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公開番号2024175606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093531
出願日2023-06-06
発明の名称耐火被覆方法および耐火被覆構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 1/94 20060101AFI20241211BHJP(建築物)
要約【課題】短時間で施工することができる耐火被覆方法および耐火被覆構造を提供する。
【解決手段】構造部材16を耐火被覆する耐火被覆方法であって、ブランケット状の耐火被覆材10とシート状の薄形断熱材12とを接着して一体化した重ね張り耐火被覆材14を作製するステップと、前記重ね張り耐火被覆材14のうち前記耐火被覆材10のある側を前記構造部材16の外表面に向けるようにして、前記重ね張り耐火被覆材14によって前記構造部材16の外表面を被覆するステップと、その後、留付材26によって前記重ね張り耐火被覆材14を前記構造部材16の外表面に留め付けるステップとを有するようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造部材を耐火被覆する耐火被覆方法であって、
ブランケット状の耐火被覆材とシート状の薄形断熱材とを接着して一体化した重ね張り耐火被覆材を作製するステップと、前記重ね張り耐火被覆材のうち前記耐火被覆材のある側を前記構造部材の外表面に向けるようにして、前記重ね張り耐火被覆材によって前記構造部材の外表面を被覆するステップと、その後、留付材によって前記重ね張り耐火被覆材を前記構造部材の外表面に留め付けるステップとを有することを特徴とする耐火被覆方法。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
構造部材を耐火被覆してなる耐火被覆構造であって、
前記構造部材の外表面を被覆するブランケット状の耐火被覆材と、前記耐火被覆材の外表面に接着したシート状の薄形断熱材と、前記耐火被覆材および前記薄形断熱材を貫通して前記構造部材の外表面に留め付ける留付材とを備えることを特徴とする耐火被覆構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築などの分野で使用される耐火被覆方法および耐火被覆構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、部材の耐火性能を上げるために耐火被覆材の性能を向上させる方法として、耐火被覆材の厚さを増加する、もしくは異種の被覆材を重ね張りする方法が知られている。後者には、例えば、下張被覆材の外周に、より熱伝導率が小さい上張被覆材を取付ける方法がある(例えば、特許文献1を参照)。この方法は、前者の方法よりも薄形性に優れるため、部材を細径化することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-1344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の従来の方法では、下張被覆材を施工した後に、上張被覆材を取付ける必要があり、施工に時間を要するなどの問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、短時間で施工することができる耐火被覆方法および耐火被覆構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る耐火被覆方法は、構造部材を耐火被覆する耐火被覆方法であって、ブランケット状の耐火被覆材とシート状の薄形断熱材とを接着して一体化した重ね張り耐火被覆材を作製するステップと、前記重ね張り耐火被覆材のうち前記耐火被覆材のある側を前記構造部材の外表面に向けるようにして、前記重ね張り耐火被覆材によって前記構造部材の外表面を被覆するステップと、その後、留付材によって前記重ね張り耐火被覆材を前記構造部材の外表面に留め付けるステップとを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る耐火被覆構造は、構造部材を耐火被覆してなる耐火被覆構造であって、前記構造部材の外表面を被覆するブランケット状の耐火被覆材と、前記耐火被覆材の外表面に接着したシート状の薄形断熱材と、前記耐火被覆材および前記薄形断熱材を貫通して前記構造部材の外表面に留め付ける留付材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る耐火被覆方法によれば、構造部材を耐火被覆する耐火被覆方法であって、ブランケット状の耐火被覆材とシート状の薄形断熱材とを接着して一体化した重ね張り耐火被覆材を作製するステップと、前記重ね張り耐火被覆材のうち前記耐火被覆材のある側を前記構造部材の外表面に向けるようにして、前記重ね張り耐火被覆材によって前記構造部材の外表面を被覆するステップと、その後、留付材によって前記重ね張り耐火被覆材を前記構造部材の外表面に留め付けるステップとを有するので、下張りとなる耐火被覆材の留付工程を省略することができる。このため、短時間で施工することができるという効果を奏する。
【0009】
また、本発明に係る耐火被覆構造によれば、構造部材を耐火被覆してなる耐火被覆構造であって、前記構造部材の外表面を被覆するブランケット状の耐火被覆材と、前記耐火被覆材の外表面に接着したシート状の薄形断熱材と、前記耐火被覆材および前記薄形断熱材を貫通して前記構造部材の外表面に留め付ける留付材とを備えるので、下張りとなる耐火被覆材の留付工程を省略することができる。このため、短時間で施工することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明に係る耐火被覆方法の実施の形態を示す断面図である。
図2は、解析ケースおよび解析結果を示すテーブル図である。
図3は、解析による鉄骨梁の温度変化を示す図である。
図4は、施工フローの比較図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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