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公開番号2024175794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093808
出願日2023-06-07
発明の名称腐食抑制方法
出願人中部電力株式会社,中部電力パワーグリッド株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類C23F 15/00 20060101AFI20241212BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属からなる部材の腐食を抑制する。
【解決手段】支持金具30と、支持金具30よりもイオン化傾向が大きい金属からなるクリート21の腐食を抑制する腐食抑制方法は、支持金具30とクリート21の間に絶縁シート40を介在させて、支持金具30とクリート21の異種金属接触を避けるとともに、絶縁シート40は、クリート21の台座22Bより大きく、台座22Bの外周部から突出するシート外縁部40Aにより、支持金具30からクリート21に対してシート外縁部40Aを迂回して流れる迂回電流を抑制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1金属部材と、前記第1金属部材よりもイオン化傾向が大きい金属からなる第2金属部材の腐食を抑制する腐食抑制方法であって、
前記第1金属部材と前記第2金属部材の間に絶縁シートを介在させて、前記第1金属部材と前記第2金属部材の異種金属接触を避けるとともに、
前記絶縁シートは、前記第2金属部材より大きく、前記第2金属部材の外周部から突出するシート外縁部により、前記第1金属部材から前記第2金属部材に対して前記シート外縁部を迂回して流れる迂回電流を抑制する、腐食抑制方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の腐食抑制方法であって、
前記第1金属部材と前記第2金属部材の両方を貫通するボルトと、前記ボルトに螺合するナットにより、前記第1金属部材と前記第2金属部材を固定し、
「前記ボルトの頭部と前記第1金属部材との間」および「前記ナットと前記第2金属部材との間」のうち、少なくともいずれか一方に介挿した絶縁ワッシャにより、前記ボルトの頭部と前記第1金属部材の第1界面に流れる第1電流、および、前記ナットと前記第2金属部材の第2界面に流れる第2電流のうち、少なくともいずれか一方の電流を遮断する、腐食抑制方法。
【請求項3】
請求項2に記載の腐食抑制方法であって、
前記ボルトの軸部を被覆する絶縁スリーブにより、前記第1金属部材から前記第2金属部材への、前記軸部を介した第3電流を遮断する、腐食抑制方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の腐食抑制方法であって、
前記第2金属部材は、前記第2金属部材よりもイオン化傾向の大きな犠牲陽極により防食されている、腐食抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腐食抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1で開示されているように、人孔(マンホール)内でケーブルを固定する場合、ケーブルを拘束する支持部材(クリート)や、クリートを支持する支持架台(支持金具)が用いられる。支持部材と支持架台が異種金属からなる場合、異種金属接触により、腐食が発生する。
【0003】
特許文献1には、人孔内に2以上の異なる金属からなる部材が配置される場合において、異なる金属からなる部材同士が接触する部分、および異なる金属からなる部材のうちイオン化傾向の相対的に小さい方の部材の間、のうち少なくとも一方を縁切りする工程を備える、人孔内部の腐食防止方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-205026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の腐食防止方法では、マンホール内に水が流入して各部材が水没した場合、水を介して部材間に電流が流れ、腐食が進行する可能性がある。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、金属からなる部材の腐食を抑制する腐食抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)第1金属部材と、前記第1金属部材よりもイオン化傾向が大きい金属からなる第2金属部材の腐食を抑制する腐食抑制方法は、前記第1金属部材と前記第2金属部材の間に絶縁シートを介在させて、前記第1金属部材と前記第2金属部材の異種金属接触を避けるとともに、前記絶縁シートは、前記第2金属部材より大きく、前記第2金属部材の外周部から突出するシート外縁部により、前記第1金属部材から前記第2金属部材に対して前記シート外縁部を迂回して流れる迂回電流を抑制する。
【0008】
上記(1)のようにすると、第2金属部材の外周部から突出したシート外縁部により、水没時に第1金属部材から第2金属部材に流れる電流(イオン化傾向の相違により流れる電流)の迂回経路が長くなり、迂回経路の抵抗値が大きくなる。迂回経路の抵抗値が大きくなることで、迂回電流が流れにくくなり、迂回電流に起因する腐食を抑制できる。
【0009】
なお、本明細書において、迂回経路とは、第1金属部材から第2金属部材に流れる電流の経路であって、金属部材同士の接触箇所以外の経路をいう。また、迂回電流とは、迂回経路を通って、第1金属部材から第2金属部材に流れる電流をいう。
【0010】
(2)上記(1)に記載の腐食抑制方法において、前記第1金属部材と前記第2金属部材の両方を貫通するボルトと、前記ボルトに螺合するナットにより、前記第1金属部材と前記第2金属部材を固定し、「前記ボルトの頭部と前記第1金属部材との間」および「前記ナットと前記第2金属部材との間」のうち、少なくともいずれか一方に介挿した絶縁ワッシャにより、前記ボルトの頭部と前記第1金属部材の第1界面に流れる第1電流、および、前記ナットと前記第2金属部材の第2界面に流れる第2電流のうち、少なくともいずれか一方の電流を遮断してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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