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公開番号2024175404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093174
出願日2023-06-06
発明の名称鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F02M 35/104 20060101AFI20241211BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】鞍乗型車両の運転者に高揚感を与える吸気音を発する鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】鞍乗型車両1はエンジン11と吸気装置20を備える。吸気装置20はエアクリーナ21を備える。エアクリーナ21はエアクリーナケース22とフィルタ24と導入ダクト25と吸気管26を備える。吸気管26は短管27と長管28と集合管29を備える。エンジン11が4000rpmで動作するときの吸気音を第1吸気音とする。エンジン11が6000rpmで動作するときの吸気音を第2吸気音とする。第1吸気音は中域における第1最大音圧レベルM1と高域における第2最大音圧レベルM2を含む。第2吸気音は中域における第3最大音圧レベルM3と高域における第4最大音圧レベルM4を含む。第3最大音圧レベルM3は第1最大音圧レベルM1よりも大きい。第4最大音圧レベルM4は第2最大音圧レベルM2よりも大きい。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
鞍乗型車両であって、
エンジンと、
前記エンジンに接続され、前記エンジンに空気を送る吸気装置と、
を備え、
前記吸気装置は、エアクリーナを備え、
前記エアクリーナは、
内部空間を形成するエアクリーナケースと、
前記エアクリーナケース内に設置され、前記内部空間を上流空間と下流空間に仕切るフィルタと、
前記エアクリーナケースの外部から前記上流空間に空気を導入する導入ダクトと、
前記下流空間から前記エンジンに空気を送る吸気管と、
を備え、
前記吸気管は、
前記下流空間に開放される短管と、
前記下流空間に開放され、前記短管よりも長い長管と、
前記短管と前記長管を集合し、前記エンジンに向かって延びる集合管と、
を備え、
前記エンジンが動作するとき、前記吸気装置は吸気音を発し、
前記エンジンが4000rpmで動作するときの前記吸気音を、第1吸気音とし、
前記エンジンが6000rpmで動作するときの前記吸気音を、第2吸気音とし、
前記第1吸気音と前記第2吸気音はそれぞれ、周波数と音圧レベルの間の関係で表され、
前記第1吸気音は、
第1最大音圧レベルと、
第2最大音圧レベルと、
を含み、
前記第1最大音圧レベルは、中域における前記第1吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第2最大音圧レベルは、高域における前記第1吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記中域は、200Hz以上、かつ、400Hz未満の周波数の範囲であり、
前記高域は、400Hz以上、かつ、800Hz未満の周波数の範囲であり、
前記第2吸気音は、
第3最大音圧レベルと、
第4最大音圧レベルと、
を含み、
前記第3最大音圧レベルは、前記中域における前記第2吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第4最大音圧レベルは、前記高域における前記第2吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第3最大音圧レベルは、前記第1最大音圧レベルよりも大きく、
前記第4最大音圧レベルは、前記第2最大音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記第1吸気音は、
第5最大音圧レベルと、
第6最大音圧レベルと、
を含み、
前記第5最大音圧レベルは、低域における前記第1吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第6最大音圧レベルは、超高域における前記第1吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記低域は、0Hz以上、かつ、200Hz未満の周波数の範囲であり、
前記超高域は、800Hz以上、かつ、1000Hz以下の周波数の範囲であり、
前記第1最大音圧レベルは、前記第5最大音圧レベルおよび前記第6最大音圧レベルよりも大きく、
前記第2最大音圧レベルは、前記第5最大音圧レベルおよび前記第6最大音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記第2吸気音は、
第7最大音圧レベルと、
第8最大音圧レベルと、
を含み、
前記第7最大音圧レベルは、低域における前記第2吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第8最大音圧レベルは、超高域における前記第2吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記低域は、0Hz以上、かつ、200Hz未満の周波数の範囲であり、
前記超高域は、800Hz以上、かつ、1000Hz以下の周波数の範囲であり、
前記第3最大音圧レベルは、前記第7最大音圧レベルおよび前記第8最大音圧レベルよりも大きく、
前記第4最大音圧レベルは、前記第7最大音圧レベルおよび前記第8最大音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
【請求項4】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンが8000rpmで動作するときの前記吸気音を、第3吸気音とし、
前記第3吸気音は、前記周波数と前記音圧レベルの間の関係で表され、
前記第3吸気音は、
第9最大音圧レベルと、
第10最大音圧レベルと、
を含み、
前記第9最大音圧レベルは、前記中域における前記第3吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第10最大音圧レベルは、前記高域における前記第3吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第9最大音圧レベルは、前記第3最大音圧レベルよりも大きく、
前記第10最大音圧レベルは、前記第4最大音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
【請求項5】
請求項4に記載の鞍乗型車両において、
前記第3吸気音は、
第11最大音圧レベルと、
第12最大音圧レベルと、
を含み、
前記第11最大音圧レベルは、低域における前記第3吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記第12最大音圧レベルは、超高域における前記第3吸気音の前記周波数毎の前記音圧レベルの中の最大値であり、
前記低域は、0Hz以上、かつ、200Hz未満の周波数の範囲であり、
前記超高域は、800Hz以上、かつ、1000Hz以下の周波数の範囲であり、
前記第9最大音圧レベルは、前記第11最大音圧レベルおよび前記第12最大音圧レベルよりも大きく、
前記第10最大音圧レベルは、前記第11最大音圧レベルおよび前記第12最大音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
【請求項6】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記中域は、250Hz以上、かつ、400Hz未満の周波数の範囲であり、
前記高域は、500Hz以上、かつ、800Hz未満の周波数の範囲である
鞍乗型車両。
【請求項7】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記吸気装置に設けられる前記導入ダクトの数は、1つである
鞍乗型車両。
【請求項8】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記導入ダクトは、前記エアクリーナケースの外部に開放される1つの導入口を有する
鞍乗型車両。
【請求項9】
請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンは、
前記吸気装置に接続される吸気ポートと、
前記吸気ポートを開閉する吸気弁と、
を備え、
前記吸気装置は、音響特性を有し、
前記エンジンが停止し、前記吸気弁が前記吸気ポートを閉じ、前記導入ダクトに入力音が入力され、かつ、前記吸気ポートにおいて出力音が検出されることによって、前記吸気装置の前記音響特性は測定され、
前記吸気装置の前記音響特性は、前記周波数と増幅率の間の関係であり、
前記増幅率は、前記入力音の前記周波数毎の音圧レベルに対する前記出力音の前記周波数毎の音圧レベルの比であり、
前記吸気装置の前記音響特性では、前記周波数が第1周波数であるとき、前記増幅率は第1最大増幅率であり、
前記第1周波数は、前記中域内にあり、
前記第1最大増幅率は、前記中域における前記増幅率の中の最大値であり、
前記吸気装置の前記音響特性では、前記周波数が第2周波数であるとき、前記増幅率は第2最大増幅率であり、
前記第2周波数は、前記高域内にあり、
前記第2最大増幅率は、前記高域における前記増幅率の中の最大値であり、
前記第1最大増幅率によって、前記出力音の前記第1周波数の前記音圧レベルは、前記入力音の前記第1周波数の前記音圧レベルよりも大きく、
前記第2最大増幅率によって、前記出力音の前記第2周波数の前記音圧レベルは、前記入力音の前記第2周波数の前記音圧レベルよりも大きい
鞍乗型車両。
【請求項10】
請求項9に記載の鞍乗型車両において、
前記吸気装置の前記音響特性では、前記周波数が第3周波数であるとき、前記増幅率は第3最大増幅率であり、
前記第3周波数は、超高域内にあり、
前記超高域は、800Hz以上、かつ、1000Hz以下の周波数の範囲であり、
前記第3最大増幅率は、前記超高域における前記増幅率の中の最大値であり、
前記第1最大増幅率は、前記第3最大増幅率よりも高く、
前記第2最大増幅率は、前記第3最大増幅率よりも高い
鞍乗型車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、自動車を開示する。特許文献1の自動車は、エアクリーナと第1導入ダクトと第2導入ダクトを備える。第1導入ダクトおよび第2導入ダクトはそれぞれ、エアクリーナに空気を導入する。第2導入ダクトは、第1導入ダクトよりも長い。エンジンが動作するとき、第1導入ダクトは第1吸気音を発し、第2導入ダクトは第2吸気音を発する。第1吸気音と第2吸気音は、総合吸気音を構成する。自動車は、総合吸気音を自動車の運転者に与える。
【0003】
エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第1吸気音はリニアに大きくならない。エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第1吸気音は大きくなり、その後、小さくなり、その後、再び、大きくなり、その後、再び、小さくなる。言い換えれば、エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第1吸気音の大きさは増加と減少を交互に繰り返す。要するに、エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第1吸気音の大きさは脈動する。
【0004】
エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第2吸気音はリニアに大きくならない。エンジンの回転速度が増加するにしたがって、第2吸気音の大きさは脈動する。
【0005】
第1吸気音が小さくなるとき、第2吸気音は大きくなる。第2吸気音が小さくなるとき、第1吸気音は大きくなる。このため、エンジンの回転数が増加するにしたがって、総合吸気音はリニアに大きくなる。
【0006】
特許文献2は、鞍乗型車両を開示する。特許文献2の鞍乗型車両は、エアクリーナと第1導入ダクトと第2導入ダクトと第3導入ダクトを備える。第1導入ダクト、第2導入ダクトおよび第3導入ダクトはそれぞれ、エアクリーナに空気を導入する。エンジンが動作するとき、第1導入ダクトは第1吸気音を発し、第2導入ダクトは第2吸気音を発し、第3導入ダクトは第3吸気音を発する。第1吸気音と第2吸気音と第3吸気音は、総合吸気音を構成する。鞍乗型車両は、総合吸気音を鞍乗型車両の運転者に与える。
【0007】
エンジンの回転速度が変化するとき、総合吸気音は変化する。エンジンの回転速度の変化が特定の範囲内にあるとき、総合吸気音の大きさの変化は激しい。エンジンの回転速度の変化が特定の範囲外にあるとき、総合吸気音の大きさの変化は穏やかである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2000-303925号公報
特開2021-46028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
エンジンの回転速度と吸気音の大きさの間の比例関係は、吸気音の大きさの変化の一例である。吸気音の大きさの激しい変化と吸気音の大きさの緩やかな変化の間の関係は、吸気音の大きさの変化の他の一例である。吸気音の大きさの変化は、運転者に高揚感を与える因子であるかも知れない。
【0010】
しかしながら、吸気音の大きさの変化のみが、運転者に高揚感を与える因子ではないと、本発明者らは考えた。そこで、本発明者らは、運転者に高揚感を与える吸気音を研究した。
(【0011】以降は省略されています)

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