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公開番号2024176671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095402
出願日2023-06-09
発明の名称ウルトラファインバブル液およびウルトラファインバブル液の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B01F 23/2375 20220101AFI20241212BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】分野を問わずに利用可能で長期保存が可能なウルトラファインバブル液およびウルトラファインバブル液の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示のウルトラファインバブル液Uは、溶媒中に、ウルトラファインバブルと、界面活性剤と、を含むウルトラファインバブル液Uであって、界面活性剤の濃度が20μmol/Lから70μmol/Lであり、界面活性剤は、アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤であり、陽イオン性界面活性剤は、塩化ベンザルコニウムである、ウルトラファインバブル液Uである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶媒中に、ウルトラファインバブルと、界面活性剤と、を含むウルトラファインバブル液であって、
前記界面活性剤の濃度が20μmol/Lから70μmol/Lであり、
前記界面活性剤は、アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤であり、
前記陽イオン性界面活性剤は、塩化ベンザルコニウムである、ウルトラファインバブル液。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
溶媒中にウルトラファインバブルを生成してウルトラファインバブル含有液体を製造する工程と、
界面活性剤の濃度が20μmol/Lから70μmol/Lになるように前記ウルトラファインバブル含有液体に前記界面活性剤を添加してウルトラファインバブル液を製造する工程と、を含み、
前記界面活性剤は、アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤であり、
前記陽イオン性界面活性剤は、塩化ベンザルコニウムである、ウルトラファインバブル液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ウルトラファインバブル液およびウルトラファインバブル液の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
直径100μm以下の微細気泡であるファインバブルは、洗浄効果、触媒効果、殺菌・消毒効果、脱臭効果、微粒子吸着効果、生体活性化効果、および摩擦力低減効果を有しており、それらの効果を利用して、多くの分野で利用されている。ファインバブルの中でも、直径1μm未満の超微細気泡は、国際標準化機構(ISO)の規格によりウルトラファインバブルと称される。ウルトラファインバブルは、直径が1μm以上のマイクロバブルとは異なり、水中に長期間にわたって滞在することを特徴としている。また、ウルトラファインバブルは、電荷を帯びていることから、洗浄や薬品を使用せずとも高い洗浄力を発揮する。また、ウルトラファインバブルが有する高機能な触媒効果、および殺菌・消毒効果などから、医療・薬品分野、および食品・飲料水分野での応用も期待されている。
【0003】
例えば、洗浄分野で利用されるウルトラファインバブルとして、特開2020-94088号公報(下記特許文献1)に記載の洗浄溶液が知られている。この洗浄溶液は、ウルトラファインバブルと、界面活性剤と、を含む洗浄溶液であって、前記ウルトラファインバブルの粒子径が50nm以上200nm以下であり、その濃度が、108Particles/mL以上であり、前記界面活性剤の濃度が、臨界ミセル濃度の1/10倍以上1倍未満であり、前記ウルトラファインバブルの表面が前記界面活性剤で被覆されている、ことを特徴とする洗浄溶液である。界面活性剤は、分子内に親水基と疎水基を併せ持つ両親媒性の化学物質であり、一般的に、洗浄の際は、まず汚染物質に湿潤・浸透してその除去を促し、ミセルと呼ばれる自己組織体で汚染を可溶化・乳化(除去)し、その後分散剤として汚染の再付着を防止する働きを持つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-94088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の洗浄溶液では、界面活性剤の濃度が臨界ミセル濃度の1/10倍以上1倍未満となっており、洗浄分野での利用を前提としたものとなっているため、他の分野では利用できないことが考えられる。特に医療分野においては界面活性剤の添加量がより少ない方が好ましく、洗浄分野以外で利用するにはさらなる検討が求められている。一方、界面活性剤の濃度を低くしすぎると、ウルトラファインバブルの安定性が低下し、長期保存の面では不利になる。
【0006】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、分野を問わずに利用可能で長期保存が可能なウルトラファインバブル液およびウルトラファインバブル液の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のウルトラファインバブル液は、溶媒中に、ウルトラファインバブルと、界面活性剤と、を含むウルトラファインバブル液であって、前記界面活性剤の濃度が20μmol/Lから70μmol/Lであり、前記界面活性剤は、アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤であり、前記陽イオン性界面活性剤は、塩化ベンザルコニウムである、ウルトラファインバブル液である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、分野を問わずに利用可能で長期保存が可能なウルトラファインバブル液およびウルトラファインバブル液の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、ウルトラファインバブル液生成装置を示す説明図である。
図2は、界面活性剤の系統の違いによるUFB濃度変化量の経時変化を示したグラフである。
図3は、カチオン系界面活性剤の違いによるUFB濃度変化量の経時変化を示したグラフである。
図4は、塩化ベンザルコニウムの添加量の違いによる高濃度UFB濃度変化量の経時変化を示したグラフである。
図5は、塩化ベンザルコニウムの添加量の違いによる低濃度UFB濃度変化量の経時変化を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示のウルトラファインバブル液は、溶媒中に、ウルトラファインバブルと、界面活性剤と、を含むウルトラファインバブル液であって、前記界面活性剤の濃度が20μmol/Lから70μmol/Lであり、前記界面活性剤は、アンモニウム塩の陽イオン性界面活性剤であり、前記陽イオン性界面活性剤は、塩化ベンザルコニウムである、ウルトラファインバブル液である。
(【0011】以降は省略されています)

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