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公開番号
2025014817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117680
出願日
2023-07-19
発明の名称
排水処理システム
出願人
千代田化工建設株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/50 20060101AFI20250123BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】排水処理設備の処理能力を高めることなく、アンモニア発電設備から排出される含アンモニア排水を処理可能にする排水処理システムを提供する。
【解決手段】本発明によれば、アンモニア発電設備と、排煙脱硫設備と、排水処理設備を備える、排水処理システムであって、前記アンモニア発電設備は、アンモニアを燃料として用いて発電する設備であり、且つアンモニアを含む含アンモニア排水を排出するように構成され、前記排煙脱硫設備は、排気ガスに含まれる硫黄酸化物を除去可能に構成され、かつ前記排煙脱硫設備の運転で使用される水の少なくとも一部として前記含アンモニア排水を利用し、前記排水処理設備は、前記排煙脱硫設備からの排水を処理するように構成される、排水処理システムが提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アンモニア発電設備と、排煙脱硫設備と、排水処理設備を備える、排水処理システムであって、
前記アンモニア発電設備は、アンモニアを燃料として用いて発電する設備であり、且つアンモニアを含む含アンモニア排水を排出するように構成され、
前記排煙脱硫設備は、排気ガスに含まれる硫黄酸化物を除去可能に構成され、かつ前記排煙脱硫設備の運転で使用される水の少なくとも一部として前記含アンモニア排水を利用し、
前記排水処理設備は、前記排煙脱硫設備からの排水を処理するように構成される、排水処理システム。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の排水処理システムであって、
化石燃料発電設備をさらに備え、
前記化石燃料発電設備は、化石燃料を燃料として用いて発電する設備であり、
前記排気ガスは、前記化石燃料発電設備から排出されたガスである、排水処理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の排水処理システムであって、
前記排水処理設備は、前記排水中のアンモニア濃度を低減可能に構成される、排水処理システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の排水処理システムであって、
前記含アンモニア排水は、前記排煙脱硫設備において前記排気ガスの冷却に用いられる、排水処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水処理設備の処理能力を高めることなく、アンモニア発電設備から排出される含アンモニア排水を処理可能にする排水処理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
火力発電のために化石燃料を燃やして生成される排気ガス中には、窒素酸化物が含まれる。このような排気ガスは、特許文献1に示すような脱硝装置において窒素酸化物をアンモニアと反応させることによって無害化した後に待機中に放出される。このように、火力発電設備では、脱硝のためにアンモニアが用いられている。
【0003】
また、近年では、特許文献2に示すように、アンモニアを燃料として用いて発電するアンモニア発電が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-271014号公報
WO2020/115822
特開2010-164150号公報
特開2011-200848号公報
特開2023-25270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アンモニアは、沸点が-33.3℃であり、通常は、液化された状態で低温タンク内に収容されており、このタンクから取り出された後に気化器で気化されて用いられる。アンモニアは、通常、特許文献3に記載のように、タンク船やタンクローリなどの輸送機でタンクの近くにまで液化された状態で運ばれ、そこからローディングアームを用いてタンク内に移送される。
【0006】
ローディングアームや気化器は、水を用いて定期的に洗浄する必要があるが、アンモニアは水溶性であるために、洗浄の際に生じる排水には、アンモニアが含まれることになり、その濃度が排水基準を超えると、その排水をそのまま放出することができず、特許文献4に記載されているような排水処理設備でアンモニアを除去する必要がある。
【0007】
アンモニア発電設備でのアンモニア使用量は、脱硝設備での使用量に比べて、100倍以上になる場合があり、アンモニア使用量の増大に応じて、タンク、ローディングアーム、気化器が何れも大型化するので、洗浄の際に生じる排水量も増大する。そして、既存の排水処理設備が、増大した量の排水を受け入れることができなければ、排水処理設備の増強又は新設によって、排水処理設備の処理能力を高める必要があるが、その実現は、容易ではない場合がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、排水処理設備の処理能力を高めることなく、アンモニア発電設備から排出される含アンモニア排水を処理可能にする排水処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]アンモニア発電設備と、排煙脱硫設備と、排水処理設備を備える、排水処理システムであって、前記アンモニア発電設備は、アンモニアを燃料として用いて発電する設備であり、且つアンモニアを含む含アンモニア排水を排出するように構成され、前記排煙脱硫設備は、排気ガスに含まれる硫黄酸化物を除去可能に構成され、かつ前記排煙脱硫設備の運転で使用される水の少なくとも一部として前記含アンモニア排水を利用し、前記排水処理設備は、前記排煙脱硫設備からの排水を処理するように構成される、排水処理システム。
[2][1]に記載の排水処理システムであって、化石燃料発電設備をさらに備え、前記化石燃料発電設備は、化石燃料を燃料として用いて発電する設備であり、前記排気ガスは、前記化石燃料発電設備から排出されたガスである、排水処理システム。
[3][1]又は[2]に記載の排水処理システムであって、前記排水処理設備は、前記排水中のアンモニア濃度を低減可能に構成される、排水処理システム。
[4][1]~[3]の何れか1つに記載の排水処理システムであって、前記含アンモニア排水は、前記排煙脱硫設備において前記排気ガスの冷却に用いられる、排水処理システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、化石燃料を用いた発電設備には、通常、特許文献5に記載のように、排気ガスに含まれる硫黄酸化物を除去するための排煙脱硫設備が設けられており、この排煙脱硫設備は、排気ガスの冷却などで多量の水が使用されており、かつ多量の排水が発生しており、この排水が、排水処理設備で処理されていることに気がついた。また、排煙脱硫設備で使用される水として、アンモニアを含む水が使用されたとしても、排煙脱硫設備や排水処理設備の運転には特段の支障がない点にも気がついた。そして、この知見に基づき、アンモニア発電設備から排出される含アンモニア排水を、排煙脱硫設備での排気ガスの冷却や過失に用いることによって、排水処理設備に流入する排水の量を増やすことなく、アンモニア発電設備から排出される含アンモニア排水を処理可能であることに気がつき、本発明の完成に到った。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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