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公開番号2024178092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2024023739
出願日2024-02-20
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20241217BHJP(車両一般)
要約【課題】第1回転電機及び第2回転電機における暖機時の発熱量を大きくすること。
【解決手段】車両用駆動装置(1)は、車両(100)の前輪(7FL,7FR)及び後輪(7RL,7RR)の一方に駆動連結される第1回転電機(2)と、第1回転電機(2)と独立して駆動され、前輪(7FL,7FR)及び後輪(7RL,7RR)の他方に駆動連結される第2回転電機(3)と、要求駆動力に応じて、第1回転電機(2)と第2回転電機(3)とを制御する制御部(10)と、を備える。制御部(10)は、車両(100)の暖機を行う創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力(Tcan1)を第1回転電機(2)から発生するように制御し、かつ第1打消し駆動力(Tcan1)に対して車両(100)の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力(Tcan2)を第2回転電機(3)から発生するように制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と、
前記第1回転電機と独立して駆動され、前記前輪及び前記後輪の他方に駆動連結される第2回転電機と、
前記第1回転電機と前記第2回転電機とを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記車両の暖機を行う創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生するように制御し、かつ前記第1打消し駆動力に対して前記車両の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生するように制御する、
車両用駆動装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記車両の走行中において前記創熱制御を実行する際、前記第2回転電機を力行制御することにより前記第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生し、前記第1回転電機を回生制御することにより前記第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生する、
請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両の加速時において前記創熱制御を実行する際、要求駆動力に応じて、前記第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生しつつ、前記第2打消し駆動力よりも大きい駆動力を前記第2回転電機から発生して、前記車両を走行させる、
請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記車両の減速時において前記創熱制御を実行する際、前記第1回転電機から発生する前記第1打消し駆動力と前記第2回転電機から発生する前記第2打消し駆動力とを同じ大きさに制御し、かつ要求減速力に応じて前記車両のブレーキ装置を作動して、前記車両を減速させる、
請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記車両の停車中において前記創熱制御を実行する際、前記第1回転電機を力行制御することにより前記第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生し、前記第2回転電機を力行制御することにより前記第1打消し駆動力と同じ大きさの前記第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生するように制御し、
前記車両の停車中において前記車両の発進が可能な状態を検出した場合に、前記創熱制御の実行を停止する、
請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記車両が目的地に到着するまでの距離と時間との少なくとも一方の情報を取得し、前記目的地に到着するまでに前記車両の暖機が完了しないことを判定した場合に、前記創熱制御の実行を停止する、
請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記車両の操舵性に影響を生じる状態を検知した場合に、前記創熱制御の実行を停止、又は前記第1打消し駆動力及び前記第2打消し駆動力を制限する、
請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記車両の加速度特性として第1加速度特性を設定するノーマルモードと、前記車両の加速度特性として前記第1加速度特性よりも動的な走行を実現する第2加速度特性を設定するスポーツモードと、を含むモードの情報を取得し、
前記ノーマルモードである場合に前記創熱制御を実行可能であり、
前記スポーツモードである場合に前記創熱制御の実行を停止する、
請求項2に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と他方に駆動連結される第2回転電機を備える車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば電気自動車に搭載される車両用駆動装置においては、バッテリの温度が低温であると充放電の効率が低下し、特にバッテリが極低温(例えば0度以下)であると充電することが困難になり、例えば車両の走行中に減速した時でも回生を行うことができずに電費が低下するという問題がある。そのため、例えば低温環境で長時間に亘って放置された車両を走行させる際には、素早く暖機することが求められるが、発熱源としての内燃エンジンを搭載しているハイブリッド自動車よりも電気自動車の方が暖機することが難しい。そこで、停車中或いは走行中に、走行用モータに駆動力となるq軸電流とは別にd軸電流を流して、走行用モータを余計に暖めることでバッテリの暖機の促進を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-165526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のようにd軸電流を流して走行用モータを暖めるものでは、走行用モータの発熱量の増加が限られており、特に極低温のような環境で暖機の時間が長くなり、実用性として不十分であった。そのため、例えば高電圧ヒータ等を搭載してバッテリの暖機を行うことも考えられるが、高電圧ヒータは高価であり、車両のコストダウンの妨げになる。
【0005】
そこで本発明は、第1回転電機及び第2回転電機における暖機時の発熱量を大きくすることが可能な車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両の前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と、前記第1回転電機と独立して駆動され、前記前輪及び前記後輪の他方に駆動連結される第2回転電機と、前記第1回転電機と前記第2回転電機とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両の暖機を行う創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生するように制御し、かつ前記第1打消し駆動力に対して前記車両の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生するように制御する、車両用駆動装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、第1回転電機及び第2回転電機における暖機時の発熱量を大きくすることができ、暖機時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る車両とその車両用駆動装置の構成を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の停車時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の前進走行中の加速時及び定常走行時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の前進走行中の減速時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の停車中の充電時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の後進走行中の加速時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る創熱制御のON/OFF制御を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る車両の状態制御を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る創熱制御の実行時における走行例を示すタイムチャートである。
比較例に係る創熱制御の実行時における走行例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、第1実施の形態に係る車両用駆動装置1について図1乃至図8を用いて説明する。
【0010】
[車両の構成]
まず、本車両用駆動装置1が搭載される車両100の構成について図1に沿って説明する。図1は第1実施形態に係る車両とその車両用駆動装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、車両用駆動装置1が搭載される四輪駆動の電気自動車である車両100は、図中上方を前進の走行方向としており、左右の前輪7FL,7FR、左右の後輪7RL,7RR、バッテリユニット20、バッテリユニット20の電力により前輪7FL,7FR及び後輪7RL,7RRを駆動する車両用駆動装置1、車内を空調するためのコンプレッサ30等を備えている。また、左右の前輪7FL,7FR及び左右の後輪7RL,7RRのそれぞれには、ブレーキ装置の一例として例えばディスクブレーキ等のブレーキ9が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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