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公開番号2025127493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024195
出願日2024-02-21
発明の名称組成物、膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサ、カメラモジュールおよび化合物
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250826BHJP(光学)
要約【課題】耐湿性および耐熱性に優れた膜を形成できる組成物、膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサ、カメラモジュールおよび化合物を提供する。
【解決手段】式(1)または式(2)で表わされる化合物と、硬化性化合物と、溶剤とを含む組成物。式中、A¹、A²、A¹¹およびA¹²は、それぞれ独立して電子供与性基を有するアリール基などを表し、X¹～X⁴、X¹¹およびX¹²は、それぞれ独立して電子求引性基を有するアリール基などを表し、R¹～R⁸、R¹¹～R¹⁸は、それぞれ独立して水素原子または置換基を表す。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025127493000047.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">52</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">148</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
式（１）または式（２）で表わされる化合物と、硬化性化合物と、溶剤とを含む組成物；
JPEG
2025127493000045.jpg
53
150
式（１）中、Ａ
１
およびＡ
２
は、それぞれ独立して電子供与性基を有するアリール基または電子供与性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｘ
１
～Ｘ
４
は、それぞれ独立して電子求引性基を有するアリール基または電子求引性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｒ
１
～Ｒ
８
は、それぞれ独立して水素原子または置換基を表し、
Ｘ
１
とＸ
２
、Ｘ
３
とＸ
４
は互いに連結して環を形成してもよい；
式（２）中、Ａ
１１
およびＡ
１２
は、それぞれ独立して電子供与性基を有するアリール基または電子供与性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｘ
１１
およびＸ
１２
は、それぞれ独立して電子求引性基を有するアリール基または電子求引性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｒ
１１
～Ｒ
１８
は、それぞれ独立して水素原子または置換基を表し、
Ｘ
１１
とＸ
１２
は互いに連結して環を形成してもよい。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記電子供与性基は、ハメットの置換基定数σｐ値が－０．２０以下の基であり、
前記電子求引性基は、ハメットの置換基定数σｐ値が０．２０以上の基である、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】
前記電子供与性基は、電子供与性アルキル基、電子供与性アリール基、－ＯＲ
１０１
、－ＮＲ
１０１
Ｒ
１０２
または－ＳＲ
１０１
であり、Ｒ
１０１
およびＲ
１０２
はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、Ｒ
１０１
とＲ
１０２
は互いに連結して環を形成してもよく、
前記電子求引性基は、電子求引性アルキル基、電子求引性アリール基、電子求引性ヘテロアリール基、ハロゲン原子、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ
２０１
、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）ＯＲ
２０１
、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－Ｓ（＝Ｏ）
２
Ｒ
２０１
、－Ｓ（＝Ｏ）
２
ＯＲ
２０１
、－ＮＨＳ（＝Ｏ）
２
Ｒ
２０１
または－Ｓ（＝Ｏ）
２
ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
であり、Ｒ
２０１
およびＲ
２０２
はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基またはアリール基を表し、Ｒ
２０１
とＲ
２０２
は互いに連結して環を形成してもよい、
請求項１または２に記載の組成物。
【請求項４】
更に、前記式（１）または式（２）で表わされる化合物以外の赤外線吸収剤、および、有彩色着色剤から選ばれる少なくとも１種を含む、請求項１または２に記載の組成物。
【請求項５】
請求項１または２に記載の組成物を用いて得られる膜。
【請求項６】
請求項５に記載の膜を有する光学フィルタ。
【請求項７】
請求項５に記載の膜を有する固体撮像素子。
【請求項８】
請求項５に記載の膜を有する画像表示装置。
【請求項９】
請求項５に記載の膜を有する赤外線センサ。
【請求項１０】
請求項５に記載の膜を有するカメラモジュール。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、インジゴ化合物、および、それを含む組成物に関する。また、本発明は、インジゴ化合物を含む組成物を用いた膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサおよびカメラモジュールに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ機能付き携帯電話などには、カラー画像の固体撮像素子である、ＣＣＤ（電荷結合素子）や、ＣＭＯＳ（相補型金属酸化膜半導体）が用いられている。これら固体撮像素子は、その受光部において赤外線に感度を有するシリコンフォトダイオードを使用している。このため、赤外線カットフィルタを設けて視感度補正を行うことがある。
【０００３】
赤外線カットフィルタは、赤外線吸収剤を含む組成物を用いて製造されている。赤外線吸収剤としては、インジゴ化合物などが知られている。
【０００４】
特許文献１には、特定のインジゴホウ素化合物を含む組成物を用いて赤外線カットフィルタなどを製造することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１２－２２４５９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
赤外線吸収剤を含む組成物を用いて得られる膜について、近年では耐湿性や耐熱性の更なる向上が求められている。
【０００７】
本発明者の検討によれば、特許文献１に開示されたインジゴホウ素化合物を含む組成物を用いて得られる膜の耐湿性や耐熱性は不十分であり、更なる改善の余地があることが分かった。
【０００８】
よって、本発明の目的は、耐湿性および耐熱性に優れた膜を形成できる組成物を提供することにある。また、本発明は、膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサ、カメラモジュールおよび化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は以下を提供する。
【００１０】
＜１＞式（１）または式（２）で表わされる化合物と、硬化性化合物と、溶剤とを含む組成物；
JPEG
2025127493000001.jpg
53
149
式（１）中、Ａ
１
およびＡ
２
は、それぞれ独立して電子供与性基を有するアリール基または電子供与性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｘ
１
～Ｘ
４
は、それぞれ独立して電子求引性基を有するアリール基または電子求引性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｒ
１
～Ｒ
８
は、それぞれ独立して水素原子または置換基を表し、
Ｘ
１
とＸ
２
、Ｘ
３
とＸ
４
は互いに連結して環を形成してもよい；
式（２）中、Ａ
１１
およびＡ
１２
は、それぞれ独立して電子供与性基を有するアリール基または電子供与性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｘ
１１
およびＸ
１２
は、それぞれ独立して電子求引性基を有するアリール基または電子求引性基を有するヘテロアリール基を表し、
Ｒ
１１
～Ｒ
１８
は、それぞれ独立して水素原子または置換基を表し、
Ｘ
１１
とＸ
１２
は互いに連結して環を形成してもよい。
＜２＞上記電子供与性基は、ハメットの置換基定数σｐ値が－０．２０以下の基であり、
上記電子求引性基は、ハメットの置換基定数σｐ値が０．２０以上の基である、＜１＞に記載の組成物。
＜３＞上記電子供与性基は、電子供与性アルキル基、電子供与性アリール基、－ＯＲ
１０１
、－ＮＲ
１０１
Ｒ
１０２
、または－ＳＲ
１０１
であり、Ｒ
１０１
およびＲ
１０２
はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、Ｒ
１０１
とＲ
１０２
は互いに連結して環を形成してもよく、
上記電子求引性基は、電子求引性アルキル基、電子求引性アリール基、電子求引性ヘテロアリール基、ハロゲン原子、アルケニル基、ニトロ基、シアノ基、－Ｃ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－Ｃ（＝Ｏ）ＯＲ
２０１
、－ＯＣ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）Ｒ
２０１
、－Ｃ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）ＯＲ
２０１
、－ＯＣ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－ＮＨＣ（＝Ｏ）ＮＲ
２０１
Ｒ
２０２
、－Ｓ（＝Ｏ）
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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