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公開番号2024172136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089669
出願日2023-05-31
発明の名称防汚塗料組成物
出願人中国塗料株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C09D 201/10 20060101AFI20241205BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】貯蔵安定性に優れる水系防汚塗料組成物であって、防汚性に優れる塗膜を形成できる水系防汚塗料組成物を提供する。
【解決手段】シリルエステル系重合体と水とを含有する防汚塗料組成物であり、シリルエステル系重合体が、トリオルガノシリル基を有し、防汚塗料組成物中の揮発性有機化合物(VOC)の含有量が100g/L以下であり、かつ、防汚塗料組成物中には、オキシアルキレン単位が存在し、防汚塗料組成物について13C-NMRにより測定されるトリオルガノシリル基(a)とオキシアルキレン単位(b)とのモル比((a):(b))が40.0:60.0~48.5:51.5である、防汚塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリルエステル系重合体と水とを含有する防汚塗料組成物であり、
前記シリルエステル系重合体が、トリオルガノシリル基を有し、
前記防汚塗料組成物中の揮発性有機化合物(VOC)の含有量が100g/L以下であり、かつ、前記防汚塗料組成物中には、オキシアルキレン単位が存在し、前記防汚塗料組成物について
13
C-NMRにより測定されるトリオルガノシリル基(a)とオキシアルキレン単位(b)とのモル比((a):(b))が40.0:60.0~48.5:51.5である、
防汚塗料組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記オキシアルキレン単位が、ポリ(オキシアルキレン)構造を構成している、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項3】
前記オキシアルキレン単位が、オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項4】
前記シリルエステル系重合体が、下記式(a1)で表される重合性単量体(a1)に由来する構造単位(a-1)を有する、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
TIFF
2024172136000006.tif
31
170
[式(a1)中、

1
は、水素原子またはメチル基であり、

2
は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を有してもよい炭素数1~20の1価の有機基であり、ただし、該有機基において式(a1)中のケイ素原子(Si)に結合している原子は、炭素原子であり、
Xは、水素原子またはR
3
-O-C(=O)-で表される基であり、R
3
は、水素原子、ヘテロ原子を有してもよい炭素数1~20の1価の有機基または(R
4

3
Si-で表されるシリル基であり、R
4
は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を有してもよい炭素数1~20の1価の有機基であり、ただし、該有機基において前記シリル基中のケイ素原子(Si)に結合している原子は、炭素原子である。]
【請求項5】
前記トリオルガノシリル基が、トリアルキルシリル基である、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項6】
前記トリアルキルシリル基が、トリイソプロピルシリル基である、請求項5に記載の防汚塗料組成物。
【請求項7】
前記シリルエステル系重合体の含有割合が、前記防汚塗料組成物の固形分100質量%中、5~30質量%である、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項8】
さらに亜酸化銅を含有する、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項9】
さらに有機防汚剤を含有する、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
【請求項10】
前記防汚塗料組成物における水の含有割合が、10~50質量%である、請求項1に記載の防汚塗料組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚基材および防汚基材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、防汚塗料組成物を構成する樹脂として、油性系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂および塩化ゴム系樹脂等の有機溶剤希釈型樹脂が用いられている。近年、環境の保全および塗装作業環境の改善という観点から、揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少ない水系防汚塗料組成物の開発が進められている(例えば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2005/116155号
特開2003-277680号公報
特開2006-052284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水系防汚塗料組成物を設計するにあたり、樹脂の水系化には様々な手法があることが知られている。しかしながら、従来の水系防汚塗料組成物は、貯蔵安定性および防汚性を兼ね備えることは困難であった。本開示の課題は、貯蔵安定性に優れる水系防汚塗料組成物であって、防汚性に優れる塗膜を形成できる水系防汚塗料組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、以下の組成を有する防汚塗料組成物により上記課題を解決できることを見出した。すなわち本開示の防汚塗料組成物は、一実施形態において、シリルエステル系重合体と水とを含有し、シリルエステル系重合体が、トリオルガノシリル基を有し、防汚塗料組成物中の揮発性有機化合物(VOC)の含有量が100g/L以下であり、かつ、防汚塗料組成物中には、オキシアルキレン単位が存在し、防汚塗料組成物について
13
C-NMR(核磁気共鳴分光法)により測定されるトリオルガノシリル基(a)とオキシアルキレン単位(b)とのモル比((a):(b))が40.0:60.0~48.5:51.5である、防汚塗料組成物である。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、貯蔵安定性に優れる水系防汚塗料組成物であって、防汚性に優れる塗膜を形成できる水系防汚塗料組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明する。
本明細書中で説明する各成分は、それぞれ1種または2種以上用いることができる。
「重合体」は、単独重合体および共重合体を包含する意味で用いる。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレートおよびメタクリレートを総称する語句である。(メタ)アクリル酸等についても同様である。
「ポリ(オキシアルキレン)」を、「ポリオキシアルキレン」とも記載する。例えば、「ポリ(オキシエチレン)」を、「ポリオキシエチレン」とも記載する。
【0008】
本開示において、数値範囲n1~n2は、n1以上n2以下を意味する。ここでn1およびn2は、n1<n2を満たす任意の数である。本開示において、ある要素について下限値および上限値がそれぞれ複数記載されている場合は、記載された上限値から任意に選ばれる値と、記載された下限値から任意に選ばれる値と、を組み合わせてなる数値範囲もまた、記載されているものとする。
【0009】
「XXに由来する構造単位」とは、XXをA
1

2
C=CA
3

4
(C=Cは重合性炭素-炭素二重結合であり、A
1
~A
4
はそれぞれ炭素原子に結合する原子または基である)と表すならば、例えば下記式で表される構造単位である。
【0010】
TIFF
2024172136000001.tif
48
170
(【0011】以降は省略されています)

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