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公開番号2024168986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086139
出願日2023-05-25
発明の名称モータ制御装置
出願人ニデック株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02M 3/28 20060101AFI20241128BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】制御部の動作を安定させつつ、二次側回路から放射されるノイズを低減するモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置10は、モータ90に電力を供給する電源回路15を備える。電源回路は、1次巻線41及び2次巻線42を有する変圧器40と、1次巻線に接続される第1回路部20と、2次巻線に接続される第2回路部30と、を有する。第1回路部は、スイッチング素子22と、1次巻線と電気的に接続される制御部23と、を含む複数の電気素子21と、接地され、且つ、1次巻線と電気的に接続される第1グランドパターン24と、を有する。第2回路部は、複数の電気素子31と、接地され、且つ、2次巻線と電気的に接続される第2グランドパターン32と、を有する。第2グランドパターンは、直列に接続されたフィルタライン51、インダクタ53及びキャパシタ52からなるノイズフィルタ50を介して第1グランドパターンに接続される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータに電力を供給する電源回路を備え、
前記電源回路は、1次巻線および2次巻線を有する変圧器と、前記1次巻線に接続される第1回路部と、前記2次巻線に接続される第2回路部と、を有し、
前記第1回路部は、
スイッチング素子と、前記1次巻線と電気的に接続される制御部と、を含む複数の電気素子と、
接地され、且つ、前記1次巻線と電気的に接続される第1グランドパターンと、
を有し、
前記第2回路部は、複数の電気素子と、接地され、且つ、前記2次巻線と電気的に接続される第2グランドパターンと、を有し、
前記第2グランドパターンは、直列に接続されたインダクタおよびキャパシタを介して前記第1グランドパターンに接続される、モータ制御装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第1回路部は、低電圧電源であり、前記第2回路部は、高電圧電源である、請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
前記制御部の制御周波数は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数よりも大きく、
前記スイッチング周波数以下の周波数帯域における前記インダクタのインピーダンスは、前記スイッチング周波数よりも大きな周波数帯域における前記インダクタのインピーダンスよりも小さい、請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項4】
前記スイッチング周波数は、1MHz以上である、請求項3に記載のモータ制御装置。
【請求項5】
前記第2回路部は、絶縁層と、前記絶縁層を介して前記第2グランドパターンと対向するダミーパターンと、を有し、
前記キャパシタは、前記第2グランドパターンと前記ダミーパターンとによって構成される、請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項6】
前記第2回路部は、前記第2グランドパターンと絶縁され、且つ、前記ダミーパターンと前記インダクタとを接続するビアを有する、請求項5に記載のモータ制御装置。
【請求項7】
前記電源回路は、電源ICを有し、
前記電源ICは、前記変圧器および前記スイッチング素子を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
スイッチング電源に用いられるトランスの一次コイルから二次コイルに伝達されるノイズを、コンデンサを介して二次側から一次側に戻して、二次側から放射されるノイズを低減するプリントコイル型トランスが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-149929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなプリントコイル型トランスを備えるスイッチング電源において、一次側に戻されるノイズの周波数と、一次側に設けられるマイコン等の制御部の動作周波数とが近い周波数の場合、一次側に戻されるノイズによって制御部の動作が不安定になる虞がある。
【0005】
本発明の一つの態様は、制御部の動作を安定させつつ、二次側回路から放射されるノイズを低減できるモータ制御装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のモータ制御装置の一つの態様は、モータに電力を供給する電源回路を備える。前記電源回路は、1次巻線および2次巻線を有する変圧器と、前記1次巻線に接続される第1回路部と、前記2次巻線に接続される第2回路部と、を有する。前記第1回路部は、スイッチング素子と、前記1次巻線と電気的に接続される制御部と、を含む複数の電気素子と、接地され、且つ、前記1次巻線と電気的に接続される第1グランドパターンと、を有する。前記第2回路部は、複数の電気素子と、接地され、且つ、前記2次巻線と電気的に接続される第2グランドパターンと、を有する。前記第2グランドパターンは、直列に接続されたインダクタおよびキャパシタを介して前記第1グランドパターンに接続される。
【発明の効果】
【0007】
本実施形態のモータ制御装置によれば、制御部の動作を安定させつつ、二次側回路から放射されるノイズを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態のモータ制御装置を示す模式図である。
図2は、一実施形態のモータ制御装置におけるノイズを示す模式図である。
図3は、一実施形態のインダクタのインピーダンス特性を示す図である。
図4は、一実施形態の変形例のモータ制御装置の一部を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータ制御装置について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面では、各構成をわかり易くするために、実際の構造と縮尺や数等を異ならせる場合がある。
【0010】
以下の説明において、各図には適宜、板厚方向Dtを示す。板厚方向Dtは、以下に説明する実施形態のモータ制御装置において、基板の板面が向く方向である。以下の説明では、板厚方向Dtの矢印が向く側(+Dt側)を「板厚方向Dtの一方側」と呼ぶ。板厚方向Dtの矢印が向く側と反対側(-Dt側)を「板厚方向Dtの他方側」と呼ぶ。また、モータ制御装置を構成する各部材等の外側面のうち板厚方向Dtの一方側を向く面を「表面」と呼び、板厚方向Dtの他方側を向く面を「裏面」と呼ぶ場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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