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公開番号
2025020701
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124227
出願日
2023-07-31
発明の名称
銀めっき材、電気接点用の端子、及び銀めっき材の製造方法
出願人
DOWAメタルテック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C25D
7/00 20060101AFI20250205BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】加熱後であっても、ビッカース硬度が高く且つ接触抵抗が良好な銀めっき材及びその製造方法、前記銀めっき材により構成される電気接点用の端子を提供する。
【解決手段】少なくとも表面が銅又は銅合金からなる基材の表面に対して銀めっき層が形成された銀めっき材であって、銀めっき層中において、Sb含有量が0.1質量%以上且つ1質量%以下、Ag含有量が99質量%以上であり、且つ、EBSD測定による平均結晶粒径が0.2μm未満であり、200℃にて240時間加熱した後のビッカース硬度が105HV以上である、銀めっき材及びその関連技術を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表面が銅又は銅合金からなる基材の表面に対して銀めっき層が形成された銀めっき材であって、
前記銀めっき層中において、Sb含有量が0.1質量%以上且つ1.0質量%以下、Ag含有量が99質量%以上であり、且つ、EBSD測定による平均結晶粒径が0.2μm未満であり、
200℃にて240時間加熱した後のビッカース硬度が105HV以上である、銀めっき材。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記基材と前記銀めっき層との間にニッケルからなる下地層を備える、請求項1に記載の銀めっき材。
【請求項3】
前記銀めっき層の膜厚が、0.5μmから45μmであり、前記下地層の膜厚が0.5~5μmである、請求項2に記載の銀めっき材。
【請求項4】
200℃にて240時間加熱前ビッカース硬度が130Hv以上である、請求項1に記載の銀めっき材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の銀めっき材により構成される、電気接点用の端子。
【請求項6】
表面が銅又は銅合金からなる基材の表面に対して銀めっき層を形成する銀めっき材の製造方法であって、
前記銀めっき層は、銀、シアン、酒石酸アンチモン及び芳香族スルホン酸塩を含有する銀めっき浴を用いて形成し、
前記酒石酸アンチモンによる銀めっき浴のSb濃度を100~300mg/Lとする、銀めっき材の製造方法。
【請求項7】
前記銀めっき浴のAg濃度を30~60g/Lとする、請求項6に記載の銀めっき材の製造方法。
【請求項8】
前記銀めっき浴のフリーシアン濃度を75~125g/Lとする、請求項6に記載の銀めっき材の製造方法。
【請求項9】
前記芳香族スルホン酸塩はナフタレンスルホン酸ナトリウムであり、
前記銀めっき浴のナフタレンスルホン酸ナトリウム濃度を0.1~1.5g/Lとする、請求項6に記載の銀めっき材の製造方法。
【請求項10】
前記芳香族スルホン酸塩はナフタレンスルホン酸ナトリウムであり、
前記銀めっき浴のAg濃度を30~60g/Lとし、フリーシアン濃度を75~125g/Lとし、ナフタレンスルホン酸ナトリウム濃度を0.1~1.5g/Lとする、請求項6に記載の銀めっき材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀めっき材、電気接点用の端子、及び銀めっき材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料として、銅又は銅合金やステンレス鋼などの比較的安価で耐食性や機械的特性などに優れた基材に、電気特性や半田付け性などの必要な特性に応じて、錫、銀、金などのめっきを施しためっき材が使用されている。
【0003】
銅又は銅合金やステンレス鋼などの基材に錫めっきを施した錫めっき材は、安価であるが、高温環境下における耐食性に劣っている。また、これらの基材に金めっきを施した金めっき材は、耐食性に優れ、信頼性が高いが、コストが高くなる。一方、これらの基材にAg(銀)めっきを施した銀めっき材は、金めっき材と比べて安価であり、錫めっき材と比べて耐食性に優れている。
【0004】
しかし、銀めっき材は、軟質であるため、接続端子などの材料として使用すると、挿抜や摺動により凝着して凝着摩耗が生じ易くなり、また、接続端子の挿入時に表面が削られて摩擦係数が高くなって挿入力が高くなるという問題がある。
【0005】
このような問題を解消するため、銀めっき中にSb(アンチモン)などの元素を含有させることにより、銀めっき材の硬度を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1では、表面の硬さが高く、耐摩耗性が向上するとともに、加熱環境下でも硬度低下が少なく、耐熱性が向上することを課題としている。そして、特許文献1の表2には以下の内容が記載されている。
【0007】
銀めっき層におけるSb含有量が1質量%超の場合は平均結晶粒径が0.08~0.3μmである。このとき、銀めっき層におけるAg含有量は99質量%未満である。その場合、加熱後ビッカース硬度(175℃で240時間加熱)は106Hv以上である。以降、硬度は、単位であるHvを省略して記載することがある。
【0008】
銀めっき層におけるSb含有量が1質量%以下の場合は平均結晶粒径が0.2~3.8μmである。その場合、ビッカース硬度は最大で152であるものの加熱後ビッカース硬度(175℃で240時間加熱)は101以下に低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2020-105551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
銀めっき層におけるSb含有量が1質量%超の高濃度にSb(アンチモン)を含有させる場合、銀めっき層の接触抵抗が上昇する問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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