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公開番号2024178416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2024166992,2022567548
出願日2024-09-26,2021-04-27
発明の名称圧縮機構及び圧縮機構を備えるHVACシステム
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F25B 1/00 20060101AFI20241217BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】HVACシステム用の圧縮機構を提供する。
【解決手段】圧縮機構は、第1圧縮機と、第2圧縮機と、を備える。第1圧縮機は、第1分岐と第2分岐とを有する冷媒吸込ラインの第1分岐と流体連通する。第1圧縮機は、第1油排出管とも流体連通する。第2圧縮機は、冷媒吸込ラインの第2分岐と流体連通する。第2圧縮機は、第2油排出管と流体連通する。第2油排出管は、第2圧縮機から冷媒吸込ラインの第1分岐及び第2分岐に油を送るよう構成される。第1油排出管は、第1圧縮機から冷媒吸込ラインの第2分岐にのみ油を送るよう構成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
HVACシステム用の圧縮機構であって、
第1分岐と第2分岐とを有する冷媒吸込ラインの前記第1分岐と流体連通する第1圧縮機であって、第1油排出管とも流体連通する第1圧縮機と、
前記冷媒吸込ラインの前記第2分岐と流体連通し、第2油排出管と流体連通する第2圧縮機と、
を備え、
前記第2油排出管は、前記第2圧縮機から前記冷媒吸込ラインの前記第1分岐及び前記第2分岐に油を送るよう構成され、前記第1油排出管は、前記第1圧縮機から前記冷媒吸込ラインの前記第2分岐にのみ油を送るよう構成される、
圧縮機構。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1圧縮機がインバータ圧縮機であり、前記第2圧縮機が定速圧縮機である、
請求項1に記載の圧縮機構。
【請求項3】
前記第1圧縮機の油キャリーオーバーは、前記第2圧縮機の油キャリーオーバーより少ない、
請求項1又は2に記載の圧縮機構。
【請求項4】
前記第2油排出管は、前記第2油排出管から前記冷媒吸込ラインの前記第1分岐へと油を送るよう構成された第2油排出管第1分岐と、前記第2油排出管から前記冷媒吸込ラインの前記第2分岐に油を送るよう構成された第2油排出管第2分岐とを備える、
請求項1又は2に記載の圧縮機構。
【請求項5】
前記第2油排出管の前記第2油排出管第1分岐と流体連通する第1キャピラリ管と、前記第1油排出管と流体連通する第2キャピラリ管と、前記第2油排出管の前記第2油排出管第2分岐と流体連通する第3キャピラリ管とをさらに備える、
請求項4に記載の圧縮機構。
【請求項6】
前記第1キャピラリ管および前記第2キャピラリ管が略同様の油流を通過させるよう構成される、
請求項5に記載の圧縮機構。
【請求項7】
前記第3キャピラリ管は、前記第1キャピラリ管または前記第2キャピラリ管と比較して、より多くの油流を通過させるよう構成される、
請求項5に記載の圧縮機構。
【請求項8】
前記第2圧縮機を少なくとも2台含み、
前記少なくとも2台の前記第2圧縮機は、単一の前記第2油排出管と流体連通する、
請求項2に記載の圧縮機構。
【請求項9】
前記第1圧縮機は1台である、
請求項2に記載の圧縮機構。
【請求項10】
ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリオールエステル(POE)、鉱油、アルキルベンゼン(AB)、及びポリビニルエーテル(PVE)からなる群から選択された圧縮機油をさらに備える、
請求項1に記載の圧縮機構。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して圧縮機の動作および効率に関し、特に、暖房、換気、空調、および冷蔵装置用の複数の圧縮機間の油キャリーオーバーのバランス化に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
本項は、本実施形態の様々な態様のより良い理解を容易にするために、本明細書で述べる各実施形態の様々な態様に関連し得る技術の様々な側面を読者に紹介することを意図している。したがって、以下の記述は、このような観点で読まれるものであり、先行技術を認めるものではないと理解されたい。
【0003】
現代の住宅向けおよび産業向け顧客は、室内空間が温度管理されているものと考えている。一般に、暖房、換気、および空調(「HVAC」)システムは、室内空間の空気を低温(冷房用)または高温(暖房用)の供給源に循環させ、これによって室内空間の周囲温度を調整する。HVACシステムは、よく知られた物理的原理である、気体から液体に変化する流体は熱を放出し、液体から気体に変化する流体は熱を吸収するという原理を特に利用して、これらの低温源と高温源を生成している。
【0004】
一般的なシステムでは、圧縮機及び冷媒の流れや圧力を調整する他の流量制御装置を使用して、閉ループの配管を流体冷媒が流通し、これによって冷媒を液相と気相との間で循環させる。このような相変化は通常、HVACの熱交換器内で起こる。熱交換器は閉ループの一部であり、循環する冷媒と流れる外気との間で熱を伝達するよう設計される。これが冷却サイクルの基本である。冷媒が気体から液体に変化する場合、熱交換器は「凝縮器」と呼ばれ、凝縮する流体は周囲環境に熱を放出する。冷媒が液体から気体に変化する場合、熱交換器は「蒸発器」と呼ばれ、蒸発する冷媒は周囲環境から熱を吸収する。
【0005】
圧縮機は、ほとんどのHVAC設備の中核をなしている。圧縮機は、冷媒を圧縮して冷却サイクルを開始する役割を果たす。一部のシステムでは、複数の圧縮機を使用して冷媒を圧縮する。これら複数の圧縮機には、定速圧縮機と、可変速圧縮機すなわちインバータ圧縮機との両方を含んでもよい。圧縮機の潤滑に油を使用するシステムもあり、この油は冷媒とともに一部排出されることがある。このようなシステムでは、圧縮された冷媒とこの圧縮された冷媒とともに運ばれる油とが油分離器に送られる。油分離器は、排出された油から圧縮された冷媒を分離する。油分離器を経た後、圧縮された冷媒は凝縮器へと排出され、分離された油は、油戻りラインを通って油分離器から吸込ラインに分流されその後圧縮機に戻される。
【0006】
吸込ラインは通常、冷媒蒸気を蒸発器から圧縮機に運ぶ配管である。複数の圧縮機を使用するシステムでは、吸込ラインが複数の側部または分岐を持ち、複数の圧縮機に冷媒蒸気を供給することができる。
【0007】
複数の圧縮機を備える商用HVAC用途では、単一の冷却回路を使用することでメリットが得られる場合がある。ただし、この場合、複数の圧縮機間の不均衡な油キャリーオーバーにより、非効率的な圧縮機動作となる可能性がある。複数の圧縮機を使用するシステムでは、各圧縮機が、圧縮冷媒とともにそれぞれ異なる量の油を排出する場合がある。構成によっては、これにより、ある圧縮機から別の圧縮機へと流れる油の量が不適切となってしまい、それによって過剰な油のキャリーオーバーおよび/またはバイパス損失が発生する可能性がある。
【0008】
複数の圧縮機を使用する場合、油のキャリーオーバーを効率的に管理し、バイパス損失を低減するようなシステムが必要である。
【発明の概要】
【0009】
本明細書に開示するいくつかの実施形態の特定の態様を以下に記載する。これらの態様は、本発明が取りうる特定の形態についての概要を読者に提供するために示されているにすぎず、これらの態様が本発明の範囲を限定することを意図していないと理解されたい。実際、本発明は、以下に記載されていない様々な態様を包含し得る。
【0010】
本開示の各実施形態は一般に、単一の冷却回路を備えた複数の圧縮機を利用する、暖房、換気、空調または冷蔵(HVACR)システムに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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