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公開番号
2025018659
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023122575
出願日
2023-07-27
発明の名称
マスキング材およびこれを用いた金属皮膜の成膜装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
C25D
17/00 20060101AFI20250130BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】基材の表面を陰極として、基材の表面に金属皮膜を安定して成膜をすることができるマスキング材を提供する。
【解決手段】マスキング材60は、金属層Baが形成された基材Bの表面に、所定のパターンPの金属皮膜Fを、電解めっきで成膜するためのマスキング材である。マスキング材60は、所定のパターンPに応じた貫通部分68が形成されたマスク部分65と、金属層Baと接触する導電部材である金属メッシュ67と、を備える。マスク部分65は、弾性材料からなる。マスク部分65の表面のうち、金属層Baに接触する接触面65aから、金属メッシュ67の一部が露出するように、マスク部分65に金属メッシュ67が埋設されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
金属層が形成された基材の表面に、所定のパターンの金属皮膜を、電解めっきで成膜するためのマスキング材であって、
前記マスキング材は、前記所定のパターンに応じた貫通部分が形成されたマスク部分と、
前記金属層と接触する接触面に配置される導電部材と、を備え、
前記マスク部分は、弾性材料からなり、前記マスク部分の表面のうち、前記金属層に接触する接触面から、前記導電部材の一部が露出するように、前記マスク部分に前記導電部材が埋設されていることを特徴とするマスキング材。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記導電部材は、金属メッシュであり、
前記接触面において、前記金属メッシュが、前記マスク部分から露出するように、前記マスク部分に埋設されている、請求項1に記載のマスキング材。
【請求項3】
前記金属メッシュは、前記マスク部分の周縁を囲うように配置されている、請求項2に記載のマスキング材。
【請求項4】
前記マスキング材は、前記金属メッシュを挟んで前記接触面と反対側に、前記マスク部分を固定する樹脂メッシュを備える、請求項2に記載のマスキング材。
【請求項5】
請求項1に記載のマスキング材を備えた金属皮膜の成膜装置であって、
前記基材と対向する位置に開口部が形成され、めっき液を収容した状態で、前記開口部を電解質膜で覆った収容体と、
前記収容体と前記基材とが、前記マスキング材を介して離接可能となるように、前記収容体と前記基材との少なくとも一方を移動させる移動機構と、
前記収容体に収容された前記めっき液の液圧を増加させる増圧機構と、
前記収容体の内部において、前記電解質膜に対向した位置に配置された陽極と、
前記陽極と前記基材との間に電圧を印加する電源と、を備え、
前記マスキング材は、前記電解質膜と前記基材との間に配置され、少なくとも成膜時に前記導電部材が前記電源の負極に導通される、金属皮膜の成膜装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスキング材、および、これを用いた金属皮膜の成膜装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、電解めっきにより、基材の表面に金属を析出させて、金属皮膜を成膜している(例えば、特許文献1)。特許文献1では、成膜装置は、めっき液を収容する収容体(ハウジング)を備えている。収容体には、開口部が形成されており、開口部は、電解質膜で封止されている。成膜装置は、めっき液の液圧により電解質膜で基材を押圧する押圧機構をさらに備えている。
【0003】
ここで、基材の表面の所定のパターンの金属製の下地層が形成されている場合には、電解質膜の液圧で基材を押圧しながら、陽極と基材との間に電圧を印加する。これにより、下地層の上に所定のパターンの金属皮膜を成膜することができる。ただし、基材に所定のパターンの下地層が形成されていない場合には、たとえば、特許文献2に示すマスキング材を利用することも想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-125087号公報
特開2016-108586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献2に示すように、金属層が形成された基材の表面に金属皮膜を成膜する際、基材の表面を、電解めっきの陰極として作用させることになる。この場合、成膜のたびに、基材の表面の金属層を電源と導通させるための導通治具を、マスキング材とともに配置することになるため、準備作業が煩雑になる。これに加えて、導通治具が配置される位置にずれが生じた場合には、金属皮膜にむらが生じることもある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、基材の表面を陰極として、基材の表面に金属皮膜を安定して成膜をすることができるマスキング材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題に鑑みて、本発明に係るマスキング材は、金属層が形成された基材の表面に、所定のパターンの金属皮膜を、電解めっきで成膜するためのマスキング材であって、前記マスキング材は、前記所定のパターンに応じた貫通部分が形成されたマスク部分と、前記金属層と接触する導電部材と、を備え、前記マスク部分は、弾性材料からなり、前記マスク部材の表面のうち、前記金属層に接触する接触面から、前記導電部材の一部が露出するように、前記マスク部分に前記導電部材が埋設されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、マスク部分の表面のうち、金属層に接触する接触面から、導電部材の一部が露出するように、マスク部材の導電部材が埋設されている。これにより、成膜時に、マスキング材で基材を覆った際に、導電部材と基材の金属層とを導通させることができる。この状態で、導電部材とめっき用の電源の負極とを、電気的に接続すれば、基材の金属層の表面を、金属皮膜が形成される陰極として作用させることができる。このような結果、マスク部分に形成された貫通部分に応じた金属皮膜を、基材の金属層の表面に安定して形成することができる。
【0009】
より好ましい態様としては、前記導電部材は、金属メッシュであり、前記接触面において、前記金属メッシュが、前記マスク部分から露出するように、前記マスク部分に埋設されている。さらに好ましい態様としては、前記金属メッシュは、前記マスク部分の周縁を囲うように配置されている。別の好ましい態様としては、前記マスキング材は、前記金属メッシュを挟んで前記接触面と反対側に、前記マスク部分を固定する樹脂メッシュを備える。
【0010】
上述したマスキング材を備えた金属皮膜の成膜装置を開示する。成膜装置は、前記基材と対向する位置に開口部が形成され、めっき液を収容した状態で、前記開口部を電解質膜で覆った収容体を備える。成膜装置は、前記収容体と前記基材とが、前記マスキング材を介して離接可能となるように、前記収容体と前記基材との少なくとも一方を移動させる移動機構と、前記収容体に収容された前記めっき液の液圧を増加させる増圧機構と、をさらに備える。成膜装置は、前記収容体の内部において、前記電解質膜に対向した位置に配置された陽極と、前記陽極と前記基材との間に電圧を印加する電源と、を備え、前記マスキング材は、前記電解質膜と前記基材との間に配置され、少なくとも成膜時に前記導電部材が前記電源の負極に導通される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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