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公開番号
2024170990
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087805
出願日
2023-05-29
発明の名称
タイミング判定装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
H04L
7/00 20060101AFI20241204BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】データ取得の信頼性を向上させる。
【解決手段】転送回路12は、第1,2ハードウェア101,102のそれぞれから互いに同一タイミングで複数の出力データを取得した場合に、複数の出力データのそれぞれについて、出力データに付加されている出力時サイクルカウンタ値と、同一タイミングを示すマスタカウンタの値(以下、同一マスタカウンタ値)との差分を示す第1,2差分値を算出する。転送回路12は、第1,2ハードウェア101,102のそれぞれについて、算出した第1,2差分値と第1,2基準差分値とが一致しているか否かを判断し、一致していないハードウェアが存在する場合には、複数の出力データは同時刻に出力されたものではないと判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一定周期が経過する毎にインクリメントするサイクルカウンタ(121,122)を備えてデータを出力する時点における前記サイクルカウンタの値である出力時サイクルカウンタ値を付加した前記データを出力するように構成された複数のハードウェア(101,102)のそれぞれから、前記ハードウェアが出力した前記データである出力データを取得するように構成されたデータ取得部(11)と、
前記一定周期が経過する毎にインクリメントするように構成されたマスタカウンタ(31)と、
複数の前記ハードウェアのそれぞれから互いに同一タイミングで複数の前記出力データを取得した場合に、複数の前記出力データのそれぞれについて、前記出力データに付加されている前記出力時サイクルカウンタ値と、前記同一タイミングを示す前記マスタカウンタの値である同一マスタカウンタ値との差分を示す差分値を算出するように構成された減算部(32)と、
複数の前記ハードウェアのそれぞれについて、前記減算部が算出した前記差分値を基準差分値として設定するように構成された基準設定部(S20,S30)と、
前記基準設定部が複数の前記ハードウェアのそれぞれについて複数の前記基準差分値を設定した後において、複数の前記ハードウェアのそれぞれについて、前記減算部が算出した前記差分値と前記基準差分値とが一致していることを示す予め設定された一致判定条件が成立しているか否かを判断し、複数の前記ハードウェアのうち、前記一致判定条件が成立していない前記ハードウェアが存在する場合には、複数の前記出力データは同時刻に出力されたものではないと判断するように構成された比較判定部(33)と
を備えるタイミング判定装置(1)。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のタイミング判定装置であって、
前記データ取得部は、当該タイミング判定装置へ電源が投入された後に、前記出力データを取得するように構成されるタイミング判定装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のタイミング判定装置であって、
複数の前記出力データは同時刻に出力されたものではないと前記比較判定部が判断した場合に、前記差分値と前記基準差分値とが一致していない前記ハードウェアに対して、前記データの出力を要求するように構成された再送要求部(34)を更に備えるタイミング判定装置。
【請求項4】
請求項3に記載のタイミング判定装置であって、
前記再送要求部は、複数の前記ハードウェアのうち、優先度が高い前記ハードウェアである優先ハードウェアを選択し、前記優先ハードウェア以外の前記ハードウェアに対して、前記優先ハードウェアが前記データを出力した時刻に一致する前記データの出力を要求するように構成されるタイミング判定装置。
【請求項5】
請求項3に記載のタイミング判定装置であって、
前記データの出力を要求した前記ハードウェアが、該当する前記データを出力することができない場合には、前記データが無いことを示すデータ無通知を生成するように構成された通知生成部(S120)を更に備えるタイミング判定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハードウェアがデータを出力したタイミングを判定するタイミング判定装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自装置におけるデータの伝送遅延時間を示す遅延時間情報を他装置へ送信することにより、他装置において、遅延時間情報に基づいて伝搬遅延時間の補正を行うことができるように構成された車載装置が記載されている。これにより、車載装置間における一方の方向のデータの伝搬遅延時間と他方の方向のデータの伝搬遅延時間とが互いに異なる場合であっても、他装置において、補正後の伝搬遅延時間を用いたより正確な時刻補正を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-19384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者の詳細な検討の結果、今後、車両における自動運転およびサービスの普及と精度向上とにより、扱うデータのタイミングの精度向上が必要となっており、同時刻でデータの取得を行う必要性が増加するという課題が見出された。
【0005】
本開示は、データ取得の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、データ取得部(11)と、マスタカウンタ(31)と、減算部(32)と、基準設定部(S20,S30)と、比較判定部(33)とを備えるタイミング判定装置(1)である。
【0007】
データ取得部は、一定周期が経過する毎にインクリメントするサイクルカウンタ(121,122)を備えてデータを出力する時点におけるサイクルカウンタの値である出力時サイクルカウンタ値を付加したデータを出力するように構成された複数のハードウェア(101,102)のそれぞれから、ハードウェアが出力したデータである出力データを取得するように構成される。
【0008】
マスタカウンタは、一定周期が経過する毎にインクリメントするように構成される。
減算部は、複数のハードウェアのそれぞれから互いに同一タイミングで複数の出力データを取得した場合に、複数の出力データのそれぞれについて、出力データに付加されている出力時サイクルカウンタ値と、同一タイミングを示すマスタカウンタの値である同一マスタカウンタ値との差分を示す差分値を算出するように構成される。
【0009】
基準設定部は、複数のハードウェアのそれぞれについて、減算部が算出した差分値を基準差分値として設定するように構成される。
比較判定部は、基準設定部が複数のハードウェアのそれぞれについて複数の基準差分値を設定した後において、複数のハードウェアのそれぞれについて、減算部が算出した差分値と基準差分値とが一致していることを示す予め設定された一致判定条件が成立しているか否かを判断し、複数のハードウェアのうち、一致判定条件が成立していないハードウェアが存在する場合には、複数の出力データは同時刻に出力されたものではないと判断するように構成される。
【0010】
このように構成された本開示のタイミング判定装置は、複数の出力データが同時刻に出力されたものであるか否かを判断することができる。このため、本開示のタイミング判定装置は、複数の出力データが同時刻に出力されたものでないにも関わらず、複数の出力データが同時刻に出力されたものであると判断されてしまう事態の発生の抑制することができ、データ取得の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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