TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024172312
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089941
出願日
2023-05-31
発明の名称
異物侵入防止構造
出願人
いすゞ自動車株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
F02M
26/35 20160101AFI20241205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】煤と炭化水素から成る粒子が排気ガス再循環装置へ侵入することを防止する。
【解決手段】異物侵入防止構造は、内燃機関と、前記内燃機関のシリンダへ外気を導入する吸気マニフォルドと、前記内燃機関のシリンダから排出される排気ガスを集める排気マニフォルドと、前記排気マニフォルドと排気ダクトを介して接続された排気ガス浄化装置と、前記排気ガスの一部を前記排気マニフォルドから前記排ガス浄化装置を経由せずに前記吸気マニフォルドへ送る排気ガス再循環装置と、前記排気マニフォルドから前記排気ガス再循環装置への入り口近傍に設けた侵入防止網と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関と、
前記内燃機関のシリンダへ外気を導入する吸気マニフォルドと、
前記内燃機関のシリンダから排出される排気ガスを集める排気マニフォルドと、
前記排気マニフォルドと排気ダクトを介して接続された排気ガス浄化装置と、
前記排気ガスの一部を前記排気マニフォルドから前記排ガス浄化装置を経由せずに前記吸気マニフォルドへ送る排気ガス再循環装置と、
前記排気マニフォルドから前記排気ガス再循環装置への入り口近傍に設けた侵入防止網と、
を有する異物侵入防止構造。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記侵入防止網は、排気流の上流側から順に、網と補強部材とが積層されている、
請求項1に記載の異物侵入防止構造。
【請求項3】
前記侵入防止網は、排気流の上流側に網を固定する固定部材が積層されている、
請求項2に記載の異物侵入防止構造。
【請求項4】
前記侵入防止網は前記排気マニフォルドと前記排気ガス再循環装置の間に位置する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の異物侵入防止構造。
【請求項5】
前記排気ガス再循環装置は前記排気マニフォルドに接続する上流側配管を有し、前記上流側配管の上流側端部にフランジが形成され、
前記排気マニフォルドに前記上流側配管のフランジが接合される排気マニフォルド側フランジが形成され、
前記侵入防止網は前記排気マニフォルド側フランジと前記上流側配管のフランジに挟持されて取り付けられる、
請求項4に記載の異物侵入防止構造。
【請求項6】
前記排気ガス再循環装置は、前記排気マニフォルドから下方へ向けて接続されている、
請求項1に記載の異物侵入防止構造。
【請求項7】
前記侵入防止網を設ける位置は、内燃機関の通常運転時、未燃焼燃料の蒸気圧が排気ガスの圧力と等しくなる温度以上の温度となる位置である、
請求項1に記載の異物侵入防止構造。
【請求項8】
前記侵入防止網を設ける位置は、内燃機関の通常運転時、360℃以上となる位置である、
請求項7に記載の異物侵入防止構造。
【請求項9】
前記侵入防止網は、排気ガス流の上流側へ向けて半球状に突出した形状である、
請求項1に記載の異物侵入防止構造。
【請求項10】
前記侵入防止網の開口面積は、中央粒径330μmの粒子を50%以上捕集できるものである、
請求項1に記載の異物侵入防止構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、煤や炭化水素から成る粒子等の異物がEGR経路へ侵入することを防止する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
内燃機関の吸気系及び排気系の構造としては特許文献1及び特許文献2に記載されたものが知られており、図9はその模式図である。エンジン本体8に形成された複数のシリンダ9にはそれぞれインジェクタ10が設けられ、シリンダ9の内部に燃料を噴射可能に構成されている。車外から取り込まれた空気はエアクリーナ1で異物を取り除かれ、ターボチャージャのコンプレッサ2で加圧されて吸気通路3、5を通り、インタークーラ4で冷却されてインレットマニフォルド7へ送られる。吸気通路5には、インレットマニフォルド7に供給する空気の流量を調整するインテークスロットル6が設けられている。インレットマニフォルド7へ送られた空気は各シリンダ9へ分配される。
【0003】
一方、シリンダ9内で燃料を燃焼させることにより発生した排気ガスは、エキゾーストマニフォルド11で集められて排気ダクト14を通して車外へ排出される。排気ダクト14にはターボチャージャのタービン12が設けられて排気ガスの圧力により回転され、この回転力が前記コンプレッサ2を回転させる。また、排気ダクト14には排気ガスの流量を調整するエキゾーストスロットル13が設けられている。さらに、排気ダクト14には排気ガス中の煤(微粒子、PM)や窒素酸化物(NOx)を除去するための排気ガス浄化装置が設けられている。
【0004】
エキゾーストスロットル13は、これを絞ることにより排気内圧が上がり、シリンダ9からの排気抵抗が増えるように構成されている。これによりエンジンの回転抵抗を増やし、エンジンブレーキの作用を強化することが可能である。
【0005】
排気ガス浄化装置は、排気ガス中の煤を捕集、燃焼除去するDPD31(Diesel Particulate Defuser)と、排気ガス中の窒素酸化物を分解するSCR32(Selective Catalytic Reduction)からなる。DPD31は酸化触媒15(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、温度センサー16、煤捕集フィルタ17(CSF:Catalyzed Soot Filter)、捕集フィルタ差圧センサー18を有し、排気ガス中の煤は煤捕集フィルタ17で捕集される。DPD31は架装性の向上等を図るためにエンジンルーム内に設けられることもある。
【0006】
車両の走行を重ねるうちに煤捕集フィルタ17は捕集した煤により目詰まりする。この目詰まりは捕集フィルタ差圧センサー18で煤捕集フィルタ17の上流側と下流側の圧力差を測ることにより検出される。圧力差が所定値以上となると煤捕集フィルタ17の再生処理を行う。再生処理は走行中に行う自動再生と、停車中に運転者の操作により行われる手動再生がある。再生処理では未燃焼燃料を排気ガスとともにDPD31へ送ると酸化触媒15により未燃焼燃料が燃焼して排気ガスが加熱され、この加熱された排気ガスにより煤捕集フィルタ17に捕集された煤が燃焼される。
【0007】
SCR32は尿素インジェクタ19、NOx還元触媒20、アンモニア酸化触媒21を有する。排気ガス中に尿素インジェクタ19から尿素水を供給すると、尿素水は加水分解されてアンモニアが生成される。このアンモニアと排気ガス中の窒素酸化物がNOx還元触媒20へ送られると、窒素酸化物は還元されて窒素と水が生成される。残ったアンモニアは後段に設けられているアンモニア酸化触媒21で酸化されて窒素と水が生成される。
【0008】
また、エンジンの燃費向上や排気ガス中の窒素酸化物の低減を目的としたEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム33、34(排気ガス再循環装置)が設けられている。窒素酸化物は、空気中の窒素と酸素が高温で反応することにより生成されることが知られている。EGRシステム33、34は、排気ガスとエンジン吸気を混合してシリンダ9内の酸素濃度を下げることにより燃焼温度を下げ、窒素酸化物の生成量を低減するものである。EGRシステム33、34は、高圧EGRシステム33と低圧EGRシステム34から成る。高圧EGRシステム33は、エキゾーストマニフォルド11から高圧EGR経路22(上流側配管)、24(下流側配管)が分岐して、高圧EGRクーラ23及び高圧EGRバルブ25を経由してインレットマニフォルド7へ排気ガスを送る。一方、低圧EGRシステム34は、排気ガス浄化システムから低圧EGR経路26が分岐して、低圧EGRクーラ27及び低圧EGRバルブ28を経由して吸気通路へ排気ガスを送る。
【0009】
特許文献1及び特許文献2には、排気ガス浄化装置から分岐する低圧EGRシステム34の入り口にフィルタ部材を設けることが記載されている。このフィルタ部材は、排気ガス浄化装置の欠損等により生じた異物が低圧EGRシステム34を介して吸気側に入り、ターボチャージャのコンプレッサを破損することを防止するためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2019-065715号公報
特開2012-202265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
燃焼状態診断システム
8日前
マツダ株式会社
ピストン
8日前
スズキ株式会社
燃料噴射システム
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
8日前
株式会社SUBARU
シリンダライナ
7日前
スズキ株式会社
エンジン制御システム
21日前
株式会社SUBARU
蒸発燃料処理装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
燃料供給装置
21日前
株式会社豊田自動織機
過給システム
13日前
スズキ株式会社
車両用のエンジンユニット
今日
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
今日
株式会社日本ビデオセンター
エンジン
22日前
マツダ株式会社
エンジンの燃焼室構造
14日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
気体燃料供給装置
28日前
スズキ株式会社
内燃機関の気体燃料供給システム
21日前
株式会社Willbe
ガバナ装置
8日前
ダイハツ工業株式会社
発電システム及び発電方法
21日前
個人
可変吸気長ノンスロットルエンジン。
28日前
ダイハツディーゼル株式会社
内燃機関
2日前
日立Astemo株式会社
エンジン制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両の駆動力制御装置
14日前
株式会社日立製作所
混焼用電子制御装置
14日前
フタバ産業株式会社
燃料改質システム
13日前
株式会社豊田自動織機
船外機
14日前
スズキ株式会社
車両制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
今日
株式会社豊田自動織機
排気システム
28日前
株式会社SUBARU
制御装置
22日前
株式会社SUBARU
制御装置
22日前
愛三工業株式会社
燃料供給装置
22日前
株式会社デンソー
点火コイル
21日前
株式会社豊田自動織機
アンモニアエンジンシステム
7日前
トヨタ自動車株式会社
車両
8日前
続きを見る
他の特許を見る