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公開番号
2024168405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085042
出願日
2023-05-24
発明の名称
高粘度原料の粒状凍結物製造装置及び方法
出願人
大陽日酸株式会社
代理人
個人
主分類
B01J
2/02 20060101AFI20241128BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】凍結用冷媒に直接接触させずに高粘度原料の粒状に凍結させる高粘度原料の粒状凍結物製造装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る高粘度原料の粒状凍結物製造装置1は、高粘度原料を粒状に凍結させて粒状凍結物を製造するものであって、断熱構造で覆われた筐体10と、筐体10内を大気圧下で陽圧に保持するために筐体10内に不活性ガスの供給とその制御を行う不活性ガス供給制御部20と、筐体10内に静置され、高粘度原料と接触しないように供給される凍結用冷媒により冷却される凍結パネル30と、冷却された凍結パネル30の表面に高粘度原料を点状に供給する原料点状供給部40と、筐体10内に収納され、冷却された凍結パネル30の表面に点状に供給されて粒状に凍結した高粘度原料の粒状凍結物を掻き取るスクレイパー部50と、を備えたことを特徴とするものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
高粘度原料を粒状に凍結させて粒状凍結物を製造する高粘度原料の粒状凍結物製造装置であって、
断熱構造で覆われ、前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体と、
該筐体内を大気圧下で陽圧に保持するために該筐体内に不活性ガスの供給とその制御を行う不活性ガス供給制御部と、
前記筐体内に静置され、前記高粘度原料と接触しないように供給される凍結用冷媒により冷却される凍結パネルと、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記凍結パネルの表面に前記高粘度原料を点状に供給する原料点状供給部と、
前記筐体内に収納され、前記凍結パネルの表面に点状に供給されて粒状に凍結した前記高粘度原料の粒状凍結物を掻き取るスクレイパー部と、を備えたことを特徴とする高粘度原料の粒状凍結物製造装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記筐体は、前記不活性ガスを供給して陽圧に保持する際には閉じ、冷却された前記凍結パネルの表面に前記高粘度原料を点状に供給する際には開くように開閉動作する原料供給用開閉口部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の高粘度原料の粒状凍結物製造装置。
【請求項3】
高粘度原料を粒状に凍結させて粒状凍結物を製造する高粘度原料の粒状凍結物製造装置であって、
断熱構造で覆われ、前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体と、
該筐体内を大気圧下で陽圧に保持するための該筐体内に不活性ガスの供給とその制御を行う不活性ガス供給制御部と、
前記筐体内に静置され、前記高粘度原料と接触しないように供給される凍結用冷媒により冷却される凍結パネルと、
裏面が前記凍結パネルに接触した状態で移動可能に配設されて前記凍結パネルにより冷却されるベルトと、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記ベルトの表面に前記高粘度原料を点状に供給する原料点状供給部と、
前記筐体内において前記ベルトの移動方向の下流側に設置され、前記ベルトの移動により該ベルトの表面に点状に供給されて粒状に凍結した前記高粘度原料の粒状凍結物を掻きとるスクレイパー部と、を備えたことを特徴とする高粘度原料の粒状凍結物製造装置。
【請求項4】
前記ベルトはエンドレス形状であり、
該ベルトを移動させるためのベルト駆動部が前記筐体の外部に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の高粘度原料の粒状凍結物製造装置。
【請求項5】
前記ベルトはワンスルー形状であり、
該ベルトを移動させるためのベルト駆動部が前記筐体の外部に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の高粘度原料の粒状凍結物製造装置。
【請求項6】
高粘度原料を点状に供給して該高粘度原料の粒状凍結物を製造する高粘度原料の粒状凍結物製造方法であって、
断熱構造で覆われて前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体内を大気圧下で陽圧に保持するために該筐体内に不活性ガスの供給とその制御をする不活性ガス供給制御工程と、
前記筐体内に静置された凍結パネルに凍結用冷媒を供給し、該凍結パネルを冷却する凍結パネル冷却工程と、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記凍結パネルの表面に高粘度原料を点状に供給する原料点状供給工程と、
冷却された前記凍結パネルの表面に点状に供給された高粘度原料を粒状に凍結させる原料凍結工程と、
前記凍結パネルの表面において粒状に凍結した前記高粘度原料の前記粒状凍結物をスクレイパー部により掻き取る粒状凍結物掻き取り工程と、を備えたことを特徴とする高粘度原料の粒状凍結物製造方法。
【請求項7】
高粘度原料を点状に供給して該高粘度原料の粒状凍結物を製造する高粘度原料の粒状凍結物製造方法であって、
断熱構造で覆われて前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体内を大気圧下で陽圧に保持するために、該筐体内に不活性ガスの供給とその制御をする不活性ガス供給制御工程と、
前記筐体内に静置された凍結パネルに凍結用冷媒を供給し、裏面が前記凍結パネルに接触した状態で移動可能に配設されたベルトを冷却するベルト冷却工程と、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記ベルトの表面に高粘度原料を点状に供給する原料点状供給工程と、
前記ベルトの表面に点状に供給された高粘度原料を粒状に凍結させる原料凍結工程と、
前記ベルトを移動させることにより、該ベルトの表面において粒状に凍結した高粘度原料の粒状凍結物を、該ベルトの移動方向の下流に設置されたスクレイパー部により掻き取る粒状凍結物掻き取り工程と、を備えたことを特徴とする高粘度原料の粒状凍結物製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度が高い液体状の高粘度原料を粒状に凍結させる高粘度原料の粒状凍結物製造装置及び方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、液体状の被凍結物を粒状に凍結させる方法として、例えば特許文献1及び2には、液化窒素等の極低温冷媒に液体原料を滴下して製造する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6327721号公報
特開2020-108336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液化窒素は不活性であり、極低温冷媒として被凍結物の凍結に利用されることが多い。しかしながら、特許文献1及び2に開示されているように、液化窒素中に液体状の被凍結物を滴下して粒状に凍結させる場合、原料である被凍結物の粘度が高かったり、固形物を含んでいたりすると、液化窒素中に滴下できない場合があった。
また、被凍結物と極低温冷媒との温度差が大きいと、粒状に凍結した被凍結物が割れたりする場合があるという課題があった。
さらに、粒状凍結物の製造終了後の液化窒素中には大気中の雑菌や水分、被凍結物の残渣が混入してしまって極低温冷媒として再利用することができないため、運転コストの面で課題があった。
その上、被凍結物を液化窒素中に滴下した時にできる細かい粒や、半凍結状態の凍結物同士が付着して凍結してしまうこともあり、粒状凍結物の粒度にばらつきが多くなり品質面での課題もあった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高粘度原料を粒状に凍結させることができ、粒状凍結物の品質を低下させずに運転コストや衛生面の課題を解消した高粘度原料の粒状凍結物製造装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る高粘度原料の粒状凍結物製造装置は、高粘度原料を粒状に凍結させて粒状凍結物を製造するものであって、
断熱構造で覆われ、前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体と、
該筐体内を大気圧下で陽圧に保持するために該筐体内に不活性ガスの供給とその制御を行う不活性ガス供給制御部と、
前記筐体内に静置され、前記高粘度原料と接触しないように供給される凍結用冷媒により冷却される凍結パネルと、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記凍結パネルの表面に前記高粘度原料を点状に供給する原料点状供給部と、
前記筐体内に収納され、前記凍結パネルの表面に点状に供給されて粒状に凍結した前記高粘度原料の粒状凍結物を掻き取るスクレイパー部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
(2)上記(1)に記載のものにおいて、
前記筐体は、前記不活性ガスを供給して陽圧に保持する際には閉じ、冷却された前記凍結パネルの表面に前記高粘度原料を点状に供給する際には開くように開閉動作する原料供給用開閉口部を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
(3)本発明に係る高粘度原料の粒状凍結物製造装置は、高粘度原料を粒状に凍結させて粒状凍結物を製造するものであって、
断熱構造で覆われ、前記高粘度原料の供給を受けるための開口部が設けられた筐体と、
該筐体内を大気圧下で陽圧に保持するための該筐体内に不活性ガスの供給とその制御を行う不活性ガス供給制御部と、
前記筐体内に静置され、前記高粘度原料と接触しないように供給される凍結用冷媒により冷却される凍結パネルと、
裏面が前記凍結パネルに接触した状態で移動可能に配設されて前記凍結パネルにより冷却されるベルトと、
前記筐体に設けられた前記開口部から、冷却された前記ベルトの表面に前記高粘度原料を点状に供給する原料点状供給部と、
前記筐体内において前記ベルトの移動方向の下流側に設置され、前記ベルトの移動により該ベルトの表面に点状に供給されて粒状に凍結した前記高粘度原料の粒状凍結物を掻きとるスクレイパー部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
(4)上記(3)に記載のものにおいて、
前記ベルトはエンドレス形状であり、
該ベルトを移動させるためのベルト駆動部が前記筐体の外部に設けられている、ことを特徴とするものである。
【0010】
(5)上記(3)に記載のものにおいて、
前記ベルトはワンスルー形状であり、
該ベルトを移動させるためのベルト駆動部が前記筐体の外部に設けられている、ことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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