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公開番号
2024175246
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023092864
出願日
2023-06-06
発明の名称
インジウム調塗膜形成用塗料
出願人
株式会社フェクト
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
125/08 20060101AFI20241211BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】輝度感が高い鏡面意匠性に優れたインジウム調塗膜を形成し得るインジウム調塗膜形成用塗料を提供する。
【解決手段】本発明のインジウム調塗膜形成用塗料は、鱗片状インジウムフィラーと、銀ナノフィラーと、高分子分散剤と、揮発性アルコール溶媒とからなる。前記鱗片状インジウムフィラーに対する前記銀ナノフィラーの含有割合は、質量比で3%以上、50%以下が好ましく、より好ましくは、質量比で10%以上、40%以下である。アルコール溶媒としては、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール及び1-メトキシ-2-プロパノールからなる群から選択される少なくとも1種を使用できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鱗片状インジウムフィラーと、銀ナノフィラーと、高分子分散剤と、揮発性アルコール溶媒とからなるインジウム調塗膜形成用塗料。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記鱗片状インジウムフィラーに対する前記銀ナノフィラーの含有割合は、質量比で3%以上、50%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のインジウム調塗膜形成用塗料。
【請求項3】
前記銀ナノフィラーは、アルコール溶媒中にスチレン-無水マレイン酸樹脂構造を有し、前記無水マレイン酸の一部が末端水酸基のポリアルキレングリコール又は末端アミノ基のポリアルキレングリコールで変性されているものからなる酸価が150以下の高分子分散剤を溶解させるとともに、酸化銀及び炭酸銀から選択される少なくとも1種の銀化合物を分散させたアルコール溶液を用い、前記アルコール溶液中に超音波を照射することにより製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載のインジウム調塗膜形成用塗料。
【請求項4】
前記アルコール溶媒が、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール及び1-メトキシ-2-プロパノールからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のインジウム調塗膜形成用塗料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鏡面意匠性に優れたインジウム調塗膜を形成し得るインジウム調塗膜形成用塗料に関し、特に輝度感が高い鏡面意匠性に優れたインジウム調塗膜を形成し得るインジウム調塗膜形成用塗料に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の内装部品や外装部品、携帯電話、ノートパソコン、家電製品等の筐体等の商品力を高めるために、製品へ塗装することにより意匠性を高めることが行われているが、近年、鏡と同様の質感をもった鏡面意匠とすることにより、商品の識別性をより高めることも多く行われている。
【0003】
鏡面意匠の付与方法としては、(i)めっき法、(ii)蒸着法(スパッタリング、イオンプレーティング等の物理的薄膜形成方法(PVD)法や化学的薄膜形成方法(CVD))、(iii)銀鏡塗装法、が知られており、それぞれに一長一短がある。(i)のめっき法は、廃水処理等の点で環境負荷が高く、特別な設備が必要となり、工程が多く、製造効率やコストの点で不利である。また、(ii)のPVD法やCVD法は、蒸着加工のための特別な設備が必要であり、設備が大掛かりとなり導入コストの点等で不利である。(iii)の銀鏡塗装法は、塗料の成分によっては廃水処理等が必要となる場合もあるが、一般的な塗装法によって形成できるため、特別な設備が不要であって、導入コストも安価であるという利点が存在する。
【0004】
塗装法によって金属光沢を与える方法としては、金、銀、アルミニウム等の金属粒子を塗料に分散させたり、これらの金属粒子自体を水性溶媒ないし非水性溶媒に分散させたものが知られており、プラスチック、ガラス、セラミックス等の表面、さらには木材の表面にも金属調意匠性を有する塗膜を形成することが行われている。金属調を呈する金属粒子としては、金及び銀は非常に金属調意匠性に優れているが貴金属であって高価であることから、従来の光輝材料はアルミニウムフレークが多く用いられている。しかしながら、アルミニウムフレークは、マイクロメーターオーダーの粒子径を有するため、塗装面にアルミニウムフレークの粒子感が残り、鮮やかさや光沢などの色彩感覚が十分でなく、銀鏡塗装のような鮮やかな銀鏡光沢面が得られず、また、水と反応して水素ガスを発生することがある。したがって、近年では水に対して安定でかつ無毒であり、くすみのあるクロームメッキ調という独特の金属調意匠性を備えているインジウムも用いられるようになってきている。たとえば、特許文献1(特許第6715383号公報)には、純度95%以上のインジウムからなり、特定の粒径範囲を有する薄片状(以下「鱗片状」という)インジウム粒子を含む水性塗料(請求項9参照)の発明が開示されている。
【0005】
また、特に自動車用のエンブレムに障害物検出用のレーザレーダないしミリ波レーダ等のセンサを組みこむことが行われるようになっており、塗装工程のみでミリ波透過などの電波特性と金属光沢色を有する美観とを両立できる偏平状のインジウムフィラーを含む塗料を用いて金属調塗膜を形成した例も知られている。
【0006】
たとえば、特許文献2(特許第6920509号公報)には、金属調塗膜及びその形成方法に関し、基材の表面上又は前記基材上に設けられたアンダーコート層の表面上に、特定の粒径範囲の鱗片状のインジウムフィラーと溶剤とを含有し、かつ、樹脂成分を含有しない島部形成用塗料を塗布して島部を形成する工程と、前記島部が形成された面上にトップコート層を形成する工程とにより形成され、前記島部は、前記鱗片状のインジウムフィラーの一つの粒子ないし前記鱗片状のインジウムフィラーの複数の粒子が相互に少なくとも一部において重なり合っており、前記トップコート層は、前記島部の表面上を覆うとともに、前記島部が存在しない部分では前記基材の表面上又は前記アンダーコート層の表面上を覆っている金属調塗膜の発明が開示されている。
【0007】
さらに、特許文献3(特許第7146311号公報)には、被塗物の上に直接又は間接的に設けられた特定の組成を有する下塗塗膜層と、前記下塗塗膜層の上に設けられた、特定の粒径範囲の蒸着インジウム薄膜フレーク(以下、「鱗片状インジウムフィラー」という)の重量濃度(PWC)が72.7%以上である金属含有塗膜層を有する塗装物の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6715383号公報
特許第6920509号公報
特許第7146311号公報
特許第5950427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に開示されている発明によれば、入射角20°のグロス値が150以上であり、入射角60°でのグロス値(光沢値)が170以上(請求項11参照)という高グロス値の優れた金属意匠性を発現できる塗膜を得ることができ、しかもCIE Lab表色系においてL
*
値(全反射)が60以上、a
*
値が-5以上0.2以下、b
*
値が値-1以上8.5以下(請求項15参照)であり、金属調意匠性を付与する代表的な公報であるクロームメッキと遜色ない意匠性を付与することができるという優れた効果を奏することができるようになる。
【0010】
また、特許文献2に開示されている発明によれば、塗装工程のみでミリ波透過などの電波特性と金属光沢色を有する美観とを両立できる金属調塗膜及びその形成方法を提供できる。さらに、特許文献3に開示されている発明によれば、20°光沢値が150以上及び60°光沢値が170以上であり、かつ、24GHz帯及び78GHz帯における電波透過率が75%以上の金属調塗膜を得ることができるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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