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公開番号
2024170355
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-09
出願番号
2023087334
出願日
2023-05-27
発明の名称
スルーホールを設けた基板のめっき方法、及びめっき装置
出願人
丸仲工業株式会社
代理人
個人
主分類
C25D
21/10 20060101AFI20241202BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】 基板の表面はもとより基板のスルーホールの内壁にも均一で肉厚なめっき被膜を形成できるめっき方法及びめっき装置を提供する。特に小径で奥行長さが長いスルーホールの内壁に均一で肉厚なめっき被膜を形成できるようにする。
【解決手段】 レール2に横移動可能に支持された吊下げ治具3によってめっき槽内のめっき液F中に垂直姿勢で吊下げられた基板Wを該基板の基板面に対向する前後方向に往復搖動Sさせながら該基板Wを該基板の基板面と平行な一方向に連続して水平搬送させてめっき処理するようにした。基板Wの往復搖動Sは往路と復路に速度差を与えたものを含む。また、前記基板Wの下端部を前記レール2の長さ方向に横移動可能に支承する基板下部受けガイド5を設け、前後方向へ往復搖動され且つ水平搬送される前記基板Wの上下部がめっき液中で均等に前後搖動されながら水平搬送されるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させながらめっき処理し、この前後方向へ繰り返し往復搖動される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されるようにしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させながらめっき処理し、この前後方向へ繰り返し往復搖動される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されるようにし、この前後方向への繰り返し往復搖動が往路に対して復路の速度を速く、若しくは復路に対して往路の速度を速くしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法。
【請求項3】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させると共にこの往復搖動と同時に該基板を該基板の基板面と平行な一方向に連続して水平搬送させながらめっき処理することを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法。
【請求項4】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させると共にこの往復搖動と同時に該基板を該基板の基板面と平行な一方向に連続して水平搬送させながらめっき処理するようにし、前記往復搖動が往路に対して復路の速度を速く、若しくは復路に対して往路の速度を速くしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のめっき方法であり、前後方向へ繰り返し往復搖動され且つ水平搬送される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されながら水平搬送されるようにしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法。
【請求項6】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの方形の基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき装置であって、このめっき装置は、めっき液が入れられるめっき槽と、このめっき槽のめっき液面の上方位置にめっき液面と平行に配設されたレールと、このレールに該レールの長さ方向に横移動可能に支持され、前記基板を該基板の基板面がレールの長さ方向と平行になる垂直な吊下げ姿勢に吊下げ支持し、吊下げ支持した前記基板をめっき液中に浸漬する吊下げ治具を備え、前記レールを該レールの長さ方向と直交する前後方向に往復直線移動できるように該レールを直線状のガイドに沿って前後方向に移動可能に支持すると共に、前記レールを前後往復移動作動装置の往復移動作動部に連結し、前記レールが前記ガイドに沿って前後方向に繰り返し往復直線移動されるようにし、前記レールに該レールの長さ方向に横移動可能に支持された前記吊下げ治具を該レールに沿って一方向に連続して水平搬送させる搬送手段を設けたことを特徴とするめっき装置。
【請求項7】
スルーホールを設けたプリント配線基板などの方形の基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき装置であって、このめっき装置は、めっき液が入れられるめっき槽と、このめっき槽のめっき液面の上方位置にめっき液面と平行に配設されたレールと、このレールに該レールの長さ方向に横移動可能に支持され、前記基板を該基板の基板面がレールの長さ方向と平行になる垂直な吊下げ姿勢に吊下げ支持し、吊下げ支持した前記基板をめっき液中に浸漬する吊下げ治具を備え、前記レールを該レールの長さ方向と直交する前後方向に往復直線移動できるように該レールを直線状のガイドに沿って前後方向に移動可能に支持すると共に、前記レールを往路行程に対して復路行程の速度を速くした作動機構を有する前後往復移動作動装置の往復移動作動部に連結し、前記レールが前記ガイドに沿って往路行程に対して復路行程の速度を速く前後方向に繰り返し往復直線移動されるようにし、前記レールに該レールの長さ方向に横移動可能に支持された前記吊下げ治具を該レールに沿って一方向に連続して水平搬送させる搬送手段を設けたことを特徴とするめっき装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載のめっき装置であり、前記吊下げ治具で垂直な吊下げ姿勢に吊下げ支持される前記基板の下端部を前記レールの長さ方向に横移動可能に支承する基板下部受けガイドを前記レールと一体的に前後往復移動するように設けたことを特徴とするめっき装置。
【請求項9】
請求項8に記載のめっき装置であり、前記基板下部受けガイドは、上下方向に延びる取付け部材の下方部に設けられ、この取付け部材の上方部が前記レールの背面側に固定された固定ガイドに沿って上下方向にスライド移動可能に支持され、該基板下部受けガイドが前記吊下げ治具で吊下げ支持された前記基板の下端部に合う上下方向位置において固定手段で固定されるようにしたことを特徴とするめっき装置。
【請求項10】
請求項6に記載のめっき装置であり、前記前後往復移動作動装置が駆動モーターによる等速のクランク回転運動を往路行程と復路行程の移動速度が等しい直線往復運動に変換できる作動機構であり、この前後往復移動作動装置の往復移動作動部と直線状のガイドに沿って前後方向に往復直線移動される前記レールを連結したことを特徴とするめっき装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板のめっき方法、及びめっき装置であり、特にスルーホールの口径が小径で奥行長さが長いスルーホールであっても、このスルーホールの内壁に均一なめっき被膜を形成できるようにしためっき方法、及びめっき装置である。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板をめっきするに際し、基板の表面、及びスルーホールの内壁に均一なめっき被膜を形成できるようにするため、めっき液中の基板を搖動させながらめっきする方法(いわゆる基板搖動法)があった。
【0003】
従来のこの基板搖動法としては、めっき液中の基板を基板面に沿った左右方向に繰り返し等速で往復搖動させながらめっきする方法が知られている。この基板左右搖動法として、例えば特許文献1に、クランクの回転運動を連接棒を介して陰極バー(陰極として機能するバー)に連結し、この陰極バーをバーの長さ方向に左右に繰り返し等速で往復移動させることによって、この陰極バーに治具を介して吊下げ支持された基板製品を基板面に沿った左右方向に繰り返し等速で往復搖動させる装置が開示されている。
【0004】
しかし、前記した従来の基板左右搖動法では、基板(プリント配線基板などの)のスルーホールの口径が小径(例えば、0.2mm程度)となるほど、またスルーホールの奥行長さが長く(例えば、4mm程度)なるほど、この基板搖動で撹拌されためっき液が基板のスルーホール内を流通しにくく、このスルーホールの内壁に均一で肉厚なめっき被膜を形成することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-328197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、スルーホールを設けた基板のめっき方法、及びめっき装置であって、基板の表面はもとより基板のスルーホールの内壁にも均一で肉厚なめっき被膜を形成できるようにすることを課題とする。また、本発明は、特にスルーホールの口径が比較的小径で奥行長さが比較的長いスルーホールであっても、このスルーホールの内壁に均一で肉厚なめっき被膜を形成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、本発明(請求項1の発明)は、スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させながらめっき処理し、この前後方向へ繰り返し往復搖動される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されるようにしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法を提供する。
【0008】
このめっき方法は、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動すると共に、この前後方向へ繰り返し往復搖動される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されるようにしたものであるため、めっき槽内のめっき液を上下部において均等に且つ効率的に撹拌でき、この均等に且つ効率的に撹拌されためっき液によって、基板の表面はもとより基板のスルーホールの内壁にも均一で肉厚なめっき被膜を形成できる。
【0009】
また、この課題を解決するため、本発明(請求項2の発明)は、スルーホールを設けたプリント配線基板などの基板の電気めっき又は無電解めっきによるめっき方法であって、めっき槽内のめっき液中に垂直姿勢で入れられた前記基板を該基板の基板面に対向する前後方向に繰り返し往復搖動させながらめっき処理し、この前後方向へ繰り返し往復搖動される前記基板の上下部がめっき液中で均等に前後搖動されるようにし、この前後方向への繰り返し往復搖動が往路に対して復路の速度を速く、若しくは復路に対して往路の速度を速くしたことを特徴とするスルーホールを設けた基板のめっき方法を提供する。
【0010】
このめっき方法は、請求項1に記載のめっき方法と同様な効果が期待できる。しかも、このめっき方法は、前後方向への繰り返し往復搖動において、特に、往路と復路の基板移動速度に速度差を与えたものであるため、めっき槽内のめっき液を上下部において更に均等に且つ効率的に撹拌でき、この均等に且つ効率的に撹拌されためっき液によって、基板の表面はもとより基板のスルーホールの内壁にも均一で肉厚なめっき被膜を形成できる。特に、本発明の新規な基板搖動法によれば、スルーホール内を効率的に流通し、通過するめっき液によって、特にスルーホールの口径が小径で奥行長さが長いスルーホールを設けた基板であっても、このスルーホールの内壁に均一で肉厚なめっき被膜を形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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