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公開番号2025022803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024122428
出願日2024-07-29
発明の名称マスキング治具及びこれを用いた表面処理方法
出願人大同工業株式会社
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類C25D 5/02 20060101AFI20250206BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】表面処理対象物の一端面に凹部が設けられている場合であっても、凹部内の空気の膨張を抑制することのできるマスキング治具及びこれを用いた表面処理方法を提供する。
【解決手段】可動スクロール1の軸受部3及びブッシュ3aの内周面に嵌合する第1の嵌合部12と、可動スクロール1の軸受部3の外周面に嵌合する第2の嵌合部13とを備えているので、第1の嵌合部12及び第2の嵌合部13によって可動スクロール1の軸受部3及びブッシュ3aを挟み込むように嵌合することができ、治具本体11を可動スクロール1に確実に保持することができる。また、中間部材20の凸部22を可動スクロール1の凹部2a内に嵌入させることにより、各凹部2a内に空間が生じないようにしたので、表面処理用の高温の液体の熱による各凹部2a内での空気の膨張を抑制することができる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
一端面に少なくとも一つの凹部が形成されるとともに、一端面の中央に一端を開口した筒状部が突設された表面処理対象物に装着され、表面処理対象物の一端面を覆うように形成された治具本体によって表面処理対象物をマスキングするマスキング治具において、
前記表面処理対象物の一端面と前記治具本体との間に配置され、前記凹部内に嵌入する凸部を有する中間部材を備え、
治具本体に、外周面が筒状部の内周面に嵌合する第1の嵌合部と、内周面が筒状部の外周面に嵌合する第2の嵌合部とを設けた
ことを特徴とするマスキング治具。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
一端面に少なくとも一つの凹部が形成されるとともに、一端面の中央に一端を開口した筒状部が突設された表面処理対象物に装着され、表面処理対象物の一端面を覆うように形成された治具本体によって表面処理対象物をマスキングするマスキング治具において、
前記治具本体に、前記凹部内に嵌入する凸部と、外周面が筒状部の内周面に嵌合する第1の嵌合部と、内周面が筒状部の外周面に嵌合する第2の嵌合部とを設けた
ことを特徴とするマスキング治具。
【請求項3】
前記治具本体の周面に着脱可能に設けられ、治具本体を表面処理対象物に圧着させるリング状部材を備えた
ことを特徴とする請求項1記載のマスキング治具。
【請求項4】
前記治具本体は、手指で把持可能な把持部を有し、把持部を把持しながら第1及び第2の嵌合部を筒状部に嵌合するように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のマスキング治具。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項記載のマスキング治具により表面処理対象物をマスキングして表面処理を行う
ことを特徴とする表面処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば各種工業製品の部品に、メッキ加工、アルマイト処理等の表面処理を施す際に用いられるマスキング治具及びこれを用いた表面処理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、各種工業製品の部品に表面処理を施す際には、表面処理を施さない部分をマスキングした状態で表面処理を行うようにしている。例えば、スクロール型コンプレッサの一部品である可動スクロールは、その一端面の中央に円筒状の軸受部が突設され、軸受部を含む可動スクロールの一端面以外の部分に表面処理を施すようにしている。その際、専用のマスキング治具を可動スクロールに装着し、表面処理を施さない部分をマスキング治具によってマスキングするようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このマスキング治具は、可動スクロールの一端面を覆うように形成された治具本体に、外周面が可動スクロールの軸受部の内周面に嵌合する第1の嵌合部と、内周面が軸受部の外周面に嵌合する第2の嵌合部とを設け、治具本体を可動スクロールに装着すると、第1の嵌合部及び第2の嵌合部が筒状部を挟み込むように嵌合し、治具本体が可動スクロールに確実に保持されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-88432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記可動スクロールの一端面には、例えば他の部品を組み付けるための凹部や、軽量化のための凹部が設けられる場合があるが、このような凹部が存在すると、マスキング治具の治具本体と可動スクロールの一端面との間に凹部による空間が生ずる。これにより、表面処理用の高温の液体中に浸漬した際、液体の熱で凹部内の空気が大きく膨張し、膨張した空気の圧力が可動スクロールの一端面と治具本体との間に加わることになる。このため、凹部内の空気の膨張により、治具本体が動いてマスキング位置がずれたり、或いは治具本体と可動スクロールとのシール性が低下するおそれがあり、これらを防止するために凹部内の空気の膨張を抑制する必要があるという課題があった。
【0006】
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表面処理対象物の一端面に凹部が設けられている場合であっても、凹部内の空気の膨張を抑制することのできるマスキング治具及びこれを用いた表面処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、一端面に少なくとも一つの凹部が形成されるとともに、一端面の中央に一端を開口した筒状部が突設された表面処理対象物に装着され、表面処理対象物の一端面を覆うように形成された治具本体によって表面処理対象物をマスキングするマスキング治具において、前記表面処理対象物の一端面と前記治具本体との間に配置され、前記凹部内に嵌入する凸部を有する中間部材を備え、治具本体に、外周面が筒状部の内周面に嵌合する第1の嵌合部と、内周面が筒状部の外周面に嵌合する第2の嵌合部とを設けている。
【0008】
これにより、中間部材を表面処理対象物に装着するとともに、治具本体を表面処理対象物に装着すると、第1の嵌合部の外周面が筒状部の内周面に嵌合するとともに、第2の嵌合部の内周面が筒状部の外周面に嵌合することから、第1の嵌合部及び第2の嵌合部が筒状部を挟み込むように嵌合する。また、中間部材の凸部が表面処理対象物の一端面の凹部内に嵌入することから、凸部が嵌入した部分には凹部内に空間が生ずることがない。この場合、治具本体とは別体の中間部材に凸部が設けられていることから、表面処理対象物の仕様や種類によって凹部の数、位置、大きさ、形状等が異なる場合は、表面処理対象物の仕様や種類に応じた凸部を有する中間部材に交換すればよい。汎用性に優れるという利点がある。
【0009】
また、本発明は前記目的を達成するために、一端面に少なくとも一つの凹部が形成されるとともに、一端面の中央に一端を開口した筒状部が突設された表面処理対象物に装着され、表面処理対象物の一端面を覆うように形成された治具本体によって表面処理対象物をマスキングするマスキング治具において、前記治具本体に、前記凹部内に嵌入する凸部と、外周面が筒状部の内周面に嵌合する第1の嵌合部と、内周面が筒状部の外周面に嵌合する第2の嵌合部とを設けている。
【0010】
これにより、治具本体を表面処理対象物に装着すると、第1の嵌合部の外周面が筒状部の内周面に嵌合するとともに、第2の嵌合部の内周面が筒状部の外周面に嵌合することから、第1の嵌合部及び第2の嵌合部が筒状部を挟み込むように嵌合する。また、治具本体の凸部が表面処理対象物の一端面の凹部内に嵌入することから、凸部が嵌入した部分には凹部内に空間が生ずることがない。この場合、治具本体と一体に凸部が設けられていることから、治具本体を表面処理対象物に装着すると、治具本体の凸部が表面処理対象物の凹部に嵌入する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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