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公開番号2024168457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085162
出願日2023-05-24
発明の名称印刷版、印刷物、および、印刷物の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41N 1/24 20060101AFI20241128BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 印刷版において、印刷パターンの厚みを容易に変更する技術を提供する。
【解決手段】 印刷版は、電気鋳造物で形成され、印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、電気鋳造物で形成され、パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、複数の調整用開口は、印刷パターンを形成するペーストの量を調整するものであり、ペースト吐出量調整部は、第1の部分における調整用開口の第1の開口率と、第1の部分とは異なる第2の部分における調整用開口の第2の開口率とが異なる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に、ペーストを用いて所定の印刷パターンを印刷するための印刷版であって、
電気鋳造物で形成され、前記印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、
電気鋳造物で形成され、前記パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、前記パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、
複数の前記調整用開口は、前記印刷パターンを形成する前記ペーストの量を調整するものであり、
前記ペースト吐出量調整部は、第1の部分における前記調整用開口の第1の開口率と、前記第1の部分とは異なる第2の部分における前記調整用開口の第2の開口率とが異なる、
ことを特徴とする印刷版。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の印刷版であって、
前記第1の開口率と前記第2の開口率との差は、20%以上である、
ことを特徴とする印刷版。
【請求項3】
印刷物であって、
基材と、
ペーストからなる印刷パターンと、を備え、
前記印刷パターンは、印刷版を用いて、前記基材上に印刷されており、
前記印刷版は、
電気鋳造物で形成され、前記印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、
電気鋳造物で形成され、前記パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、前記パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、
複数の前記調整用開口は、前記印刷パターンを形成する前記ペーストの量を調整するものであり、
前記ペースト吐出量調整部は、第1の部分における前記調整用開口の第1の開口率と、前記第1の部分とは異なる第2の部分における前記調整用開口の第2の開口率とが異なる、
ことを特徴とする印刷物。
【請求項4】
印刷物の製造方法であって、
印刷版を準備する工程と、
前記印刷版を基材上に配置する工程と、
前記印刷版にペーストを供給し、前記基材上に印刷パターンを形成する工程と、を備え、
前記印刷版は、
電気鋳造物で形成され、前記印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、
電気鋳造物で形成され、前記パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、前記パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、
複数の前記調整用開口は、前記印刷パターンを形成する前記ペーストの量を調整するものであり、
前記ペースト吐出量調整部は、第1の部分における前記調整用開口の第1の開口率と
、前記第1の部分とは異なる第2の部分における前記調整用開口の第2の開口率とが異なる、
ことを特徴とする印刷物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷版、印刷物、および、印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ペーストを用いて所定の印刷パターンを基材上に印刷するための印刷版が知られている(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-90307号公報
特開2019-22997号公報
特開2021-215540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1~3のような先行技術によっても、印刷版において、印刷パターンの厚みを変更する技術については、なお、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、印刷版において、印刷パターンの厚みを変更する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、基材上に、ペーストを用いて所定の印刷パターンを印刷するための印刷版が提供される。この印刷版は、電気鋳造物で形成され、前記印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、電気鋳造物で形成され、前記パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、前記パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、複数の前記調整用開口は、前記印刷パターンを形成する前記ペーストの量を調整するものであり、前記ペースト吐出量調整部は、第1の部分における前記調整用開口の第1の開口率と、前記第1の部分とは異なる第2の部分における前記調整用開口の第2の開口率とが異なる。
【0008】
この構成によれば、ペースト吐出量調整部が有する複数の調整用開口は、第1の部分における調整用開口の第1の開口率と、第1の部分とは異なる第2の部分における調整用開口の第2の開口率とが異なっている。これにより、第1の部分における調整用開口から吐出されるペーストの量と、第2の部分における調整用開口から吐出されるペーストの量とが異なる。例えば、1つの印刷パターンに対して、第1の部分と第2の部分との両方の有する印刷版を用いることで、第1の部分に対応する印刷パターンの厚みと、第2の部分に対応する印刷パターンの厚みとを異ならせることができる。したがって、印刷パターンの厚みを変更することができる。
【0009】
(2)上記形態の印刷版において、前記第1の開口率と前記第2の開口率との差は、20%以上であってもよい。この構成によれば、開口率を20%以上変更させることで、第1の部分に対応する印刷パターンの厚みと、第2の部分に対応する印刷パターンの厚みと
を確実に異ならせることができる。したがって、印刷パターンの厚みを容易に変更することができる。
【0010】
(3)本発明の別の形態によれば、印刷物が提供される。この印刷物は、基材と、ペーストからなる印刷パターンと、を備え、前記印刷パターンは、印刷版を用いて、前記基材上に印刷されており、前記印刷版は、電気鋳造物で形成され、前記印刷パターンに重なる位置に形成されるパターン開口を有するパターン形成部と、電気鋳造物で形成され、前記パターン形成部に積層されるペースト吐出量調整部であって、前記パターン開口に重なる位置に形成される複数の調整用開口を有するペースト吐出量調整部と、を備え、複数の前記調整用開口は、前記印刷パターンを形成する前記ペーストの量を調整するものであり、前記ペースト吐出量調整部は、第1の部分における前記調整用開口の第1の開口率と、前記第1の部分とは異なる第2の部分における前記調整用開口の第2の開口率とが異なる。この構成によれば、基材とペーストからなる印刷パターンとを備える印刷物は、第1の部分における調整用開口の第1の開口率と、第1の部分とは異なる第2の部分における調整用開口の第2の開口率とが異なるペースト吐出量調整部を備える印刷版を用いて、印刷パターンが形成される。これにより、印刷物は、厚みが異なる印刷パターンを備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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