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公開番号
2025008827
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111373
出願日
2023-07-06
発明の名称
二酸化炭素回収装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人かいせい特許事務所
主分類
B01D
53/04 20060101AFI20250109BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】低エネルギで高純度のCO
2
を回収することができる二酸化炭素回収装置を提供する。
【解決手段】二酸化炭素回収装置1は、電気化学反応によって第1吸着材110におけるCO
2
の吸着と脱離とを切り替える電界式により、CO
2
を回収する第1回収器100と、第2筐体230内におけるCO
2
の分圧あるいは第2吸着材220の温度を変更することによって、第2吸着材220におけるCO
2
の吸着と脱離とを切り替えることにより、第1回収器100とは異なる方式によってCO
2
を回収する第2回収器200と、を含む。第2回収器200の第2筐体230は、第1回収器100の第1筐体120の後段に接続され、第1回収器100で回収されたCO
2
を含む中間ガスが第1筐体120から導入される。第2回収器200は、中間ガスに含まれるCO
2
を第2吸着材220に吸着させ、第2吸着材220からCO
2
を脱離させることでCO
2
を回収する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
CO
2
を含有するCO
2
含有ガスから前記CO
2
を第1回収器(100)及び第2回収器(200)の2段階で回収する二酸化炭素回収装置であって、
第1CO
2
濃度での体格当たりの前記CO
2
の吸着量が前記第2回収器よりも多いと共にCO
2
回収量当たりの消費エネルギが前記第2回収器よりも少なく、第1純度の前記CO
2
を回収する前記第1回収器と、
前記第1CO
2
濃度よりも高濃度である第2CO
2
濃度での体格当たりの前記CO
2
の吸着量が前記第1回収器よりも多いと共にCO
2
回収量当たりの消費エネルギが前記第1回収器よりも少なく、前記第1純度よりも純度が高い第2純度の前記CO
2
を回収する前記第2回収器と、
を含んで構成されており、
前記第1回収器は、前記CO
2
含有ガスに含まれる前記CO
2
を吸着、脱離できるように構成された第1吸着材(110)及び第1筐体(120)を有し、
前記第2回収器は、前記第1回収器の前記第1筐体の後段に接続され、前記第1回収器で回収された前記CO
2
を含む中間ガスが前記第1筐体から導入され、かつ、前記中間ガスに含まれる前記CO
2
を吸着、脱離できるように構成された第2吸着材(220)及び第2筐体(230)を有する、二酸化炭素回収装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
CO
2
を含有するCO
2
含有ガスから前記CO
2
を回収する二酸化炭素回収装置であって、
前記CO
2
の吸着と脱離が可能な第1吸着材(110)と、前記第1吸着材を収容する第1筐体(120)と、を有し、電気化学反応によって前記第1吸着材における前記CO
2
の吸着と脱離とを切り替える電界式により、前記CO
2
を回収する第1回収器(100)と、
前記CO
2
の吸着と脱離が可能な第2吸着材(220)と、前記第2吸着材を収容する第2筐体(230)と、を有し、前記第2筐体内における前記CO
2
の分圧及び前記第2吸着材の温度のうちの少なくとも一方を変更することによって、前記第2吸着材における前記CO
2
の吸着と脱離とを切り替えることにより、前記第1回収器とは異なる方式によって前記CO
2
を回収する第2回収器(200)と、
を含み、
前記第1回収器は、前記CO
2
含有ガスを前記第1筐体内に導入し、前記CO
2
含有ガスに含まれる前記CO
2
を前記第1吸着材に吸着させ、前記第1筐体内を掃気した後、前記第1吸着材から前記CO
2
を脱離させることで前記CO
2
を回収し、
前記第2回収器の前記第2筐体は、前記第1回収器の前記第1筐体の後段に接続され、前記第1回収器で回収された前記CO
2
を含む中間ガスが前記第1筐体から導入されるようになっており、
前記第2回収器は、前記中間ガスに含まれる前記CO
2
を前記第2吸着材に吸着させ、前記第2吸着材から前記CO
2
を脱離させることで前記CO
2
を回収する、二酸化炭素回収装置。
【請求項3】
前記第2回収器は、前記第2筐体内における前記CO
2
の分圧を変更することによって、前記第2吸着材における前記CO
2
の吸着と脱離とを切り替える圧力式により、前記中間ガスから前記CO
2
を回収する、請求項1または2に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項4】
前記第2回収器は、前記第2吸着材の温度を変更することによって、前記第2吸着材における前記CO
2
の吸着と脱離とを切り替える温度式により、前記中間ガスから前記CO
2
を回収する、請求項1または2に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項5】
前記第2回収器は、前記第2筐体内における前記CO
2
の分圧、及び、前記第2吸着材の温度の両方を変更することによって、前記第2吸着材における前記CO
2
の吸着と脱離とを切り替える圧力温度式により、前記中間ガスから前記CO
2
を回収する、請求項1または2に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項6】
前記第1回収器及び前記第2回収器に共通化された共用真空ポンプ(330)を含み、
前記共用真空ポンプは、前記第1回収器の前記第1吸着材に前記CO
2
が吸着された状態で前記第1筐体内を掃気する工程と、前記掃気する工程の後に前記第1回収器の前記第1吸着材に吸着されたCO
2
を回収する工程と、前記第2回収器の前記第2吸着材に吸着された前記CO
2
を回収する工程と、の各工程で重ならないように動作する、請求項1または2に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項7】
前記第1回収器における前記CO
2
の第1回収能力と、前記第2回収器における前記CO
2
の第2回収能力と、をそれぞれ監視し、前記第1回収器の前記第1回収能力の変化に応じて前記第2回収器の前記第2回収能力を変化させるように前記第2回収器を制御する制御装置(400)を含む、請求項1または2に記載の二酸化炭素回収装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素回収装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ガス状混合物よりCO
2
を分離するガス分離装置が、例えば特許文献1で提案されている。ガス分離装置は、イオン膜により分けられた、吸着性の化合物もしくは溶媒が含浸された多孔質のアノードと、導電性の液体が含浸された多孔質のカソードと、を含む。ガス分離装置は、アノード及びカソードの各電極を収容すると共に、ガス状混合物の流入口と流出口が設けられたチャンバを含む。
【0003】
そして、ガス状混合物がチャンバに供給され、電力がアノードとカソードの各電極に供給される。また、CO
2
がガス状混合物から吸着性の化合物により吸着されて装置内に保持され、保持されたCO
2
は吸着性の化合物から脱離させられる。これにより、CO
2
の回収が可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2008-528285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、ガス状混合物がチャンバ内やチャンバに接続された流路に残留している。このため、アノードに吸着したCO
2
を回収する際、流路に残留する水分等のガス状混合物によって、回収するCO
2
の純度が低下してしまう。
【0006】
また、CO
2
の脱離前に、チャンバ内をポンプ等で真空引きする方法が知られている。しかし、流路にわずかに残留するガス状混合物が、CO
2
の純度に影響を及ぼしてしまう。また、高真空まで残留ガスを除去するために大きなエネルギが必要になってしまう。
【0007】
本発明は上記点に鑑み、低エネルギで高純度のCO
2
を回収することができる二酸化炭素回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、CO
2
を含有するCO
2
含有ガスからCO
2
を第1回収器(100)及び第2回収器(200)の2段階で回収する二酸化炭素回収装置であって、
第1CO
2
濃度での体格当たりのCO
2
の吸着量が第2回収器よりも多いと共にCO
2
回収量当たりの消費エネルギが第2回収器よりも少なく、第1純度のCO
2
を回収する第1回収器と、
第1CO
2
濃度よりも高濃度である第2CO
2
濃度での体格当たりのCO
2
の吸着量が第1回収器よりも多いと共にCO
2
回収量当たりの消費エネルギが第1回収器よりも少なく、第1純度よりも純度が高い第2純度のCO
2
を回収する第2回収器と、
を含んで構成されており、
第1回収器は、CO
2
含有ガスに含まれるCO
2
を吸着、脱離できるように構成された第1吸着材(110)及び第1筐体(120)を有し、
第2回収器は、第1回収器の第1筐体の後段に接続され、第1回収器で回収されたCO
2
を含む中間ガスが第1筐体から導入され、かつ、中間ガスに含まれるCO
2
を吸着、脱離できるように構成された第2吸着材(220)及び第2筐体(230)を有する。
【0009】
これによると、前段の第1回収器は第2回収器と比較して、低濃度である第1CO
2
濃度の状況において低エネルギでのCO
2
の捕獲能力が高い。また、後段の第2回収器は第1回収器と比較して、第1回収器である程度高濃度化された第2CO
2
濃度の状況において低エネルギでのCO
2
の捕獲能力が高い。したがって、第1回収器と第2回収器を組み合わせることにより、低エネルギでより高純度のCO
2
を回収することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、CO
2
を含有するCO
2
含有ガスからCO
2
を回収する二酸化炭素回収装置であって、
CO
2
の吸着と脱離が可能な第1吸着材(110)と、第1吸着材を収容する第1筐体(120)と、を有し、電気化学反応によって第1吸着材におけるCO
2
の吸着と脱離とを切り替える電界式により、CO
2
を回収する第1回収器(100)と、
CO
2
の吸着と脱離が可能な第2吸着材(220)と、第2吸着材を収容する第2筐体(230)と、を有し、第2筐体内におけるCO
2
の分圧及び第2吸着材の温度のうちの少なくとも一方を変更することによって、第2吸着材におけるCO
2
の吸着と脱離とを切り替えることにより、第1回収器とは異なる方式によってCO
2
を回収する第2回収器(200)と、
を含み、
第1回収器は、CO
2
含有ガスを第1筐体内に導入し、CO
2
含有ガスに含まれるCO
2
を第1吸着材に吸着させ、第1筐体内を掃気した後、第1吸着材からCO
2
を脱離させることでCO
2
を回収し、
第2回収器の第2筐体は、第1回収器の第1筐体の後段に接続され、第1回収器で回収されたCO
2
を含む中間ガスが第1筐体から導入されるようになっており、
第2回収器は、中間ガスに含まれるCO
2
を第2吸着材に吸着させ、第2吸着材からCO
2
を脱離させることでCO
2
を回収する。
(【0011】以降は省略されています)
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