とを有し、上記脂肪族ジオール成分が、2級水酸基を有する炭素原子数10以上の脂肪族ジオールを含有する80℃の低温ヒートシールが可能なヒートシール剤を見出している。しかしながらこのヒートシール剤には、リサイクル性を向上させるという観点のヒートシール剤ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-004799号公報
特開2019-203040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、リサイクル性を向上させるヒートシール剤を設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチック、及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、リサイクルが可能なポリオレフィン樹脂をヒートシール性樹脂として採用し、且つ、使用するポリオレフィン樹脂の組成や分子量分布がシール性の温度と関係することを見出し上記課題を解決した。
【0009】
ヒートシール性樹脂の分子量分布は小さいほど結晶化度を低くなる傾向にあり、低温でシールすることが可能となるがヒートシール強度は低下する方向にもある。本発明者らは、特定の分子量分布を有するポリオレフィン樹脂がこれらを両立できることを見出した。
【0010】
即ち本発明は、オレフィン基材上にヒートシール剤を設けてなるヒートシール性フィルムを原料としたリサイクルプラスチックであって、前記ヒートシール剤が(1)~(3)を満たすリサイクルプラスチックを提供する。
(1)ポリプロピレン成分を含有するマレイン酸変性ポリオレフィンである。
(2)ポリプロピレンに対するマレイン酸のIR吸収比が0.2~0.5である。
(3)マレイン酸変性ポリオレフィンの分子量分布が3.5以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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