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公開番号
2024168593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085412
出願日
2023-05-24
発明の名称
画像処理装置、方法およびプログラム
出願人
富士フイルム株式会社
,
国立大学法人神戸大学
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
A61B
6/03 20060101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】画像処理装置、方法およびプログラムにおいて、医用画像を読影する医師等の操作者の思考に則った手法に従い、医用画像から異常領域を精度よく抽出する。
【解決手段】プロセッサは、医用画像に含まれる異常領域の根拠となる少なくとも1つの着目領域の特定指示を受け付け、特定指示がなされた着目領域に基づいて医用画像から異常領域を抽出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
医用画像に含まれる異常領域の根拠となる少なくとも1つの着目領域の特定指示を受け付け、
前記特定指示がなされた着目領域に基づいて前記医用画像から前記異常領域を抽出する画像処理装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記プロセッサは、前記医用画像から前記着目領域を抽出し、
前記着目領域を視認可能に前記医用画像を表示し、
前記着目領域に対する確定の指示または修正の指示を受け付けることにより、前記着目領域の特定指示を受け付ける請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、学習済みモデルを用いて前記医用画像および前記着目領域に基づいて前記異常領域を抽出し、
前記学習済みモデルは前記着目領域に基づいて、前記学習済みモデルが導出する潜在表現を強調するように学習される請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記医用画像を表示し、
前記表示された医用画像において前記着目領域の指定を受け付けることにより、前記着目領域の特定指示を受け付ける請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
医用画像に含まれる異常領域の根拠となる少なくとも1つの着目領域の特定指示を受け付け、
前記特定指示がなされた着目領域に基づいて前記医用画像から前記異常領域を抽出する画像処理方法。
【請求項6】
医用画像に含まれる異常領域の根拠となる少なくとも1つの着目領域の特定指示を受け付ける手順と、
前記特定指示がなされた着目領域に基づいて前記医用画像から前記異常領域を抽出する手順とをコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、CT(Computed Tomography)装置およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の医療機器の進歩により、より質の高い高解像度の医用画像を用いての画像診断が可能となってきている。また、医用画像を解析することで、病変の存在確率および位置情報等を導出し、これを読影医等の医師に提示するコンピュータ支援診断(CAD;Computer-Aided Diagnosis)が実用化されている。例えば、特許文献1には、対象臓器の領域を特定し、その臓器ごとに定められた診断基準に基づいて異常と疑われる領域を抽出する手法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
再公表2007-119297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
病変の種類および大きさ、または医用画像の撮影手法によっては、医用画像に病変が明確に描出されない場合がある。例えば腹部の造影断層画像においては、膵臓癌に係る腫瘍は比較的明確に描出されるが、非造影断層画像においては、膵臓癌に係る腫瘍はほとんど描出されない。医師は、こうしたほとんど描出されない病変を、医用画像に写る間接所見を手掛かりに発見することがある。間接所見は、病変の発生に伴って表れる、病変の周辺組織の性状および形状のうちの少なくとも一方の特徴を表す。間接所見は、例えば萎縮、腫大、および石灰化等である。
【0005】
従来のCADは、ある程度明確に病変が医用画像に描出されていることを前提に開発されているため、上記のようなほとんど描出されない病変を発見することは難しかった。このため、間接所見を手掛かりにほとんど描出されない病変を発見する、という上述の医師の思考に則ったCADの開発が要望されていた。
【0006】
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、医用画像を読影する医師等の操作者の思考に則った手法にしたがって、医用画像から異常領域を精度よく抽出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示による画像処理装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
プロセッサは、医用画像に含まれる異常領域の根拠となる少なくとも1つの着目領域の特定指示を受け付け、
特定指示がなされた着目領域に基づいて医用画像から異常領域を抽出する。
【0008】
なお、本開示による画像処理装置においては、プロセッサは、医用画像から着目領域を抽出し、
着目領域を視認可能に医用画像を表示し、
着目領域に対する確定の指示または修正の指示を受け付けることにより、着目領域の特定指示を受け付けるものであってもよい。
【0009】
また、本開示による画像処理装置においては、プロセッサは、学習済みモデルを用いて医用画像および着目領域に基づいて異常領域を抽出し、
学習済みモデルは着目領域に基づいて、学習済みモデルが導出する潜在表現を強調するように学習されるものであってもよい。
【0010】
また、本開示の画像処理装置においては、プロセッサは、医用画像を表示し、
表示された医用画像において着目領域の指定を受け付けることにより、着目領域の特定指示を受け付けるものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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