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公開番号
2024168275
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084808
出願日
2023-05-23
発明の名称
ワーク測定装置
出願人
株式会社ディスコ
代理人
弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類
H01L
21/304 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】矩形ワークをチャックテーブルの保持面に保持させる前に、該矩形ワークの隣接する2辺の長さを測定することができるワーク測定装置を提供すること。
【解決手段】ワーク測定装置60は、テーブル61と、該テーブル61を回転させるサーボモータ62と、テーブル61の回転角度を検出するエンコーダ63と、テーブル61の回転中心O1から距離Lだけ離れた位置で、矩形ワークWの辺を検知するとON信号、検知しないとOFF信号を出力するフォトセンサFSと、制御部100とを備え、制御部100は、矩形ワークWを保持したテーブル61を回転させ、角度算出部101が算出する角度差a,b,c,dを用いて矩形ワークWの隣接する2辺の長さS,Tを次式:
S=L*cos(a/2)+L*cos(c/2)
T=L*cos(b/2)+L*cos(d/2)
によって算出する辺長さ算出部102を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
隣接する2辺が互いに直交する矩形ワークの該2辺の長さS,Tを測定するワーク測定装置であって、
保持面で該矩形ワークを保持するテーブルと、
該保持面の中心を軸として該テーブルを回転させる回転機構と、
該テーブルの回転角度を検出する角度検出部と、
該テーブルの回転中心から該保持面に平行な方向に予め設定した距離Lだけ離れた位置で、回転する該矩形ワークの辺を検知するとON信号、検知しないとOFF信号を出力する検知部と、
制御部と、
を備え、
該制御部は、
該矩形ワークを保持した該テーブルを回転させ、該検知部が出力する信号がONからOFFになったときの該矩形ワークの回転角度とOFFからONになったときの回転角度との差を4つの角度差a,b,c,dとして算出する角度算出部と、
該角度差a,b,c,dを用いて該矩形ワークの隣接する2辺の長さS,Tを次式:
S=L*cos(a/2)+L*cos(c/2)
T=L*cos(b/2)+L*cos(d/2)
によって算出する辺長さ算出部と、
を備えることを特徴とするワーク測定装置。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
該制御部は、直交X-Y座標上の該テーブルの回転中心と該矩形ワークの中心とのX方向とY方向のズレ量X,Yを次式:
X=|S/2-L*cos(a/2)|
または、X=|S/2-L*cos(c/2)|
Y=|T/2-L*cos(b/2)|
または、Y=|T/2-L*cos(d/2)|
によって算出する中心ズレ量算出部を備えることを特徴とする請求項1記載のワーク測定装置。
【請求項3】
該検知部は、該テーブルの回転中心からの距離が異なる第1検知部と第2検知部を備えることを特徴とする請求項1または2記載のワーク測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接する2辺が互いに直交する矩形ワークの2辺の長さなどを測定するワーク測定装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、各種電気製品に使用される半導体チップの製造工程においては、ウェーハの裏面(ICやLSIなどのデバイスが形成された面とは反対側の面)に対して研削や研磨などの加工が施されるが、ウェーハには、非円形の正方形や長方形などの矩形のものもあり、例えば、特許文献1,2には、矩形のウェーハを均一な厚みに研削することができる研削装置が提案されている。
【0003】
このような研削装置において矩形のウェーハをチャックテーブルの保持面に保持させる際には、保持面の中心とウェーハの中心とを一致させ、さらに保持面の寸法・形状とウェーハの寸法・形状とを一致させている。そして、特許文献3に開示されているように、矩形のウェーハを仮置きテーブル上で位置決めした後、搬送機構によってウェーハを保持して該ウェーハをチャックテーブルへと搬送している。そして、チャックテーブルへと搬送されたウェーハは、チャックテーブルの保持面が吸引されることによって該保持面上に吸引保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-205358号公報
特開2016-150421号公報
特開2021-186935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、チャックテーブルの保持面の寸法・形状に一致しない形状の矩形のウェーハをチャックテーブルに搬送した場合、例えば、ウェーハのチャックテーブルへの吸引保持に際して、ウェーハと保持面との間からのエアリークが発生し、ウェーハを保持面で確実に保持して研削することができないという不具合が発生する。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、矩形ワークをチャックテーブルの保持面に保持させる前に、該矩形ワークの隣接する2辺の長さを測定することができるワーク測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、隣接する2辺が互いに直交する矩形ワークの該2辺の長さS,Tを測定するワーク測定装置であって、保持面で該矩形ワークを保持するテーブルと、該保持面の中心を軸として該テーブルを回転させる回転機構と、該テーブルの回転角度を検出する角度検出部と、該テーブルの回転中心から該保持面に平行な方向に予め設定した距離Lだけ離れた位置で、回転する該矩形ワークの辺を検知するとON信号、検知しないとOFF信号を出力する検知部と、制御部と、を備え、該制御部は、該矩形ワークを保持した該テーブルを回転させ、該検知部が出力する信号がONからOFFになったときの該矩形ワークの回転角度とOFFからONになったときの回転角度との差を4つの角度差a,b,c,dとして算出する角度算出部と、該角度差a,b,c,dを用いて該矩形ワークの隣接する2辺の長さS,Tを次式:
S=L*cos(a/2)+L*cos(c/2)
T=L*cos(b/2)+L*cos(d/2)
によって算出する辺長さ算出部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、該制御部は、直交X-Y座標上の該テーブルの回転中心と該矩形ワークの中心とのX方向とY方向のズレ量X,Yを次式:
X=|S/2-L*cos(a/2)|
または、X=|S/2-L*cos(c/2)|
Y=|T/2-L*cos(b/2)|
または、Y=|T/2-L*cos(d/2)|
によって算出する中心ズレ量算出部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、矩形ワークをチャックテーブルの保持面に保持する前に、該矩形ワークの隣接する2辺の長さS,Tを算出することができるため、チャックテーブルの保持面に保持される矩形ワークが正規の寸法のものであるか否かを判断することができる。
【0010】
また、算出された矩形ワークの2辺の長さS,Tを用いて、テーブルの回転中心と矩形ワークの中心との直交X-Y座標上のX方向とY方向のズレ量X,Yを算出することができるため、テーブル上の矩形ワークを保持してチャックテーブルへと搬送する搬送手段の矩形ワークの保持位置を調整し、算出されたズレ量X,Yが0となるように搬送手段が矩形ワークを保持するように調整した状態で、搬送手段が矩形ワークを保持してチャックテーブルへと搬送することができるため、矩形ワークをチャックテーブルの所定位置に正確に位置決めした状態で保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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