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公開番号2024175495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093327
出願日2023-06-06
発明の名称ガスエンジン
出願人株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F02M 21/02 20060101AFI20241211BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】作動油の供給を制御するための制御弁を備えたガスエンジンにおいて、その重量バランスに起因した揺れを抑制する。
【解決手段】エンジン1は、シリンダ16内に水素ガスを噴射するガス噴射弁30と、ガス噴射弁30への水素ガスの供給を制御するガスゲート弁35と、ガスゲート弁35への作動油の供給を制御することで、該ガスゲート弁35を開閉させるゲート制御弁43と、ガス噴射弁30への作動油の供給を制御することで、該ガス噴射弁30を開閉させる噴射制御弁47と、を備え、ガス噴射弁30及びガスゲート弁35は、いずれもシリンダカバー15の上面15aに挿入され、シリンダカバー15の一側面は、ピストン21の中心軸Opに交差する所定方向A1に面する取付面15lを構成し、ゲート制御弁43及び噴射制御弁47は、いずれも取付面15lに取り付けられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダ内でガス燃料を燃焼可能な舶用のガスエンジンであって、
ピストンを往復移動させるシリンダライナと、
前記シリンダライナの上端に固定され、前記シリンダの蓋となるシリンダカバーと、
作動油の油圧に応じて開閉することで、前記シリンダ内に前記ガス燃料を噴射するガス噴射弁と、
前記作動油の油圧に応じて開閉することで、前記ガス噴射弁への前記ガス燃料の供給を制御するガスゲート弁と、
前記ガスゲート弁への前記作動油の供給を制御することで、該ガスゲート弁を開閉させるゲート制御弁と、
前記ガス噴射弁への前記作動油の供給を制御することで、該ガス噴射弁を開閉させる噴射制御弁と、を備え、
前記ガス噴射弁及び前記ガスゲート弁は、いずれも前記シリンダカバーの上面に挿入され、
前記シリンダカバーの一側面は、前記ピストンの中心軸に交差する所定方向に面する取付面を構成し、
前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁は、いずれも前記取付面に取り付けられる
ことを特徴とするガスエンジン。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたガスエンジンにおいて、
前記シリンダカバーは、
該シリンダカバーを前記シリンダライナに締結するための締結具が挿入され、前記中心軸まわりの周方向に沿って配置される複数の締結孔と、
前記複数の締結孔の外側に突出するように、前記所定方向に沿って延びるフランジ部と、を有し、
前記取付面は、前記フランジ部の一側面によって構成される
ことを特徴とするガスエンジン。
【請求項3】
請求項2に記載されたガスエンジンにおいて、
前記シリンダは、所定の並び方向に沿って並ぶように複数設けられ、
前記所定方向は、前記並び方向に直交するように延びる
ことを特徴とするガスエンジン。
【請求項4】
請求項2に記載されたガスエンジンにおいて、
前記シリンダカバーの内部に配置され、前記ガス燃料を蓄圧するガス蓄圧室と、
前記シリンダカバーの内部に配置され、前記作動油を蓄圧する作動油蓄圧室と、を備え、
前記ガス蓄圧室及び前記作動油蓄圧室のうちの少なくとも一方は、前記フランジ部の内部に配置される
ことを特徴とするガスエンジン。
【請求項5】
請求項4に記載されたガスエンジンにおいて、
前記ガス蓄圧室に接続され、該ガス蓄圧室に前記ガス燃料を供給するガスパイプを備え、
前記ガス蓄圧室は、前記フランジ部の内部に配置され、
前記ガスパイプは、前記フランジ部の下面に接続される
ことを特徴とするガスエンジン。
【請求項6】
請求項4に記載されたガスエンジンにおいて、
前記ガス蓄圧室は、前記フランジ部の内部に配置され、
前記ガス蓄圧室は、前記所定方向において、前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁と前記中心軸との間に配置され、
前記ガス蓄圧室は、前記所定方向に沿った正面視で、前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁と重なり合うように延びている
ことを特徴とするガスエンジン。
【請求項7】
請求項4に記載されたガスエンジンにおいて、
前記作動油蓄圧室は、前記フランジ部の内部に配置され、
前記作動油蓄圧室は、前記所定方向において、前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁と前記中心軸との間に配置され、
前記作動油蓄圧室は、前記所定方向に沿った正面視で、前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁と重なり合うように延びている
ことを特徴とするガスエンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスエンジンに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガス燃料を燃焼可能なガスエンジンの一例として、燃料油及びガス燃料(ガス)の両方を供給することができるディーゼルエンジンが開示されている。具体的に、このディーゼルエンジンは、作動油(制御油)の圧力に応じて開閉するガス噴射弁(ガス弁)と、ガス弁へのガスの供給を遮断する遮断弁と、を備えている。
【0003】
また、特許文献2には、いわゆるガスゲート弁を備えたガスエンジンの一例として、燃料油及びガス燃料(燃料ガス)の両方、又はガス燃料を燃焼させることができるディーゼル機関が開示されている。具体的に、このディーゼル機関は、各シリンダに対応して設けられたガスインジェクションバルブと、このガスインジェクションバルブへのガスの供給を制御するガスゲートバルブと、このガスゲートバルブを収容する筐体(ガスアキュームレータボックス)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-209788号公報
国際公開第2014/050269号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献2に開示されているようなガスゲート弁は、通常、前記特許文献1に開示されているガス噴射弁と同様に、作動油の油圧に応じて開閉するようになっている。また、ガス噴射弁及びガスゲート弁への作動油の供給は、電磁弁等からなる制御弁によって制御することが通例であった。
【0006】
そして、それらの制御弁を、前記特許文献2に記載されているような筐体に取り付けるとともに、当該筐体を、各シリンダのシリンダカバーに取り付けることが考えられてきた。通常、各シリンダカバーの上面には、通常、ガス噴射弁、排気弁等が配置されることになる。そのため、制御弁を取り付けた筐体を、各シリンダカバーの側面に取り付けることが通例とされてきた。
【0007】
しかしながら、制御弁を取り付けた分、筐体は高重量化する傾向にある。そのため、そうした筐体をシリンダカバーの側面に取り付けてしまっては、シリンダカバー、ひいてはシリンダの揺れ(特に、ピストンの中心軸を傾ける方向の揺れ)を招くため不都合である。
【0008】
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作動油の供給を制御するための制御弁を備えたガスエンジンにおいて、その重量バランスに起因した揺れを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様は、シリンダ内でガス燃料を燃焼可能なガスエンジンに係る。このガスエンジンは、ピストンを往復移動させるシリンダライナと、前記シリンダライナの上端に固定され、前記シリンダの蓋となるシリンダカバーと、作動油の油圧に応じて開閉することで、前記シリンダ内に前記ガス燃料を噴射するガス噴射弁と、前記作動油の油圧に応じて開閉することで、前記ガス噴射弁への前記ガス燃料の供給を制御するガスゲート弁と、前記ガスゲート弁への前記作動油の供給を制御することで、該ガスゲート弁を開閉させるゲート制御弁と、前記ガス噴射弁への前記作動油の供給を制御することで、該ガス噴射弁を開閉させる噴射制御弁と、を備える。
【0010】
そして、前記第1の態様によれば、前記ガス噴射弁及び前記ガスゲート弁は、いずれも前記シリンダカバーの上面に挿入され、前記シリンダカバーの一側面は、前記ピストンの中心軸に交差する所定方向に面する取付面を構成し、前記ゲート制御弁及び前記噴射制御弁は、いずれも前記取付面に取り付けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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